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令和6年度病害虫発生予察情報 第11号(2月予報) 

更新日:2025年2月8日 印刷ページ表示

令和6年度 病害虫発生予察情報第11号(2月予報) (PDF:451KB)

予報の概要

予報の概要の一覧

作物名

病害虫名

対象地域名

発生時期

発生量

施設果菜類

灰色かび病

施設栽培地帯全域

 

うどんこ病

施設栽培地帯全域

 

アザミウマ類

施設栽培地帯全域

 

やや多い

キュウリ ・ トマト

コナジラミ類

施設栽培地帯全域

 

やや多い

イチゴ

アブラムシ類

施設栽培地帯全域

 

ハダニ類

施設栽培地帯全域

 

(発生時期の空欄は連続発生)

主な病害虫の発生予報

1)施設果菜類

アザミウマ類

発生地域

発生時期

発生量

施設栽培地帯全域

 

やや多い

1 予報の根拠                                                        

  1. 現在までの発生量は平年並であるが、施設内で発生が確認されているため注意する。
  2. 今後1か月の気象予報(2月6日発表)によると、平年と同様に晴れの日が多くなる見込みで、平均気温は高い確率40%、降水量は少ない確率40%、日照時間は多い確率40%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. 促成キュウリでは、一部でミナミキイロアザミウマが媒介するキュウリ黄化えそ病が確認されている。発病株は感染源となるため直ちに抜き取り、施設外へ持ち出して適切に処分する。
  2. 促成イチゴでは、アザミウマ類の花への寄生が確認されているため、低密度のうちに防除する。
  3. 気温の上昇により発生が多くなるため、ほ場をよく観察し、早期発見・早期防除に努める。
  4. 多くの植物に寄生するため、ほ場及び周辺の雑草は除去する。
  5. 薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。
  6. 薬剤防除にあたっては、天敵や訪花昆虫(ミツバチ等)への影響を考慮し、薬剤を選定する。
アザミウマ類の発生に要注意
  • アザミウマ類は、多くの作物に寄生し吸汁加害します(表1)。
  • ミナミキイロアザミウマはキュウリ黄化えそ病(MYSV)、ヒラズハナアザミウマ・ミカンキイロアザミウマ・ネギアザミウマ等はトマト黄化えそ病(TSWV)を媒介します。
  • 生育適温(25度)では増殖スピードが速いため、ほ場をよく観察し、早期防除に努めましょう。

表1 主なアザミウマ類と寄主作物

主なアザミウマ類と寄主作物(表1)

◎:被害程度大きい、〇:被害あり、空欄:被害なし

引用:アザミウマ防除ハンドブック(農文協)

2)キュウリ・トマト

コナジラミ類

発生地域

発生時期

発生量

施設栽培地帯全域

 

やや多い

1 予報の根拠

  • 現在までの発生量は平年並であるが、施設内で発生が確認されているため注意する。
  • 今後1か月の気象予報(2月6日発表)によると、平年と同様に晴れの日が多くなる見込みで、平均気温は高い確率40%、降水量は少ない確率40%、日照時間は多い確率40%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. コナジラミ類は以下のウイルス病を媒介する。低密度の発生でもウイルス病を媒介するため、黄色粘着トラップを設置するなど発生動向に注意し、早期防除に努める。
  • タバココナジラミ:トマト黄化葉巻病(TYLCV) 、トマト黄化病(ToCV)、キュウリ退緑黄化病(CCYV)  
  • オンシツコナジラミ:トマト黄化病(ToCV)
  1. 発病株は感染源となるため、直ちに抜き取り、施設外へ持ち出して適切に処分する。
  2. 施設の開口部は全て防虫ネット(目合い0.4ミリメートル以下が望ましい)を設置して、施設内への侵入を防止する。
  3. 多くの植物に寄生するため、ほ場及び周辺の雑草は除去する。
  4. 薬剤散布は幼虫が寄生している葉裏に薬液が十分かかるように行う。また薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。

その他の病害虫の発生予報

その他の病害虫の発生予報一覧

作物名

病害虫名

発生時期

発生量

特記事項

施設果菜類

灰色かび病

 

現在までの発生量は平年並。多かん水を避け、循環扇や暖房機等を用いた通風を行うなど、施設内の湿度低下に努める。

うどんこ病

 

現在までの発生量は平年並。多発してからの薬剤散布は効果が劣るので、発生を認めたら早めに防除する。

イチゴ

アブラムシ類

 

 

現在までの発生量は平年並であるが、施設内でスポット的に発生している例も見られる。発生が多くなると防除が困難となるため、早期発見・早期防除に努める。

ハダニ類

 

 

現在までの発生量は一部でやや多いが平年並。発生が多くなると防除が困難となるため、早期発見・早期防除に努める。

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