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県教育長と校長先生の懇談会(地域別懇談会)
更新日:2025年6月5日
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6月3日に高崎合同庁舎において、県教育長と校長の懇談会を行いました。県教育委員会からは平田教育長、古市教育次長、西村総合教育センター所長、小林総務課長、佐野義務教育課長等に、学校からは各郡市校長会長の12名の校長先生にご参加いただきました。
まず、平田教育長から、「群馬県教育ビジョン」について、県教育委員会が想定していたよりも速いスピードで広がりを見せていることや、各校での具現化に向けた取組を推進していることへの感謝が伝えられました。
また、授業改善や働き方改革等の様々な取組を効果的に行うためにも本会の中で忌憚のない意見を伺いたいという話がありました。
古市教育次長からは、毎日の学校生活や授業の中で、「自律した学習者」を育成していくためにも、「群馬県教育ビジョン」の日常化が重要であるとお話がありました。また、「ちがいを認める」ことについて、具体的な授業の様子を基に「群馬県教育ビジョン」を日常化する上でのポイントが伝えられました。
- 「自律」=「がまん・みんなと同じ」ではない
- 一人一人の「個性」「学び方」「進度」を認める
- 明確なゴールを示して・・・「待つ」「任せる」
校種別に分かれた懇談では、「群馬県教育ビジョン」を具現化していくための取組や課題について、校長先生方から以下のような意見を出していただきました。
- 「子供が主役」という言葉を核にして、校内研修や日々の授業を再構成している。今年度から総合の授業の改革に取り組んでいる。
- 地域資源や人材の活動では、本物に触れる価値や大切さについて知ってもらえるようにしているほか、縦割り班活動や児童会活動を、エージェンシーを発揮する場面の一つとして活用していきたい。
- 教師が「~させる」授業から児童生徒が「~する」授業への転換は教職員の意識改革を進めた。教える内容を考えると時間が足りない等の理由から子どもは見守ることの難しさを感じている。
- 今年度は、生徒会、本部、専門委員会に力を入れていく。子どもには、エージェンシーを発揮するためのきっかけとして、考える時間を確保したり、方法を教えたりすることを大切にしたい。校長から子どもに問いかけ、学校を過ごしやすい場所に変えるために、今まで当たり前だったことも立ち止まって考える。
- 教職員も子どもも自己肯定感を育むために、教職員の主体的な活動を認めている。そのために、まずは校長が教職員の言葉に耳を傾けることを重視している。
校長先生方のお話から、すべての学校の取組は、児童生徒のエージェンシーを発揮させようとしていることを再確認できました。ぜひ、各学校の目指す児童生徒像の実現に向けて、教育活動を充実させていただければと思います。