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令和7年度 病害虫発生予察情報 第7号(10月予報)

更新日:2025年10月9日 印刷ページ表示

令和7年度 病害虫発生予察情報第7号(10月予報) (PDF:285KB)

予報の概要

予報の概要の一覧

作物名

病害虫名

対象地域名

発生時期

発生量

果樹全般

カメムシ類

(チャバネアオカメムシ)

栽培地帯全域

 

やや少ない

ハダニ類

栽培地帯全域

 

リンゴ

斑点落葉病

栽培地帯全域

 

炭疽病

栽培地帯全域

 

スモモヒメシンクイ

栽培地帯全域

 

キンモンホソガ

栽培地帯全域

 

ハマキムシ類

栽培地帯全域

 

野菜類花き類

アブラムシ類

栽培地帯全域

 

ハスモンヨトウ

平坦地域

 

オオタバコガ

栽培地帯全域

 

やや多い

施設果菜類

コナジラミ類

施設栽培地帯全域

 

多い

キュウリ

べと病

施設栽培地帯全域

 

うどんこ病

施設栽培地帯全域

 

褐斑病

施設栽培地帯全域

 

アザミウマ類

施設栽培地帯全域

 

ネギ

軟腐病

栽培地帯全域

 

さび病

栽培地帯全域

 

シロイチモジヨトウ

栽培地帯全域

 

やや多い

ネギアザミウマ

栽培地帯全域

 

(発生時期の空欄は連続発生)

主な病害虫の発生予報

1)野菜類・花き類

オオタバコガ

発生地域

発生時期

発生量

栽培地帯全域

 

やや多い

1 予報の根拠

  1. 現在までの発生量は夏秋ナス(露地)とキャベツで平年よりやや多い。
  2. フェロモントラップ調査の誘殺数は7地点中4地点で平年より多い。
  3. 向こう1か月の気象予報(10月2日発表)によると、期間の前半は気温がかなり高くなる見込みであり、向こう1か月の平均気温は高い確率70%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. 幼虫は生長点付近の茎葉・蕾・花・幼果に食入する。組織内に入り込まれてからでは防除が困難になるため、ほ場をよく見回り、幼虫は見つけしだい捕殺する。薬剤防除を行う場合は、若齢幼虫のうちに防除を行う。
  2. 施設開口部は防虫ネット等(目合い4.0ミリメートル以下)で被覆し、成虫の侵入を防ぐ。
  3. 薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。
  4. 今後、発生量が増加しやすい高温の気象が予報されている。県が発表するトラップ調査結果等の情報を参考にし、ほ場での発生に注意する。

2)ネギ

シロイチモジヨトウ

発生地域

発生時期

発生量

栽培地帯全域

 

やや多い

1 予報の根拠

  1. 現在までの発生量はやや多い。
  2. フェロモントラップ調査の誘殺数は、調査をしている2地点とも平年より多い。
  3. ​向こう1か月の気象予報(10月2日発表)によると、期間の前半は気温がかなり高くなる見込みであり、向こう1か月の平均気温は高い確率70%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. ほ場をよく観察し、早期発見に努め、卵塊や若齢幼虫の集団を見つけたら、速やかに取り除き、ほ場外で処分する。
  2. 中老齢幼虫では薬剤感受性は低下し、葉の内部に潜り込むと効果が低下するので、薬剤による防除は若齢期に行う。
  3. 雑草にも寄生するので、ほ場周辺の雑草を除去する。
  4. 薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。
  5. 今後、発生量が増加しやすい高温の気象が予報されている。県が発表するトラップ調査結果等の情報を参考にし、ほ場での発生に注意する。

3)施設果菜類

コナジラミ類

発生地域

発生時期

発生量

施設栽培地帯全域

 

多い

1 予報の根拠

  1. 現在までの発生量は抑制キュウリで多い。
  2. 向こう1か月の気象予報(10月2日発表)によると、期間の前半は気温がかなり高くなる見込みであり、向こう1か月の平均気温は高い確率70%である。

2 防除上注意すべき事項​

  1. タバココナジラミは、キュウリ退緑黄化病やトマト黄化葉巻病の原因となるため防除に気をつける。発病株を発見した場合は直ちに抜き取り、施設外へ持ち出して適切に処分する。なお、抑制キュウリでは退緑黄化病の発生がやや多くなっている。
  2. 施設の開口部は全て防虫ネット(目合い0.4mm以下が望ましい)を設置して、施設内への侵入を防止する。
  3. 雑草にも寄生するので、ほ場周辺の雑草を除去する。
  4. 黄色粘着板を設置し、成虫の発生状況を把握しながら適期防除を行う。
  5. 薬剤散布は幼虫が寄生している葉裏に薬液が充分かかるように行う。
  6. 薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布は避ける。

その他の病害虫の発生予報

その他の病害虫の発生予報の一覧

作物名

病害虫名

発生時期

発生量

特記事項

果樹全般

カメムシ類

(チャバネアオカメムシ)

 

やや少ない

フェロモントラップ調査による誘殺数は平年よりやや少ない。

ハダニ類

 

現在までの発生量は平年並。

リンゴ

斑点落葉病

 

現在までの発生量は平年並。

高温多湿条件で発生しやすく、連続した雨などの短期間の気象条件で急増することがあるので注意する。

炭疽病

 

現在までの発生量は平年並。

高温多湿条件で発生しやすく、特に果実の濡れ時間が長いと感染しやすいので注意する。

スモモヒメシンクイ

 

フェロモントラップ調査による誘殺数は一部でやや多いが、現在までの発生量は平年並。

キンモンホソガ

 

フェロモントラップ調査による誘殺数はやや多いが、現在までの発生量は平年並。

ハマキムシ類

 

現在までの発生量は平年並。

野菜類花き類

アブラムシ類

 

トラップ調査による有翅アブラムシ飛来数は平年並~やや少ない。

キュウリ

べと病

 

現在までの発生量は平年並。

肥料切れや草勢の衰えにより発生が助長されるため、適正な肥培管理を行う。また、多湿管理下で発生量が増加するため、適切な湿度管理を行う。

うどんこ病

 

現在までの発生量は平年並。

多発してからの薬剤散布では防除効果が劣るので、発生を認めたら早めに防除する。

褐斑病

 

現在までの発生量は平年並。

高温多湿条件下で発生が急激に増加するため、適切な湿度管理を行う。

アザミウマ類

 

現在までの発生量は平年並。

ミナミキイロアザミウマはキュウリ黄化えそ病の原因となるため、発生に注意する。

ネギ

軟腐病

 

現在までの発生量は平年並。

高温多湿条件で発生が助長されるので注意し、予防に努める。

さび病

 

現在までの発生量は平年並。

秋が比較的低温で降雨が多いと多発する恐れがある。肥料切れにより発生が助長されるため、適正な肥培管理を行う。

 

ネギアザミウマ

 

現在までの発生量は平年並。

秋の乾燥条件で発生が多くなるので注意する。

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