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令和7年度 病害虫発生予察情報 第6号(9月予報) 概要版
令和7年度 病害虫発生予察情報第6号(9月予報) 概要版 (PDF:565KB)
気象の1か月予報(令和7年9月4日 気象庁発表)
平均気温は高い確率80%、降水量は少ない確率50%、日照時間は多い確率50%です。
9月の病害虫予報 注目ポイント
イネ イネカメムシ…発生量:やや多い
現在までの発生量はやや多いです。発生量が増加しやすい高温・少雨の気象が予報されています。薬剤による防除適期は、出穂期と出穂期から8日後頃です。
イネ 斑点米カメムシ類(イネカメムシを除く)…発生量:やや多い
現在までの発生量はやや多いです。発生量が増加しやすい高温・少雨の気象が予報されています。イネの出穂期2週間前以降の除草は、被害に繋がりますので控えましょう。
イネ 紋枯病…発生量:やや多い
現在までの発生量はやや多いです。発生量が増加しやすい高温の気象が予報されています。高温・多湿で、病斑が高い位置に進展したら薬剤による防除を行いましょう。
野菜・花き類 オオタバコガ…発生量:やや多い
フェロモントラップへの誘殺数は7地点中4地点で平年より多いです。発生量が増加しやすい高温・少雨の気象が予報されています。
果樹類 ハダニ類…発生量:やや多い
現在までの発生量は平年並~やや多いです。発生量が増加しやすい高温・少雨の気象が予報されています。発生量が多くなると防除が困難になるので早期に発見・防除を行いましょう。
ネギ シロイチモジヨトウ…発生量:やや多い
フェロモントラップへの誘殺数は2地点のうち1地点で平年より多いです。発生量が増加しやすい高温の気象が予報されています。
夏秋ナス ハダニ類…発生量:やや多い
現在までの発生量はやや多いです。発生量が増加しやすい高温・少雨の気象が予報されています。発生量が多くなると防除が困難になるので早期に発見・防除を行いましょう。
その他の病害虫
作物名 |
病害虫名 |
発生量 |
特記事項 |
---|---|---|---|
作物 |
アブラムシ類 |
並 |
各種トラップ調査による有翅アブラムシの飛来数は平年並。 |
イネ |
いもち病 (穂いもち) |
並 |
現在までの発生量は平年並。葉いもちの発生量も平年並であるが、穂いもちが増加する場合があるので注意する。 |
もみ枯細菌病 |
並 |
現在までの発生量は平年並。 |
|
ヒメトビウンカ |
並 |
現在までの発生量は平年並。イネ縞葉枯病感受性品種栽培地帯では、イネ縞葉枯ウイルス保毒虫率を低減するため、収穫後は速やかに耕起し、ひこばえを発生させないようにする。 |
|
ダイズ |
吸実性カメムシ類 |
やや多い |
現在までの発生量は平年並であるが、一部地域でやや多い。ほ場をこまめに見回り、適期に防除を行う。 |
果樹全般 |
カメムシ類 (チャバネアオカメムシ) |
やや少ない |
フェロモントラップ調査による誘殺数は平年並~やや少ない。餌のヒノキ・スギ球果が不足した時に飛来する可能性がある。園内をこまめに見回り、飛来を認めたら早急に防除を行う。 |
リンゴ |
斑点落葉病 |
並 |
現在までの発生量は平年並。高温多湿条件で発生しやすく、連続した雨など短期間の気象条件で急増することがある。 |
ナシ |
ナシヒメシンクイ |
並 |
現在までの発生量は平年並。フェロモントラップ調査による誘殺数は一部の地点でやや多い。 |
ダイズ野菜類花き類 |
ハスモンヨトウ |
並 |
現在までの発生量は平年並。フェロモントラップ調査による誘殺数は一部の地点で多い。高温条件で発生が助長されるため注意する。 |
キャベツ |
黒腐病 |
並 |
現在までの発生量は平年並。やや低温で降雨が多いと発生が助長されるため注意する。 |
菌核病 |
並 |
現在までの発生量は平年並。発生適温は15~20度。多湿条件で発生が助長されるため注意する。 |
|
コナガ |
並 |
現在までの発生量はやや少ない。ほ場をよく見回り、若齢幼虫のうちに防除を行う。 |
|
ネギ |
軟腐病 |
並 |
現在までの発生量は平年並。 |
ネギアザミウマ |
並 |
現在までの発生量は平年並。 |
|
レタス |
軟腐病 |
並 |
現在までの発生量は平年並。 |