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「2014ぐんまの家」設計・建設コンクール受賞作品

更新日:2014年10月22日 印刷ページ表示

審査結果

 「ぐんまの家」設計・建設コンクールは、良質で住み良い住宅を表彰することにより、県民の住宅に関する関心を高め、居住水準の向上及び良好な住環境への啓発を図ることを目的とし、群馬県及び群馬県ゆとりある住生活推進協議会の主催により毎年開催しています。
 審査は、施主の要望が適切に満たされた設計・施工、地域景観と調和したデザイン、材料、工事費、施工品質等に重点をおき、審査委員8名によって厳正に行われました。
 その結果、36点の応募作品の中から、最優秀賞1点、優秀賞3点、住宅金融支援機構北関東支店長賞1点、優良賞6点の合計11点が受賞作品に選ばれました。

受賞作品一覧

(優秀賞・優良賞の並びは応募受付順)

受賞作品
住宅の名称 設計者 施工者
最優秀賞 借景を望むせがいの家 テクトン建築設計事務所 株式会社オムニバス
優秀賞 ゆるまる家 株式会社 米田設計 佐藤産業株式会社
みなかみもりの家 一級建築士事務所
ビオフォルム環境デザイン室
沼田土建株式会社
大間々の家 ATELIER N 有限会社戸丸工務店
特別賞
住宅金融支援機構
北関東支店長賞
ひかりの家 株式会社 米田設計 佐藤産業株式会社
優良賞 成島の家 arc-d 有限会社安松託建
赤城の家 津久井 誠人 町田建設
上間仁田の家
(自然と暮らす家)
WOOD'S環境計画工房 株式会社津久井工務店
広い間の家 田村 洋一
(田村建築設計工房)
分離発注
らせんの家 有限会社 HIRO建築工房 有限会社阿部建築
家具作家の小住宅 有限会社 相崎工務店
一級建築士事務所
有限会社相崎工務店

審査委員長総評

 「2014ぐんまの家」設計・建設コンクールに今年度は36棟の新築作品の応募がありました。一次審査を私を含め8名の審査員で行い、応募作品の設計主旨、施主の要望、設計・施工上の配慮、施主の感想文を熟読し、それらを取り入れ、どう表現させたのかを図面・写真を基に審査致しました。優秀な作品が多く、審査員一同大変苦慮しました。
 審査の結果11点を選出し8月23日(土曜日)、24日(日曜日)の両日に現地調査を行い、施主の方々からお話を伺いました。皆様が出来上がった作品に充分満足しており、感謝の気持ちが私達審査員にも強く感じられました。
 今回、最優秀賞に選ばれた「借景を望むせがいの家」は北側に流れる碓氷川、その川沿いにある竹林を借景とした恵まれたロケーションをフルに活用した作品で、昔の養蚕農家を想わせる軒の出を強調した切妻のシンプルなデザインは、群馬の自然・気候・風土に調和し、南に配した大開口の木製建具から光と風を体感する室内空間が実に気持ちの良い家で、審査員全員から高い評価を受けました。
 周辺環境を考慮し、南西側に開いたL字型の平面でプライバシーを確保。また、天窓のメンテナンスが容易に出来る「大間々の家」。自然素材にこだわり、地元の杉・桧材を多用し、吹抜けの大空間に桧のタイコ梁をアクセントとし光と風を取り込み、自然の中に溶け込む「みなかみもりの家」。一文字瓦を用い南面腰高の出窓、バルコニーの太い木枠が象徴的なデザインで、床座の生活が豊かに過ごせるコンパクトな造りの「ゆるまる家」。以上3点が優秀賞に選ばれました。
 今回、現地調査で感じた事は施主の皆様が住宅建築にこだわりを持ち、それを設計者・施工者に伝えコミュニケーションを図りながら自分達の理想の家を築かれている事でした。
 最後になりますが、施主の皆様には休日にも関わらずご協力、また多くのご感想を頂き有難うございました。

 審査員を代表して心よりお礼申し上げます。

最優秀賞「借景を望むせがいの家」

2014「ぐんまの家」最優秀賞「借景を望むせがいの家」外観写真
外観

2014「ぐんまの家」最優秀賞「借景を望むせがいの家」内観写真
内観

審査委員講評

 敷地北川を流れる碓氷川と川沿いの竹林を借景とした閑静な場所に建つ開放的で伸びやかな住宅です。南側道路に面した、緑の芝生の広い前庭のなかに浮かぶ様に建つこの住宅は、養蚕農家の造りを思わせる深い軒と「せがい(出桁)」による木製のバルコニーをもち、1.2階共の広い開口部により明るく開放感あふれた姿を見せています。よく手入れのされた広い芝庭により、道路からの距離を取る事でプライバシーの確保と開放性を両立させています。平面は1階LDK、2階の居室全てが南に並び、水廻りや小部屋を北側に置くシンプルで使いやすい間取りとなっています。玄関を入った正面の階段越しの大開口に切り取られた竹林や、1階和室の開口部を低く抑える事で、リビングからは竹林により対岸の住宅が隠れるようにするなど、通風と共に視線を巧みに計算した開口部の計画がなされ、大きな軒による季節毎の日差しのコントロールと合わせ、冬暖かく夏涼しい、開放感と快適性を両立しています。また、敷地を素直に読み解いた伸びやかな配置、外構計画は、住まい手の快適性とともに町並みに伸びやかさを与え、周辺環境への十分な配慮がなされた素晴らしい『ぐんまの家』となっています。

受賞作品紹介

応募作品紹介

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