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令和7年度病害虫発生予察情報 第2号(5月予報)

更新日:2025年5月8日 印刷ページ表示

令和7年度 病害虫発生予察情報第2号(5月予報)(PDF:424KB)

予報の概要

予報の概要の一覧

作物名

病害虫名

対象地域名

発生時期

発生量

作物全般

アブラムシ類

栽培地帯全域

 

イネ

縞葉枯病

感受性品種栽培地帯

イネミズゾウムシ

早期・早植栽培地帯

苗立枯病

栽培地帯全域

ムギ類

赤かび病

栽培地帯全域

やや多い

うどんこ病

栽培地帯全域

 

やや多い

さび病

栽培地帯全域

 

果樹類全般

チャバネアオカメムシ

栽培地帯全域

ナシ

黒星病

栽培地帯全域

 

黒斑病

栽培地帯全域

 

赤星病

栽培地帯全域

 

ハダニ類

栽培地帯全域

 

ウメ

かいよう病

栽培地帯全域

 

黒星病

栽培地帯全域

 

野菜類・花き類

オオタバコガ

栽培地帯全域

 

施設果菜類

灰色かび病

施設栽培地帯全域

 

トマト・キュウリ

コナジラミ類

施設栽培地帯全域

 

キュウリ

べと病

施設栽培地帯全域

 

褐斑病

施設栽培地帯全域

 

うどんこ病

施設栽培地帯全域

 

アザミウマ類

施設栽培地帯全域

 

半促成ナス

ハダニ類

施設栽培地帯全域

 

アザミウマ類

施設栽培地帯全域

 

夏秋キャベツ

コナガ

高冷地栽培地帯

 

(発生時期の空欄は連続発生)

主な病害虫の発生予報

1)作物全般

アブラムシ類

発生地域

発生時期

発生量

栽培地帯全域

 

1 予報の根拠

  1. 伊勢崎市と館林市に設置した有翅アブラムシのトラップへの4月の総飛来数は、平年より多かったが、伊勢崎市では4月4半旬、館林市では4月5半旬から減少し、現在の飛来数は平年並である。
  2. 今後1ヶ月の気象予報(気象庁 5月1日発表)によると、平年と同様に晴れの日が多く、平均気温は高い確率40%、降水量は多い確率40%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. 一部のほ場では、平年より多い発生が確認されており、無翅アブラムシが定着しているほ場があると考えられる。ほ場をよく見回り、早期発見・早期防除を心がける。
  2. この時期には種・定植される野菜・花き類では、吸汁被害に加えウイルスの媒介によるウイルス病の発生が懸念される。防虫ネットや寒冷紗の被覆、は種・定植時の殺虫剤の施用など、防除に努める。
  3. ほ場および周辺の雑草は除去する。

2)ムギ類

赤かび病

発生地域

発生時期

発生量

栽培地帯全域

やや多い

1 予報の根拠

  1. 出穂期以降、子のう殻形成日および子のう胞子飛散好適日の日数が、平年より多く連続して出現しているため、発生量が多くなることが予測される。
  2. 5月2日~6日まで降水量、降水日は多く、気温は高く経過している。
  3. 群馬県の天気予報(6日先まで)(前橋地方気象台 5月7日発表)によると、5月10日に降雨が予報され、その後13日まで晴の予報である。
  4. 一方、群馬県の2週間気温予報(前橋地方気象台 5月7日発表)によると、気温が高く経過すると予報されている。

2 防除上注意すべき事項

  1. 2回目の防除を必ず行う。防除適期は1回目の防除から10日後頃である。
  2. は種時期の遅速によって生育差が異なっている*ので、ほ場ごとによく観察し、適期に防除する。
  3. 次の基準を超えるものは流通できなくなるので防除を徹底する。

○食用麦では、赤かび被害粒混入割合基準(0.0%)を超えるもの。

○小麦では、デオキシニレバノール(DON)濃度が1.0mg/kgを超えるもの。

なお、うどんこ病と同時防除できる薬剤を使用することで、防除を省力化できる。

注)令和7年産小麦の作況と麦類の当面の技術対策(令和7年4月20日現在 群馬県米麦畜産課発表)

うどんこ病

発生地域

発生時期

発生量

栽培地帯全域

やや多い

1 予報の根拠

  1. 今後1ヶ月の気象予報(気象庁 5月1日発表)によると、平均気温は高い確率40%、降水量は多い確率40%、日照時間は少ない確率40%である。
  2. 無防除の県予察ほでの発生量は、平年に比べやや多い。

2 防除上注意すべき事項

  1. 病斑が上位葉に進展した場合、稔実が悪くなり収量減につながるので、発生を認めたら適切な防除を行う。
  2. 風通しや日当たりの悪い場所、厚播きや窒素質肥料の多施用、追肥の遅れなどにより軟弱過繁茂したところでは発生が助長されるので注意する。

なお、赤かび病と同時防除できる薬剤を使用することで、防除を省力化できる。

コラム 赤かび病の発生に注意!! 2回目の予防防除をお願いします。

発生しやすい条件…出穂期以降の平均気温が高く、降水量が多いまたは湿度が高い場合。

  • 3月11日から5月6日までの赤かび病の「胞子が飛散しやすい気象条件の日」と、胞子の元となる「殻を作る気象条件の日」が、昨年や平年に比べて多くなっています(表)。
  • 5月2日~6日までの前橋市の天気は、降雨が続き、気温も高く経過しています。
  • 今後の予報では、5月10日に降雨が予報され、2週間気温予報では平年に比べ高めで経過すると予報されています(5月7日 前橋地方気象台発表)
表1 3月11日から5月6日までの条件あった日の出現日数(累積日数)
胞子が飛びやすい条件の出現日数 子のう殻が形成される条件の出現日数
令和7年 令和6年比 過去10年平均比 令和7年 令和6年比 過去10年平均比
14日 +3日 +6日 18日 +3日 +7日

その他の病害虫の発生予報​

その他の病害虫の発生予報の一覧

作物名

病害虫名

発生時期

発生量

特記事項

イネ

縞葉枯病

令和7年2月に採取したヒメトビウンカの縞葉枯ウイルスの保毒虫率の県平均は、平年より低かったが、一部地域では被害が発生する可能性がある保毒虫率であった。保毒虫率が高い地域では、箱施用剤等でヒメトビウンカの防除を行う。

イネミズゾウムシ

昨年度の発生量は平年並。

苗立枯病

昨年度の発生量は平年並。

ムギ類

さび病

 

現在までの発生量は平年並。

果樹類全般

チャバネアオカメムシ

 

本年の越冬量は平年より少ない。フェロモントラップへの誘殺数は平年並。

ナシ

黒星病

 

現在までの発生量は平年並。

黒斑病

 

現在までの発生量は平年並。

赤星病

 

ビャクシンにおける冬胞子堆の成熟は平年よりやや早い。胞子の飛散も平年より早くまもなく完了する見込みであるので、防除時期を工夫する。

調査地点:農業技術センター(伊勢崎市西小保方町)

ハダニ類

 

現在までの発生量は平年並。

ウメ

かいよう病

 

現在までの発生量は平年並。

黒星病

 

現在までの発生量は平年並。

野菜類

花き類

オオタバコガ

 

フェロモントラップへの誘殺数は平年並。

施設果菜類

灰色かび病

 

トマトでは、現在までの発生量は一部でやや多いが平年並。キュウリおよびナスでは、現在までの発生量は平年並。発病葉や発病花、発病果は伝染源となるため速やかに取り除き、施設外に持ち出して適切に処分する。

トマト

キュウリ

コナジラミ類

 

現在までの発生量は平年並。タバココナジラミは、トマト黄化葉巻病、キュウリ退緑黄化病のウイルスを媒介するため、施設内に黄色粘着板を設置するなど、早期発見に努める。

キュウリ

 

べと病

 

現在までの発生量は平年並。肥料切れや草勢の衰えにより発生が助長されるため、適切な肥培管理を行う。また、多湿管理下で発生量が増加するため、適切な湿度管理を行う。

褐斑病

 

現在までの発生量は平年並。促成栽培の後期は施設内が高温条件となり、多湿管理下で急激に発生量が増加するため、適切な湿度管理を行う。

うどんこ病

 

現在までの発生量は平年並。多発してからの薬剤散布は効果が劣るので、発生を認めたら早めに防除する。

アザミウマ類

 

現在までの発生量は平年並。ミナミキイロアザミウマはキュウリ黄化えそ病のウイルスを媒介するため早期防除に努める。

半促成ナス

ハダニ類

 

現在までの発生量は平年並。気温の上昇とともに発生量が増加するため、早期発見及び早期防除に努める。

アザミウマ類

 

現在までの発生量は平年並。気温の上昇とともに発生量が増加するため、早期発見及び早期防除に努める。

夏秋キャベツ

コナガ

 

現在までのフェロモントラップへの誘殺数は平年並。平坦部で育苗している場合は、採苗前の防除を徹底し本ぽへ持ち込まないようにする。

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