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令和2年度第2回群馬県自然環境保全審議会自然環境部会 議事録

更新日:2021年3月26日 印刷ページ表示

1 開催日時

 令和3年3月15日(月曜日)午後2時00分~3時00分

2 場所

 県庁29階294会議室

3 出席者

 委員:10名(定足数6名)
 事務局(県):環境森林部長、自然環境課長、鳥獣被害対策支援センター所長 ほか

4 会議

1 開会

 略

2 あいさつ

 略

3 議事

第1号議案:群馬県カモシカ適正管理計画(第二種特定鳥獣管理計画・第四期計画)の策定について

 事務局から、議案内容について説明した。
 質疑応答の後、全委員から異議がなかったことから、異議がないものとして知事に答申することとされた。

【質疑応答要旨】

【委員】
 ニホンジカが相当に増えてきており、フィールドでは、近年、ニホンジカによってカモシカが追いやられているきらいがある。ニホンジカによるカモシカの生息環境への影響について、どう捉えているか。

【事務局】
 委員ご指摘のとおり、ニホンジカの生息頭数は増加傾向であり、これによるカモシカの生息環境への影響が懸念されている事は承知している。今後もニホンジカの動向を十分に注視しながら、カモシカの生息状況等をモニタリングしていきたいと考えている。

【委員】
 高校の生物部から問い合わせがあり、フィールドで死んだカモシカの頭骨を学校に持ち帰って良いものか相談があった。それは可能であるか。

【事務局】
 基本的にフィールドで倒れていたり、衰弱して動けないカモシカがいれば、自然界のものであり、動かさないでそのまま見守ってほしい。またそのような個体(死亡個体を含め)がいれば、地元市町村の教育委員会に情報を伝えて欲しい旨をアナウンスしている。ただし、死亡した個体の扱いについては、関係所属に問い合わせるなどして確認したい。

【委員】
 「加害個体あるいはその可能性の高い個体を選択的に排除するという個体管理が基本」とあるが、被害を与えている個体を識別できているのか。

【事務局】
 被害地域では、赤外線センサーカメラを用いてモニタリングを行い、実際に被害を与えている加害獣を特定し、ターゲットを絞って管理捕獲を実施している。この様な調査により、カモシカの被害と思っていたものが、実際はニホンジカだったということも多く、今後もこの考えに基づき、管理捕獲を実施していきたい。

【委員】
 計画本文中の「県管理捕獲実施計画の策定」には、管理捕獲実施区域の数や捕獲計画頭数を決めるとあるが、その区域の数と計画頭数を教えてもらいたい。

【事務局】
 管理捕獲実施区域や捕獲計画頭数は、毎年変わるものである。これは、その年にカモシカの管理捕獲を実施しようとする市町村は、予め赤外線センサーカメラ調査を行い、その結果に基づいて管理捕獲実施区域や捕獲頭数を設定するためである。今年に限っていえば、昭和村で2区域2頭の計画となっている。

【委員】
 それでは、今回の5年間の計画で(捕獲の)目標数などはないのか。

【事務局】
 目標数というものはない。カモシカの被害が発生した場合に計画を立てることから、将来的に何頭の捕獲となるかは予測ができない。このため、捕獲数は毎年、市町村が立てた計画の積み上げの結果ということになる。カモシカによる加害が確認されなければ捕獲をしない年も出てくるため、被害の発生状況によって捕獲数は変わる。

第2号議案:狩猟鳥獣捕獲禁止区域の設定について(叶山)

 事務局から、議案内容について説明した。
 質疑応答の後、全委員から異議がなかったことから、異議がないものとして知事に答申することとされた。

【質疑応答要旨】

【委員】
 指定については異論なし。質問になるが、今回対象となっている叶山三津地区においては、どのくらいの生息があって、どのくらいの捕獲をする必要があるのか。

【事務局】
 叶山三津地区でのシカ、イノシシの生息数は把握できていない。既に指定している5つの狩猟鳥獣捕獲禁止区域においても、生息数は正確には把握できていない。ただし、県全体としての生息数は推計しており、シカ、イノシシともに増加傾向にある。シカについては、平成24年度に27,400頭、平成27年度35,240頭で、平成30年度で40,140頭と増加しており、この間、狩猟や有害捕獲で捕獲圧を強めているが、なかなか減らないのが現状である。イノシシについては、平成24年度に16,870頭、平成27年度で19,080頭、平成30年度で23,290頭と、推定値ではあるが増えている。
 国からもイノシシとシカについては捕獲するよう言われており、特にイノシシの場合CSFの影響があり、なるべく捕獲を行いたいが思うように進まない。そういったこともあり、今回狩猟できる区域を増やして、地元の要望に応えたいと考えている。

【委員】
 叶山については過去の開発計画に基づいて、現在の石灰生産事業が行われている。一帯は、群馬県でも数少ない石灰を含有する山であり、ここで生息する動植物について守っていかなければならないという思いから、毎年現地を訪問している。天狗岩付近に希少植物を移植して維持管理をしようと試みたが、ほとんど盗掘されたようである。また、この地域はカモシカの多い地域でもあり、今回の区域指定には賛成である。

【事務局】
 指定区域としては狭い面積だが、希少な植物がシカ、イノシシに食べられることもあるので、今回の指定によりシカ、イノシシを捕獲していきたいと考えている。

4 閉会

 略

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