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令和7年度 病害虫情報 第4号(果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ))
更新日:2025年7月4日
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令和7年度病害虫情報第4号(果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ)) (PDF:323KB)
果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ)の誘殺数が平年より多くなっています
- フェロモントラップへの誘殺数が平年より多くなっています。
- 予察灯への誘殺数が平年より多くなっています。
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今後、果樹園への飛来の増加と果実の被害が心配されます。
チャバネアオカメムシのフェロモントラップへの誘殺状況
図1 渋川市
図2 高崎市高浜町
図3 沼田市
図4 中之条町
チャバネアオカメムシの予察灯への誘殺状況
図5 沼田市
1 現在までのトラップ調査の状況
- チャバネアオカメムシの越冬量調査の結果(令和7年1月調査)、越冬量が平年に比べて少なかったため、令和7年の発生量は平年に比べて少ないと予測しました。
- 7月1日調査に基づく、フェロモントラップ5地点※注 への6月6半旬の誘殺数は平年並から平年より多く、特に中之条町は平年の6.1倍の誘殺数です(図1~4、高崎市上里見町省略)。
6月の総誘殺数は4地点で平年より多く、特に中之条町では大発生した令和6年の総誘殺数と同等です(表1)。 - 沼田市の予察灯への誘殺数は6月4半旬に急増し、平年の29.5倍です(図5)
※注 フェロモントラップ9地点のうち、平年比較のできる次の5地点(渋川市、高崎市上里見町、高崎市高浜町、沼田市、中之条町)
令和7年 | 令和6年 | |
---|---|---|
総誘殺数 頭 | 238 | 232 |
平年比 | 3.7 | 3.6 |
2 防除対策
- 例年、7月以降は果樹園への飛来数が多くなります。
- 飛来状況は果樹園によって異なるので、園内外を見まわり、早期発見と薬剤による適切な防除に努めてください。夜間の最低気温が高くなると飛来する可能性が高くなるので特に注意しましょう。
- 夜行性で日没後に果樹園に飛来し翌朝飛び去るため、夕方または早朝に薬剤散布を行うと効果的です。
- 多目的防災網を設置している園は隙間がないか確認し、隙間があれば補修しましょう。