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令和8年度 病害虫発生予察情報 第1号(4月予報)

更新日:2026年4月8日 印刷ページ表示

令和8年度 病害虫発生予察情報第1号(4月予報) (PDF:282KB)

予報の概要

予報の概要の一覧

作物名

病害虫名

対象地域名

発生時期

発生量

作物全般

アブラムシ類

平坦地栽培地帯全域

イネ

縞葉枯病

感受性品種栽培地帯

ムギ類

赤かび病

栽培地帯全域

早い

やや多い

うどんこ病

栽培地帯全域

 

ナシ

赤星病

栽培地帯全域

やや早い

やや多い

ウメ

かいよう病

栽培地帯全域

黒星病

栽培地帯全域

施設果菜類

灰色かび病

施設栽培地帯全域

 

コナジラミ類

施設栽培地帯全域

 

キュウリ

褐斑病

施設栽培地帯全域

 

べと病

施設栽培地帯全域

 

うどんこ病

施設栽培地帯全域

 

イチゴ

アザミウマ類

施設栽培地帯全域

 

やや多い

ハダニ類

施設栽培地帯全域

 

ナス

ハダニ類

施設栽培地帯全域

 

夏秋キャベツ

コナガ

高冷地栽培地帯

(発生時期の空欄は連続発生)

主な病害虫の発生予報

1)ムギ類

赤かび病

発生地域

発生時期

発生量

栽培地帯全域

早い

やや多い

1 予報の根拠

  1. 今後1か月の気象予報(4月2日発表)によると、平均気温は高い確率80%、降水量は多い確率60%である。
  2. 今後の気象について気温が高いと予報されていることから、出穂期が早まり、それに伴って発生時期が早まることが予測される。
  3. 今後の気象について降水量が多いと予報されていることから、降雨日数が増加し、発生量が多くなると予測される。

2 防除上注意すべき事項

  1.  2回の防除を必ず行う。
  2.  1回目の防除適期は次のとおりである。
    • コムギ :出穂期 7~10日後頃(開花始期~開花期)
    • 二条オオムギ:出穂期12~14日後頃(穂揃い期の10日後頃、葯殻抽出始め)
    • 六条オオムギ:出穂期 3~5日後頃(開花始期~開花期)
  3. 2回目の防除適期は次のとおりである。
    • 1回目の防除から10日後頃
  4. 本年は出穂期が早まる見込み(注)なので、ほ場ごとによく観察し、適期に防除する。​
  5. 次の基準を超えるものは流通できなくなるので防除を徹底する。
    • 食用麦:赤かび粒混入割合基準(0.0%=10,000粒に4粒)
    • コムギ:デオキシニバレノール(DON)濃度が1.0ミリグラム/キログラム

(注)令和8年産小麦の作況と麦類の当面の技術対策(令和8年3月20日現在 群馬県米麦畜産課発表)

 令和8年産小麦生育概況生育基本調査における出穂期の予測(令和8年3月24日 群馬県農業技術センター)

2)ナシ

赤星病

発生地域

発生時期

発生量

施設栽培地帯全域

やや早い

やや多い

1 予報の根拠

  1. 伊勢崎市(農業技術センター)のビャクシン上で実施している冬胞子堆成熟度調査では、4月3日の時点で、降雨直後の成熟度が99%、水浸30分後の成熟度が100%に達し、成熟は平年より早い(表)。このことから、胞子の飛散は平年より早まると考えられる。
  2. 今後1か月の気象予報(4月2日発表)によると、平均気温は高い確率が80%、降水量は多い確率が60%とされており、赤星病の発生に好適な条件が予想される。

2 防除上注意すべき事項

  1. 本病の病原菌は、中間宿主であるビャクシンやイブキ類の枝で越冬し、胞子堆の成熟度が進むと、胞子が風雨によって飛散してナシに感染する。園の付近にあるビャクシンやイブキ類は感染源になるため伐採する。
  2. 本病は降雨時に感染しやすいため、薬剤散布は降雨直前または直後に行うことが効果的である。小雨の場合には、雨中散布も検討する。
  3. 薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。
表 冬胞子堆成熟度調査結果(伊勢崎市 ビャクシン上)

調査日

冬胞子堆成熟度

 樹上

  水浸30分後

本年

平年

本年

平年

3月31日

16.3

30.9

64.8

44.1

4月3日

99.0

52.1

100.0

63.6

3)イチゴ

アザミウマ類

発生地域

発生時期

発生量

施設栽培地帯全域

 

やや多い

1 予報の根拠

  1. 現在までの発生量は平年並であるが、一部でやや多い。
  2. 今後1か月の気象予報(4月2日発表)によると、平均気温は高い確率80%、降水量は多い確率60%、日照時間は少ない確率50%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. 気温の上昇とともに発生量が多くなるため、ほ場をよく観察し、発生を認めた場合は早期防除に努める。
  2. 花の内部への寄生が確認されているため、薬剤散布は丁寧に行う。
  3. 薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。
  4. 薬剤防除にあたっては、アザミウマ類の種類によって薬剤抵抗性が異なるので、発生している種に効果がある薬剤を用いて防除する。
  5. 天敵や訪花昆虫(ミツバチ等)への影響を考慮し、薬剤を選定する。
  6. 多くの植物に寄生するため、ほ場及び周辺の雑草は除去する。

その他の病害虫の発生予報

その他の病害虫の一覧

作物名

病害虫名

発生時期

発生量

特記事項

作物全般

アブラムシ類

 

各種トラップへの誘殺数は平年並~やや少ない。

イネ

縞葉枯病

令和8年2月に採集したヒメトビウンカのイネ縞葉枯ウイルス保毒虫率は1.8%で平年より低かった。

イネ縞葉枯病感受性品種を栽培する場合、ヒメトビウンカに効果がある箱施用剤を使用する、及びヒメトビウンカが多い地帯、保毒虫率が高い地帯では本田防除を検討する。

ムギ類

うどんこ病

 

現在までの発生量は平年並。

出穂期前後の降雨で発生が助長されることがあるので、注意する。

ウメ

かいよう病

現在までの発生量は平年並。

黒星病

現在までの発生量は平年並。

 

施設果菜類

 

灰色かび病

 

現在までの発生量は一部でやや多いが平年並。

発病葉や発病花、発病果は伝染源となるため速やかに取り除き、施設外に持ち出して適切に処分する。

コナジラミ類

 

現在までの発生量は平年並。

多発後は防除が困難になるので、早期防除を心がける。

キュウリ

褐斑病

 

現在までの発生量は平年並。

ベと病

 

現在までの発生量は平年並。

肥料切れや草勢の衰えにより発生量が多くなるため、適正な肥培管理を行う。

うどんこ病

 

現在までの発生量は一部でやや多いが平年並。

多発後は防除が困難になるので、早期防除を心がける。

イチゴ

ハダニ類

 

現在までの発生量は平年並。

多発後は防除が困難になるので、早期防除を心がける。

ナス

ハダニ類

 

現在までの発生量は平年並。

夏秋キャベツ

コナガ

現在までの育苗ほにおけるトラップ誘殺数は平年並。

苗のトンネル被覆を剥がすこの時期は、苗に産卵されることでコナガを本ぽへ持ち込むことが懸念される。コナガの寄生が心配される場合には、育苗ほで防除後、採苗する。

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