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令和7年度 発生予察注意報 第1号(イネカメムシ)
更新日:2025年7月19日
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令和7年度 発生予察注意報 第1号(イネカメムシ) (PDF:333KB)
1 注意報の内容
- 作物名 イネ
- 病害虫名 イネカメムシ
- 対象地域 邑楽館林地域
- 発生量 多い
2 注意報発表の根拠
- 水田内すくい取り調査によるイネカメムシ成虫の捕獲数は、板倉町大荷場で昨年の約15倍です(図1)。
- 館林市の予察灯へのイネカメムシ成虫の誘殺数は、6月6半旬が昨年の6倍、7月1半旬が昨年の約3.7倍です(図2)。
- 関東甲信越地方の向こう1か月の気象予報(7月10日気象庁発表)および、向こう3か月の気象予報(6月24日気象庁発表)ともに、今後、イネカメムシが増加しやすい高温傾向となる見込みです。
3 防除対策
- 薬剤による防除を「2回」行います。液剤を用いる場合、1回目の防除適期は出穂期(不稔による減収防止)、2回目の防除適期は出穂期から8日後頃(斑点米発生防止)です(図3)。
- 液剤以外(粒剤等)を用いる場合は、液剤の防除適期の概ね2日前に散布します。
- なお、出穂前から多数の成虫が侵入している場合には、出穂前にも防除を行ってください。
4 防除上の留意点
- 農薬の散布にあたっては使用基準を遵守し、他の作物等への飛散に十分注意するとともに、周囲の生産者、住民等への事前周知を徹底してください。
- 特にイネカメムシの防除薬剤は、周辺のミツバチに影響を及ぼす可能性があるので、養蜂農家への周知等、必要な被害軽減対策を講じてください。
- 液剤を散布する際は、イネの株元までかかるようにしてください。
- イネカメムシの防除、使用する農薬については、東部農業事務所館林地域農業課または、JA邑楽館林営農センター等農薬販売店にお問い合わせください。
図1 イネカメムシの水田内すくい取り調査捕獲数 調査時期:7月上旬
図2 イネカメムシの予察灯への誘殺数の推移(6月5半旬~7月1半旬)設置場所:館林市
注)半旬とは、上中下旬の半分の期間で1カ月をおよそ5日毎に6つに区切った期間
図3 イネカメムシの防除適期
【参考】防除適期を逃さないコツ(出穂期の判定に不安がある方へ)
- 水田毎に初めて出穂を見た日(出穂始)を0日目とします。
- 1回目の防除(出穂期)は、出穂始から3~5日目に行います。
- 2回目の防除は、出穂始から11~13日目に行います。
写真1 イネカメムシ成虫 体長:およそ13ミリメートル
写真2 イネカメムシによる被害(斑点米)