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令和7年度環境審議会水質部会結果概要
1 開催日時
令和8年2月24日(火曜日)10時00分から12時00分まで
2 開催場所
群馬県庁舎 29階 第2特別会議室
3 出席者
- 委員5名出席(定足数3名)
- 事務局:環境保全課長ほか5名
- 関係課等:河川課、衛生環境研究所
- 傍聴人:なし
4 配布資料
(資料1)令和8年度水質測定計画(案) (PDF:1.97MB)
(参考資料1-1)令和8年度公共用水域水質測定計画の変更点 (PDF:639KB)
(参考資料1-2)【国交省】測定計画見直しの考え方(案)簡易版 (PDF:135KB)
(参考資料1-3)令和8年度地下水質測定計画の変更点 (PDF:93KB)
(資料2)八ッ場ダム貯水池における水質環境基準の類型指定について (PDF:1.37MB)
(資料3)令和6年度水質調査結果について (PDF:1.08MB)
(資料4)群馬県流域別環境基準維持達成計画について (PDF:832KB)
(参考資料4-1)群馬県流域別環境基準維持達成計画(2026-2030)報告書 (PDF:4.46MB)
5 審議事項
(1)令和8年度水質測定計画案について
(事務局から説明)
【委員】公共用水域において、大腸菌数の測定回数を6回から12回に増やす地点や、0回に減らす地点がある。それぞれ理由はあるか。
【事務局】群馬県が調査を行う地点では測定回数を年6回から年12回に増やしている。生活環境項目が大腸菌群数から大腸菌数に変わるにあたって、数値の取り扱いにも変更があり、測定結果は90%値とすることとなった。そのため測定回数が大腸菌群数を測定していた時と同様に6回のままだと、外れ値が測定されてしまった場合でもその値が測定結果として採用されることとなってしまうので、測定回数を12回に変更した。国土交通省が調査を行う地点では大腸菌数の測定回数を年0回に減らした地点がある。
【委員】溶解性鉄や溶解性マンガンの測定回数を0回に変更にした理由として、特殊項目であるからとしているが、そもそも特殊項目を今まで測定していた理由があるのか。
【事務局】特殊項目には基準値が定められておらず、比較的優先度の低い項目である。そのため、調査項目を見直した結果、継続して監視していく必要はないという判断に至った。
【委員】優先度が低く、測定値が低い状態が継続している項目は削減していくということか。
【事務局】そのとおり。
【委員】測定値が低いことを確認することが重要である。特に降雨変化など水質の変化が激しい地点においては測定回数を減らすべきではないと考えている。国土交通省関東地方整備局の測定する地点において、測定回数を減らしている地点が目立つが、その点についてはどのように考えているか。
【事務局】国土交通省関東地方整備局の測定地点において測定回数を減らしているのは、主に補助地点であり、環境基準点での測定を重点化していくというのが今回の変更の基本的な考え方である。
【委員】参考資料1-3について、継続監視調査の変更点として、M-16とM-79が井戸枯れや廃止によって調査終了となっているが、これは県の方で確認したのか。
【事務局】各地域を所管する環境(森林)事務所が確認をしている。
(2)八ッ場ダム貯水池における水質環境基準の類型指定について
【委員】将来予測において、今後5年間で水質は変わらない、あるいは若干改善される予測となっている。貯水池の滞留時間が90日ほどあるが、流入負荷が減るという考え方だけで将来の水質も説明できるのか。流入負荷量に基づく推計から将来水質を結論付けるのは不安がある。推計モデルの妥当性の確認として、例えば5年前の条件で現況を再現し、現況と整合することを示せば、将来予測の妥当性評価ができる。底質の蓄積が与える影響が少しずつ現れてくる可能性が気になる。
【事務局】底質の蓄積等の影響は考慮できておらず、水質の将来予測は流入負荷のみを考慮している。水質は現況と将来の負荷量の比率から予測しており、妥当性の評価はできていない。
【委員】将来の負荷量減少には、人口減少と、単独処理浄化槽から合併処理浄化槽への転換が効いていると思われる。将来の自然系の割合増加もこれが影響している。人口が減少したり、浄化槽の転換が進んだりといった前提が現実に成立するかが予測の裏付けとして重要となるが、根拠は何か。人口が減るのに畜産系が増えるという予測が不思議であるが、理由は何か。以前、自然系の山林の原単位を扱ったデータを見たことがあり、原単位についても根拠が不明瞭なことがあった。その点も気を付けて根拠を確認することが重要である。
【事務局】将来予測における設定については、人口は将来推計資料、浄化槽は汚水処理率の推移、畜産は計画目標値のデータを利用し推計している。原単位は利根流総基本方針のデータを引用している。
【委員】類型指定を行う上で、将来予測を行う意味は何か。指定する類型の水質が将来も維持されるかどうかを判断するためか。
【事務局】達成期間を設定する上での判断材料として将来予測をしている。今回の類型指定では現況も将来も基準値を満たしているため、達成期間は直ちに達成としているが、例えば将来においても達成できない場合には、いつまでに達成と指定するような場合もある。
【委員】将来的には貯水池内に蓄積するものの影響が出てくる可能性があるため、そういった場合のことも考えておく必要がある。全窒素については、全窒素・全燐比や全燐濃度からプランクトン増殖が全窒素に寄らないため適用しないということだが、このような条件でもプランクトンは発生しないわけではない。他のダムにおいてもこのような条件下でもプランクトンの異常発生が起こっており、貯水池内での蓄積や真夏の停滞期が重なる時などに起こっている。流入負荷の予測だけで水質が変化しないことは言えないので、この点を念頭においておくべきである。類型指定により水質のモニタリングがされていくことは良い。水質だけでなく、観光資源としての価値等も高いので、継続モニタリングをしていくことが重要である。
【委員】魚類の生息状況の表において、流入側の河川では記載のない魚種が、貯水池内では記載されている。貯水池内に特有な魚種か、それとも調査で見つからなかった魚種か。
【事務局】表は複数の調査結果を統合的にまとめたものであり、調査回数等は貯水池内と周辺水域では異なっている。そのため、貯水池内に固有の魚種がいるということではなく、調査回数等の差によるものと考えられる。
【委員】生物生息状況に応じた類型を指定する上で、魚類のみの生息状況の評価でよいのか。鳥類などの他の生物は考慮しなくてよいのか。
【事務局】この分類は、環境省通知により水生生物保全項目の類型指定をするための分類として示されているものである。水生生物である魚類や甲殻類等を冷水性や温水性等に応じて分類しているものであるが、鳥類等は含まれていないため考慮していない。
【委員】湖沼の類型を指定する理由とタイミングを教えてほしい。
【事務局】人工湖の類型指定の条件として貯水量と滞留時間があり、この条件を満たしているため指定するものである。指定のタイミングに定めはないが、5年間の水質データが蓄積され、水質を評価できると判断したことから今回類型指定をするものである。
【委員】湖沼の場合、測定地点は湖心となっている場合が多い。今回の測定地点が湖心にあたるということでよいか。この地点で継続して測定していくのか。
【事務局】国交省のダム貯水池水質調査要領に基づいて設定している地点である。データの継続性も踏まえ、原則としては同地点で測定していくと考えられる。
【委員】pHについては、上流河川と同様に当分の間適用しないこととしているが、中性化事業により安定してきているのではないかと思うが実際の水質はどうか。上流域で酸性河川の中和事業が行われている影響が出ているか。
【事務局】pHの年間平均値では、令和2年度から令和5年度は環境基準値(6.5~8.5)の範囲内であったが、令和6年度は下回った(6.4)。
6 報告事項
(1)令和6年度水質調査結果について
(事務局から説明)
【委員】公共用水域について、CODの環境基準値超過について工事や降雨が原因だと説明があった。しかしCODの測定結果は75%値であるので、工事や降雨が数か月続いたということか。
【事務局】工事については薗原ダム貯水池であるが3ヶ月から4ヶ月ぐらい続いている。ダムの水位を下げて浚渫工事をしており、その工事が原因であった。また、その他の湖沼は、1年に1回か2回、環境基準を超過する地点であり、今回は、天候の影響により超過した回数が増え、75%値でも超過してしまったと考えている。
(2)群馬県流域別環境基準維持達成計画について
(事務局から説明)
【委員】負荷量の区分の自然系において、畑や水田の負荷量も含まれていることはわかりにくく勘違いしやすい。荒砥川では、流入負荷に占める自然由来の割合が大きい。自然由来には、農地も含まれるとのことだが、自然由来が大きい理由は何か。有機肥料の施肥の影響もあるのか。
【事務局】後日回答する。
7 その他
令和7年度公共用水域及び地下水におけるPFOS及びPFOAの測定結果について
【事務局】令和7年度公共用水域及び地下水におけるPFOS及びPFOAの測定結果について速報値を報告する。公共用水域では群馬県に加え、前橋市、高崎市、伊勢崎市、太田市及び安中市が計19地点で測定を実施した。指針値である50ng/Lを超過した地点はなかったが、石田川上流の大川合流前で48ng/Lと比較的濃度が高かった。次に地下水では、群馬県に加え、前橋市、高崎市、伊勢崎市、太田市がこれまでに計38地点で測定を実施した。太田市寺井町で指針値を超過する52ng/Lが検出されたほか、指針値を超過していないものの、比較的濃度が高い地点が数か所あった。指針値を超過した地点については、太田市が当該井戸所有者及び周辺住民に注意喚起を行い、今後も継続して調査を行っていく予定である。公共用水域、地下水いずれも指針値超過、もしくは指針値に近い濃度の地点が見られており、環境中に広く拡散していることが伺える。今後も高濃度の地点がないか継続して観測していく必要があると考えている。
【委員】公共用水域で最も高濃度であった石田川上流の大川合流前と、地下水で指針値を超過した太田市寺井町測定地点の距離は近いか。
【事務局】同じ太田市内ではあるが、位置は離れている。
【委員】特徴的な異性体の濃度が高ければ発生源の特定に寄与すると考えるが、PFOS及びPFOAについて異性体の分別定量はしているか。
【事務局】直鎖体とそれ以外という区分で分別定量しているのみである。
8 補足資料
追加の説明をしたもの及び後日回答としたものは次の補足資料のとおり。
(補足資料)回答保留質問に対する回答 (PDF:114KB)
9 審議結果
令和8年度水質測定計画(案)について
原案のとおり了承された。
八ッ場ダム貯水池における水質環境基準の類型指定について
原案のとおり了承された。








