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令和7年度群馬県こんにゃく現地研究大会の開催
1 目的
こんにゃく栽培技術の向上と経営改善の一助とするため、9月12日(金曜日)に富岡市のかぶら文化ホールで「価値を再発見!こんにゃくの未来戦略」をテーマに本大会を開催し、県内外から約300名の生産者や関係者が参加しました。
2 取組内容
午前の部では、全国農業協同組合連合会による「大手コンビニと連携したこんにゃく消費拡大」に向けた取組に関する基調講演のほか、富岡実業高校および太田女子高校の生徒から、こんにゃく粉を使った「みそ揚げパン」の開発や、コンニャクグルコマンナン繊維の作製に関する研究成果が発表されました。会場からは 「みそ揚げパン以外にも新商品を開発してほしい」といった意見や、繊維の用途に関する質問が寄せられるなど、こんにゃくの新たな価値の再発見と創造に向けて活発な意見交換が行われました。午後の部では、安中市と富岡市内のコンニャクほ場5か所と上州ネギほ場1か所を見学しました。このうち、1か所のコンニャクほ場では「環境に配慮した病害予防」に関する調査結果が紹介され、生産者と普及指導員の間で意見交換が行われました。
また、コンニャク生芋の価格低迷を背景に、ネギとの複合経営 (注1)が広がっています。今回は初めての試みとしてコンニャク以外の作物であるネギほ場を見学しました。生産者からは農作業や病害虫対策について質問が相次ぎ、関心の高さが伺えました。
(注1)コンニャクとネギなど複数の作物を組み合わせて栽培する経営方法で、天候不良や価格下落といったリスクを分散できる利点があります。
3 課題と今後の方向
本大会は、新技術や新たな取組の紹介と生産者同士の情報交換により、群馬県全体のコンニャク栽培技術向上に大きく貢献してきました。今後も本大会を通じてコンニャクの安定生産と農家の経営安定につなげられるよう取り組んでまいります。









