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令和7年度 病害虫発生予察情報 第8号(11月予報)

更新日:2025年11月7日 印刷ページ表示

令和7年度 病害虫発生予察情報第8号(11月予報) (PDF:953KB)

予報の概要

予報の概要の一覧

作物名

病害虫名

対象地域名

発生時期

発生量

野菜類・

花き類

アブラムシ類

栽培地帯全域

 

ハスモンヨトウ

栽培地帯全域

 

やや多い

トマト・

キュウリ

コナジラミ類

施設栽培地帯全域

 

多い

キュウリ

褐斑病

施設栽培地帯全域

 

べと病

施設栽培地帯全域

 

うどんこ病

施設栽培地帯全域

 

アザミウマ類

施設栽培地帯全域

 

イチゴ

うどんこ病

施設栽培地帯全域

 

ハダニ類

施設栽培地帯全域

 

ネギ

さび病

栽培地帯全域

 

ネギアザミウマ

栽培地帯全域

 

やや多い

シロイチモジヨトウ

栽培地帯全域

 

やや多い

(発生時期の空欄は連続発生)

主な病害虫の発生予報

1)野菜類・花き類

ハスモンヨトウ

発生地域

発生時期

発生量

栽培地帯全域

 

やや多い

1 予報の根拠

  1. 現在までの発生量は、イチゴでやや多い。
  2. 県内のフェロモントラップ調査では、4地点中2地点で誘殺数が平年を上回っている。
  3. 向こう1か月の気象予報(11月6日発表)によると、平均気温は平年並または高い確率40%、降水量は平年並または少ない確率40%、日照時間は多い確率50%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. ほ場をよく見回り、若齢幼虫の発見に努め早期防除を防除を行う。老齢幼虫は、昼間は株元に隠れているため防除が困難になる。
  2. 施設栽培では、開口部に防虫ネット(目合い2.0~4.0ミリメートル)等を張り、成虫の侵入を防ぐ。成虫が防虫ネットに産卵し、ふ化した幼虫が施設内に侵入することがあるため、卵塊やふ化幼虫を見かけたら除去する。
  3. 薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。
  4. 今後、気温が高い予報がされており、発生量が増加する、及び平年より遅い時期まで飛来する可能性がある。県が発表するトラップ調査結果等の情報を参考にし、ほ場内の発生に注意する。

2)トマト・キュウリ

コナジラミ類

発生地域

発生時期

発生量

施設栽培地帯全域

 

多い

1 予報の根拠

  1. 現在までの発生量はトマト・キュウリで多い。
  2. 向こう1か月の気象予報(11月6日発表)によると、平均気温は平年並または高い確率40%、降水量は平年並または少ない確率40%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. タバココナジラミは、トマト黄化葉巻病やキュウリ退緑黄化病のウイルスを伝搬するので注意する。現在までのトマト黄化葉巻病の発生量は平年並、キュウリ退緑黄化病の発生量はやや多い。発病株を発見した場合は直ちに抜き取り、施設外へ持ち出して適切に処分する。
  2. 施設の開口部は全て防虫ネット(目合い0.4ミリメートル以下が望ましい)を設置して、施設内への侵入を防止する。
  3. 多くの植物に寄生するため、ほ場及び周辺の雑草は除去する。
  4. 黄色粘着板を設置し、成虫の発生状況を把握しながら適期防除を行う。
  5. 薬剤散布は幼虫が寄生している葉裏に薬液が充分かかるように行う。また薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。
  6. 抑制キュウリの栽培終了後は、施設を1カ月程度密閉して蒸し込み処理を行い、餓死させる。

【コラム】-抑制キュウリ栽培終了後の蒸し込み方法-

現在の栽培で発生しているコナジラミ類・アザミウマ類を次作に持ち越さないために栽培終了後の蒸し込みを行いましょう!!!

《方法》

  • 栽培作物の地際部の切断、適用薬剤による処理などで全ての株を枯死させます。
  • その後、施設を密閉し蒸し込み処理を行います。気温が低い11月~12月頃は、1カ月程度、施設を密閉しましょう。

《注意》

施設内に雑草が残っていると効果が劣るため、処理前に除草を行います。

3)ネギ

ネギアザミウマ

発生地域

発生時期

発生量

栽培地帯全域

 

やや多い

1 予報の根拠

  1. 現在までの発生量はやや多い。

  2. 向こう1か月の気象予報(11月6日発表)によると、降水量は平年並または少ない確率40%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. 食害痕は品質低下につながるため、ほ場をよく観察し、葉のカスリ状の食害痕を見つけたら防除を行う。
  2. 雑草にも寄生するので、ほ場周辺の雑草を除去する。
  3. 薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。
シロイチモジヨトウ

発生地域

発生時期

発生量

栽培地帯全域

 

やや多い

1 予報の根拠

  1. 現在までの発生量はやや多い。
  2. フェロモントラップ調査の誘殺数は2地点中1地点で平年より多い。
  3. 向こう1か月の気象予報(11月6日発表)によると、平均気温は平年並または高い確率40%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. ほ場をよく観察し、早期発見に努め、卵塊や若齢幼虫の集団を見つけたら、速やかに取り除き、ほ場外で処分する。
  2. 薬剤による防除は若齢期に行う。中老齢幼虫では薬剤感受性は低下する、及び葉の内部に潜り込むことで防除が困難になる。
  3. 雑草にも寄生するので、ほ場周辺の雑草を除去する。
  4. 薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。
  5. 今後、気温が高いと予報がされており、発生量が増加する可能性がある。県が発表するトラップ調査結果等の情報を参考にし、ほ場内の発生に注意する。

その他の病害虫の発生予報

その他の病害虫の発生予報の一覧

作物名

病害虫名

発生時期

発生量

特記事項

野菜類・

花き類

アブラムシ類

 

各種トラップへの誘殺数は平年並。

キュウリ

褐斑病

 

現在までの発生量は平年並。

べと病

 

現在までの発生量は平年並。

うどんこ病

 

現在までの発生量は平年並。

多発してからの薬剤散布では防除

効果が劣るので、発生を認めたら早めに防除する。

アザミウマ類

 

現在までの発生量は平年並。

抑制キュウリの栽培終了後は、施設を密閉し蒸し込み処理を行い、餓死させる。

イチゴ

うどんこ病

 

現在までの発生量は平年並。

多発してからの薬剤散布では防除

効果が劣るので、発生を認めたら早めに防除する。

ハダニ類

 

現在までの発生量は平年並。

発生量が多くなると防除が困難になる。天敵導入前の防除を徹底し、天敵導入後には影響のない薬剤を選択する。

ネギ

さび病

 

現在までの発生量は平年並。

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