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令和7年度 病害虫発生予察情報第1号(4月予報) 概要版

更新日:2025年4月9日 印刷ページ表示

令和7年度 病害虫発生予察情報第1号(4月予報) 概要版(PDF:548KB)

気象の1か月予報(令和7年4月3日 気象庁発表)

平均気温は高い確率50%、降水量は平年並の確率40%、日照時間は平年並の確率40%です。

4月の病害虫予報 注目ポイント

麦類 赤かび病…発生時期やや早い 発生量:やや多い

出穂期以降の気温が高く、雨が多いと発生しやすくなります。今後、気温が高いことが予想されており、出穂期が早まる可能性、発生量が多くなる可能性があります。適期を逃さず、2回防除を行いましょう(防除適期は【コラム1】)。

【コラム1】  赤かび病の防除適期 ~2回の防除の徹底を~

 赤かび病が発生した場合、被害粒の混入割合やカビ毒の基準値を超えるムギは流通できなくなります。そのような事態にならないよう、2回の防除の徹底をお願いします。

【1回目の防除適期】

 コムギ:開花始期~開花期(出穂7~10日後頃)

 二条オオムギ:穂揃い期の10日後頃(葯殻抽出始め、出穂12~14日後頃)

 六条オオムギ:開花始期~開花期(出穂3~5日後頃)

【2回目の防除適期】

 1回目の防除から10日後頃

流通できなくなるムギ類の基準

 食用麦:赤かび被害粒混入割合基準(0.0%=10,000粒に5粒未満)を超えるもの

 小麦:デオキシニレバノール(DON)濃度が1ミリグラム/キログラムを超えるもの

イチゴ アザミウマ…発生量:やや多い

現在までの発生量は平年並ですが、一部でやや多くなってます。気温の上昇に伴い増加するので注意しましょう。薬剤抵抗性はアザミウマの種によって異なるので、効果がある薬剤で防除しましょう。

イネ 縞葉…発生時期:並 発生量:並

令和7年3月に調査したヒメトビウンカがウイルスを持っている割合(保毒虫率)の県平均は平年より低く、全県的な発生量は平年並で、被害は少ないと予測されます。一方で、感受性品種栽培地帯で保毒虫率が高い地点があることから、そのような地点ではヒメトビウンカの防除を行いましょう(【コラム2参照】)。

【コラム2】 ヒメトビウンカとイネ縞葉枯病

  • イネ縞葉枯病は、イネ縞葉枯ウイルスを持っているヒメトビウンカが、イネを吸汁することで感染し、発病します。
  • 令和7年2~3月に調査したヒメトビウンカがイネ縞葉枯ウイルスを持っている割合(保毒虫率)の県平均は、平年(過去10年平均)の3.3%より低い2.4%でした。
  • 感受性品種栽培地帯で、保毒虫率が5%を超える地点では、減収被害が発生することがあります。

作物全般  アブラムシ…発生量:並

今後、平年より早い時期から増加し作物へ飛来する可能性がありますので、ほ場の観察、見回りと防除の準備を行いましょう。

その他の病害虫

その他の病害虫の一覧

作物名

病害虫名

発生量

特記事項

ナシ

赤星病

胞子の飛散時期(4月中下旬)に降水量が多くなると感染しやすいので注意する。

施設果菜類

灰色かび病

現在までの発生量は一部でやや多いが平年並。発病葉や発病花、発病果は伝染源となるため速やかに取り除き、施設外に持ち出して適切に処分する。

コナジラミ類

多発後は防除が困難になるので、早期防除を心がける。

キュウリ

ベと病

肥料切れや草勢の衰えにより発生が多くなる。適正な肥培管理を行う。

うどんこ病

多発後は防除が困難になるので、早期防除を心がける。

イチゴ

ハダニ類

多発後は防除が困難になるので、早期防除を心がける。

夏秋キャベツ

コナガ

現在までの育苗ほにおけるトラップ誘殺数は平年並。苗へのコナガの寄生が心配される場合は防除を行ってから採苗する。

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