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令和7年度病害虫発生予察情報 第2号(5月予報) 概要版
令和7年度 病害虫発生予察情報第2号(5月予報) 概要版(PDF:507KB)
気象の1か月予報(令和7年5月1日 気象庁発表)
平均気温は高い確率40%、降水量は多い確率40%、日照時間は少ない確率40%です。
5月の病害虫予報 注目ポイント
ムギ類 赤かび病…発生量:やや多い
現在まで、降雨日が多く、気温が高く、赤かび病の発生リスクが高まっています。5月2日~6日に降雨が続き、5月10日に降雨が予報されています。一方で、気温は高く経過し、今後2週間も気温は高いと予報されています。
注)前橋地方気象台5月7日発表 天気予報
ムギ類 うどんこ病…発生量:やや多い
今後、気温が高く降水量が多いと予報されており、発生量が多くなることが予測されます。
注)薬剤によっては赤かび病とうどんこ病の同時防除が可能です。
コラム 赤かび病の発生に注意!! 2回目の予防防除をお願いします。
発生しやすい条件…出穂期以降の平均気温が高く、降水量が多いまたは湿度が高い場合。
- 3月11日から5月6日までの赤かび病の「胞子が飛散しやすい気象条件の日」と、胞子の元となる「殻を作る気象条件の日」が、昨年や平年に比べて多くなっています(表)。
- 5月2日~6日までの前橋市の天気は、降雨が続き、気温も高く経過しています。
- 今後の予報では、5月10日に降雨が予報され、2週間気温予報では気温は平年に比べ高めで経過すると予報されています(5月7日 前橋地方気象台発表)
| 胞子が飛びやすい条件の出現日数 | 子のう殻が形成される条件の出現日数 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 令和7年 | 令和6年比 | 過去10年平均比 | 令和7年 | 令和6年比 | 過去10年平均比 | 
| 14日 | +3日 | +6日 | 18日 | +3日 | +7日 | 
その他の病害虫
| 作物名 | 病害虫名 | 発生時期 | 発生量 | 特記事項 | 
|---|---|---|---|---|
| 作物全般 | アブラムシ類 | 並 | 一部のほ場では、平年より多い発生が確認されているので、早期発見・早期防除を心がける。 | |
| イネ | 縞葉枯病 | 並 | 並 | ヒメトビウンカに効果のある育苗箱施用剤を使用する。 | 
| 果樹類全般 | チャバネアオカメムシ | 並 | 本年の越冬量は平年より少ない。フェロモントラップへの誘殺数は平年並。 | |
| ナシ | 赤星病 | 並 | 胞子の飛散が平年より早くまもなく完了する見込みであるので、防除時期を工夫する。 | |
| 野菜類 花き類 | オオタバコガ | 並 | フェロモントラップへの誘殺数は平年並。 | |
| トマト キュウリ | コナジラミ類 | 並 | トマト黄化葉巻病、キュウリ退緑黄化病のウイルスを媒介するため、早期発見に努める。 | |
| キュウリ | べと病 | 並 | 草勢の衰えと多湿条件で発生が増加する。適切な肥培管理と湿度管理を行う。 | |
| 褐斑病 | 並 | 促成栽培の後期は施設内が高温条件となり、多湿管理下で急激に発生量が増加するため、適切な湿度管理を行う。 | ||
| うどんこ病 | 並 | 多発してからの薬剤散布は効果が劣るので、発生を認めたら早めに防除する。 | ||
| アザミウマ類 | 並 | キュウリ黄化えそ病のウイルスを媒介するため早期防除に努める。 | ||
| 半促成ナス | ハダニ類 | 並 | 気温の上昇とともに発生量が増加するため、早期発見及び早期防除に努める。 | |
| アザミウマ類 | 並 | 気温の上昇とともに発生量が増加するため、早期発見及び早期防除に努める。 | 








