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令和7年度 病害虫発生予察情報 第3号(6月予報) 概要版
令和7年度 病害虫発生予察情報 第3号(6月予報) 概要版 (PDF:537KB)
気象の1か月予報(令和7年6月5日 気象庁発表)
平均気温は高い確率80%、降水量は多い確率40%、日照時間は平年並の確率40%です。
6月の病害虫予報 注目ポイント
イネ 縞葉枯病…発生量:並
東部地域では、保毒虫率が高い地点があり、ヒメトビウンカの捕獲数も多いので注意しましょう。ヒメトビウンカ(ウンカ類)に効果のある箱施用剤の使用や、本田防除を行いましょう。
野菜類・花き類 オオタバコガ…発生量:並
フェロモントラップへの誘殺数は前橋で平年より多くなっています。今後、発生量が増加するおそれがあるため、ほ場をよく見回り早期発見・早期防除に努めましょう。
果樹類 果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ)…発生量:並
越冬量調査結果から本年の発生量は平年より少ないと予測しました。しかし、5月のフェロモントラップの誘殺数は平年並で、前回の少発生年の令和5年より多くなっています。県が発表するトラップ調査結果などを参考に、園内の発生に注意しましょう。
【コラム】今作で発生した害虫を次作に持ち越さないために…
施設キュウリや施設トマト等の栽培終了後、蒸し込み処理を行い、害虫防除に努めましょう。
- コナジラミ類やアザミウマ類は作物を吸汁加害するほか、ウイルス病を媒介する害虫です。
- 今作で発生したこれらの害虫を次作に持ち越すと、次作で発生量が多くなり、被害が発生する可能性があります。
- そのため、今作終了後に施設を蒸し込み、次作に持ち込まないようにしましょう。
その他の病害虫
| 作物名 | 病害虫名 | 発生量 | 特記事項 | 
|---|---|---|---|
| 作物全般 | アブラムシ類 | 並 | 各種トラップへの誘殺数は平年並。 | 
| イネ | イネミズゾウムシ | 並 | 現在までの発生量は平年並。イネミズゾウムシに登録のある箱施用剤を使用しない場合は発生に注意する。 | 
| 苗立枯病 | 並 | 床土の土壌水分を適正に保ち、温度管理に注意する。 | |
| 果樹類全般 | ハダニ類 | 並 | 現在までの発生量は平年並。 | 
| リンゴ | 斑点落葉病 | 並 | 現在までの発生量は平年並。 | 
| 黒星病 | 並 | 現在までの発生量は平年並。 | |
| ナシ | 黒星病 | 並 | 現在までの発生量は一部地域でやや多いが、平年並。 | 
| ナシヒメシンクイ | 並 | フェロモントラップへの誘殺数は平年並。7月に第二世代の発生のピークがあるので注意する。 | |
| 冬春トマト | コナジラミ類 | 並 | 現在までの発生量は一部地域でやや多いが、平年並。栽培終了後の対策については、【コラム】を参照。 | 
| 夏秋ナス | アザミウマ類 | 並 | 現在までの発生量は平年並。気温の上昇とともに発生量が増加するため、早期発見・早期防除に努める。 | 
| ハダニ類 | 並 | 現在までの発生量は平年並。気温の上昇とともに発生量が増加するため、早期発見・早期防除に努める。 | |
| ネギ | ネギアザミウマ | 並 | 現在までの発生量は平年並。 | 
| 夏秋キャベツ | コナガ | 並 | 現在までの発生量は平年並。生育初期の防除を徹底し、初期密度を下げることにより、生育期中盤以降の被害拡大を防止する。 | 








