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令和7年度 病害虫発生予察情報 第6号(9月予報)

更新日:2025年9月9日 印刷ページ表示

令和7年度 病害虫発生予察情報第6号(9月予報)(PDF:377KB)

予報の概要

予報の概要の一覧

作物名

病害虫名

対象地域名

発生時期

発生量

作物全般

アブラムシ類

栽培地帯全域

 

イネ

いもち病(穂いもち)

普通期栽培地帯

 

紋枯病

普通期栽培地帯

 

やや多い

もみ枯細菌病

普通期栽培地帯

 

稲こうじ病

普通期栽培地帯

 

イネカメムシ

普通期栽培地帯

 

やや多い

斑点米カメムシ類

(イネカメムシを除く)

普通期栽培地帯

 

やや多い

ツマグロヨコバイ

普通期栽培地帯

 

セジロウンカ

普通期栽培地帯

 

ヒメトビウンカ

普通期栽培地帯

 

ごま葉枯病

普通期栽培地帯

 

白葉枯病

普通期栽培地帯

 

ダイズ

吸実性カメムシ類

栽培地帯全域

 

やや多い

フタスジヒメハムシ

栽培地帯全域

 

マメシンクイガ

栽培地帯全域

 

紫斑病

栽培地帯全域

 

ダイズ野菜類花き類

ハスモンヨトウ

栽培地帯全域

 

果樹全般

カメムシ類

(チャバネアオカメムシ)

栽培地帯全域

 

やや少ない

ハダニ類

栽培地帯全域

 

やや多い

リンゴ

斑点落葉病

栽培地帯全域

 

炭疽病

栽培地帯全域

 

スモモヒメシンクイ

栽培地帯全域

 

キンモンホソガ

栽培地帯全域

 

ハマキムシ類

栽培地帯全域

 

ナシ

黒星病

栽培地帯全域

 

黒斑病

栽培地帯全域

 

ナシヒメシンクイ

栽培地帯全域

 

ハマキムシ類

栽培地帯全域

 

野菜類
花き類

オオタバコガ

栽培地帯全域

 

やや多い

キャベツ

黒腐病

山間高冷地帯

 

菌核病

山間高冷地帯

 

コナガ

高冷地栽培地帯

 

タマナギンウワバ

高冷地栽培地帯

 

夏秋ナス

ハダニ類

栽培地帯全域

 

やや多い

アザミウマ類

栽培地帯全域

 

ネギ

軟腐病

栽培地帯全域

 

シロイチモジヨトウ

栽培地帯全域

 

やや多い

ネギアザミウマ

栽培地帯全域

 

レタス

軟腐病

山間高冷地帯

 

(発生時期の空欄は連続発生)

主な病害虫の発生予報

1)イネ

紋枯病

発生地域

発生時期

発生量

普通期栽培地帯

 

やや多い

1 予報の根拠

  1. 現在までの発生量はやや多い。
  2. 前年の発生量は、平年よりやや多かった。
  3. 向こう1か月の気象予報(9月4日発表)によると平均気温は高い確率80%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. 薬剤防除は株元まで到達するように散布する。
  2. 病斑がイネの高い位置まで上がってきた場合、早急に適用薬剤で防除する。すでに病斑が高い位置まで上がっている事例や、株の中の発病茎率が高い事例が見られている。
  3. 今後、発生量が増加しやすい、及び病斑が高い位置へ進展しやすい高温の気象が予報されているため、注意する。
イネカメムシ

発生地域

発生時期

発生量

普通期栽培地帯

 

やや多い

1 予報の根拠

  1. 8月中旬の定期定点すくい取り調査の県平均は、昨年よりやや多い。
  2. 昨年より早い時期から、中部、西部、東部地域で確認されている。
  3. 富岡の予察灯への誘殺は、昨年より1ヶ月半早い6月から見られた。
  4. 向こう1か月の気象予報(9月4日発表)によると、平均気温は高い確率80%、降水量は少ない確率50%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. イネへの嗜好性が高く、他の斑点米カメムシ類より水田に侵入する個体数が多い。
  2. 出穂の遅い水田では、被害が集中するので注意する。
  3. 水田への侵入を確認したら、次の防除適期に薬剤による防除を行う。
    • 1回目:出穂期
    • 2回目:出穂期から8日後頃
  4. 今後、イネカメムシが増加しやすい高温・少雨の気象が予報されているため、水田での発生に注意する。
  • 8月7日に発表したイネカメムシに対する発生予察注意報を参考にする。
斑点米カメムシ類(イネカメムシを除く)

発生地域

発生時期

発生量

普通期栽培地帯

 

やや多い

1 予報の根拠

  1. 7月下旬の定期定点すくい取り調査の結果、ホソハリカメムシ、クモヘリカメムシ、アカヒゲホソミドリカスミカメ、アカスジカスミカメの捕獲数は、各地域平均、県平均とも概ね平年よりやや多い。
  2. 8月中旬の定期定点すくい取り調査の結果、ホソハリカメムシ、アカスジカスミカメの県平均は、平年よりやや多い。
  3. 8月の予察灯への総誘殺数は、クモヘリカメムシ、アカスジカスミカメの県平均が、平年より多い。
  4. 向こう1か月の気象予報(9月4日発表)によると、平均気温は高い確率80%、降水量は少ない確率50%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. イネの出穂期2週間前以降の、畦畔、雑草地等のイネ科雑草の除草を控える。この時期にイネ科雑草の除草を行うと、そこをエサ場にしている斑点米カメムシ類が、イネをエサにするため、水田に侵入し被害となる。
  2. 水田内への侵入を確認したら、次の防除適期に薬剤による防除を行う。
    • 1回目:穂揃期
    • 2回目:穂揃期から7~10日後
  3. イネカメムシとそれ以外の斑点米カメムシ類の防除適期が異なるため、両種がいた場合、イネカメムシの防除を優先する。
  4. 今後、斑点米カメムシ類が増加しやすい高温・少雨の気象が予報されているため、発生に注意する。
  • 8月22日に発表した斑点米カメムシ類に対する発生予察注意報を参考にする。

2)ダイズ

吸実性カメムシ類

発生地域

発生時期

発生量

栽培地帯全域

 

やや多い

1 予報の根拠

  1. 現在までの発生量は平年並であるが、一部地域でやや多い。
  2. 前橋市、富岡市、館林市の予察灯で、吸実性カメムシ類の1種であるミナミアオカメムシの誘殺数が3地点とも多く、前橋市の予察灯では誘殺数が急増している。
  3. 向こう1か月の気象予報(9月4日発表)によると平均気温は高い確率80%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. 莢伸長初期から子実肥大初期に加害を受けると、子実が不稔粒になり、収量が低下する。子実肥大中期以降の被害粒は転選機での除去が難しいことから、品質が低下する。
  2. ほ場をこまめに見回り、ダイズの生育ステージやカメムシ類の発生状況を確認し、子実肥大初期から終期に適用薬剤で防除する。
  3. 今後、吸実性カメムシ類が増加しやすい高温・少雨の気象が予報されているため、ほ場での発生に注意する。

3)果樹類全般

ハダニ類

発生地域

発生時期

発生量

栽培地帯全域

 

やや多い

1 予報の根拠

  1. 現在までの発生量は平年並~やや多い。
  2. 向こう1か月の気象予報(9月4日発表)によると平均気温は高い確率80%、降水量は少ない確率50%、日照時間が多い確率50%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. ハダニ類は非常に繁殖能力が高く、高密度になると防除が困難になるので、早期発見に努める。
  2. 薬剤散布は丁寧に行う。特にほ場の周縁部など薬液のかかりにくい部分に対しては、手散布等を行う。
  3. 雑草に寄生するハダニ類は草刈り後は樹上に移動するため、草刈り後の1~2日以内の薬剤散布が効果的である。
  4. ハダニ類に効果のある薬剤を選択して散布する。薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。
  5. 天敵を導入しているほ場では、薬剤散布の際はカブリダニ等の天敵に影響の少ない薬剤を選択する。土着のカブリダニの温存のため、株元を中心に下草を適度に残す。
  6. 今後、発生量が増加しやすい高温・少雨の気象が予報されているため、ほ場での発生に注意する。

4)野菜類・花き類

オオタバコガ

発生地域

発生時期

発生量

栽培地帯全域

 

やや多い

1 予報の根拠

  1. 現在までの発生量はナスでやや多い。
  2. フェロモントラップ調査の誘殺数は7地点中4地点で平年より多い。
  3. 向こう1か月の気象予報(9月4日発表)によると平均気温は高い確率80%、降水量は少ない確率50%、日照時間が多い確率50%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. 幼虫は生長点付近の茎葉・蕾・花・幼果に食入する。組織内に入り込まれてからでは防除が困難になるため、ほ場をよく見回り、幼虫は見つけしだい捕殺する。薬剤防除を行う場合は、若齢幼虫のうちに防除を行う。
  2. 施設開口部は防虫ネット等(目合い4.0ミリメートル以下)で被覆し、成虫の侵入を防ぐ。
  3. 薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。
  4. 今後、発生量が増加しやすい高温・少雨の気象が予報されている。県が発表するトラップ調査結果等の情報を参考にし、ほ場での発生に注意する。

5)夏秋ナス

ハダニ類

発生地域

発生時期

発生量

栽培地帯全域

 

やや多い

1 予報の根拠

  1. 現在までの発生量はやや多い。
  2. 向こう1か月の気象予報(9月4日発表)によると平均気温は高い確率80%、降水量は少ない確率50%、日照時間が多い確率50%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. ハダニ類は非常に繁殖能力が高く、高密度になると防除が困難になるので、葉で白いかすり状の小斑点を見つけたら、速やかに薬剤散布する。
  2. ハダニ類は葉の裏に多く寄生するため、薬剤散布の際は葉裏まで十分にかかるよう散布する。
  3. 薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。
  4. 今後、発生量が増加しやすい高温・少雨の気象が予報されているため、ほ場での発生に注意する。

6)ネギ

シロイチモジヨトウ

発生地域

発生時期

発生量

栽培地帯全域

 

やや多い

1 予報の根拠

  1. 現在までの発生量はやや多い。
  2. フェロモントラップ調査の誘殺数は2地点のうち1地点で、平年より多い。
  3. 向こう1か月の気象予報(9月4日発表)によると平均気温は高い確率80%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. ほ場をよく観察し、早期発見に努め、卵塊や若齢幼虫の集団を見つけたら、速やかに取り除き、ほ場外で処分する。
  2. 中老齢幼虫では薬剤感受性は低下し、葉の内部に潜り込むと効果が低下するので、薬剤による防除は若齢期に行う。
  3. 気温が高いと世代間が短縮し、防除時期が例年と異なる可能性や発生回数、発生量、被害が多くなる可能性がある。
  4. 雑草にも寄生するので、ほ場周辺の雑草を除去する。
  5. 薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。
  6. 今後、発生量が増加しやすい高温の気象が予報されている。県が発表するトラップ調査結果等の情報を参考にし、ほ場での発生に注意する。

その他の病害虫の発生予報

その他の病害虫の発生予報の一覧

作物名

病害虫名

発生時期

発生量

特記事項

作物全般

アブラムシ類

 

各種トラップ調査による有翅アブラムシの飛来数は平年並。

イネ

いもち病(穂いもち)

 

現在までの穂いもちの発生量は平年並。葉いもちの発生量も平年並である。葉いもちが少発生であっても、穂いもちが発生する場合があるので注意する。

稲こうじ病

 

現在までの発生量は平年並。

もみ枯細菌病

 

現在までの発生量は平年並。

ツマグロヨコバイ

 

現在までの発生量は平年並。8月中旬のすくい取り調査の結果は一部地域で多いが、平年並。8月の予察灯による誘殺数は平年並。これから発生のピークを迎えるので引き続き注意する。

セジロウンカ

 

現在までの発生量は平年並。

8月中旬のすくい取り調査の結果は平年並。

8月の予察灯による誘殺数は平年並。

これから発生のピークを迎えるので引き続き注意する。

ヒメトビウンカ

 

現在までの発生量は平年並。8月中旬のすくい取り調査の結果は一部地域で多いが、平年並。イネ縞葉枯病感受性品種栽培地帯では、イネ縞葉枯ウイルス保毒虫率を低減するため収穫後は速やかに耕起し、ひこばえを発生させないようにする。

ごま葉枯病

 

現在までの発生量は平年並。

白葉枯病

 

現在までの発生量は平年並。

ダイズ

フタスジヒメハムシ

 

現在までの発生量は平年並。

マメシンクイガ

 

現在までの発生量は平年並。

紫斑病

 

現在までの発生量は平年並。

ダイズ野菜類
花き類

ハスモンヨトウ

 

現在までの発生量は平年並。フェロモントラップ調査による誘殺数は一部で発生が多い。高温条件で発生が助長されるため注意する。

果樹全般

カメムシ類

(チャバネアオカメムシ)

 

やや少ない

フェロモントラップ調査による誘殺数は平年並~やや少ない。餌のヒノキ・スギ球果が不足した時に飛来する可能性がある。園内をこまめに見回り、飛来を認めたら早急に防除を行う。

リンゴ

斑点落葉病

 

現在までの発生量は平年並。高温多湿条件で発生しやすく、連続した雨などの短期間の気象条件で急増することがあるので注意する。

炭疽病

 

現在までの発生量は平年並。高温多湿条件で発生しやすく、特に果実の濡れ時間が長いと感染しやすいので注意する。

スモモヒメシンクイ

 

フェロモントラップ調査による誘殺数は平年並。

キンモンホソガ

 

現在までの発生量は平年並。フェロモントラップ調査による誘殺数は一部の地点でやや多い。

ハマキガ

 

現在までの発生量は平年並。

ナシ

黒星病

 

現在までの発生量は平年並。

黒斑病

 

現在までの発生量は平年並。

ナシヒメシンクイ

 

現在までの発生量は平年並。フェロモントラップ調査による誘殺数は一部の地点でやや多い。

ハマキガ

 

現在までの発生量は平年並。

キャベツ

黒腐病

 

現在までの発生量は平年並。やや低温で降雨が多いと発生が助長されるため注意する。

菌核病

 

現在までの発生量は平年並。発生適温は15~20度。多湿条件で発生が助長されるため注意する。

コナガ

 

現在までの発生量はやや少ない。ほ場をよく見回り、若齢幼虫のうちに防除を行う。

タマナギンウワバ

 

現在までの発生量は平年並。ほ場をよく見回り、若齢幼虫のうちに防除を行う。

夏秋ナス

アザミウマ類

 

現在までの発生量は平年並。

ネギ

軟腐病

 

現在までの発生量は平年並。

ネギアザミウマ

 

現在までの発生量は平年並。

レタス

軟腐病

 

現在までの発生量は平年並。

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