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令和8年度 病害虫発生予察情報 第3号(6月予報)

更新日:2026年6月8日 印刷ページ表示

 令和8年度 病害虫発生予察情報第3号(6月予報) (PDF:265KB)

予報の概要

予報の概要の一覧

作物名

病害虫名

対象地域名

発生時期

発生量

作物全般

アブラムシ類

栽培地帯全域

 

イネ

縞葉枯病

感受性品種栽培地帯

やや早い

イネミズゾウムシ

栽培地帯全域

 

白葉枯病

早期栽培地帯

 

苗立枯病

早植・普通期栽培地帯

 

果樹類全般

果樹カメムシ類

(チャバネアオカメムシ)

栽培地帯全域

 

多い

ハダニ類

栽培地帯全域

 

リンゴ

斑点落葉病

栽培地帯全域

 

黒星病

栽培地帯全域

 

キンモンホソガ

栽培地帯全域

 

ナシ

黒斑病

栽培地帯全域

 

黒星病

栽培地帯全域

 

ナシヒメシンクイ

栽培地帯全域

 

ハマキムシ類

栽培地帯全域

 

野菜・花き類

オオタバコガ

栽培地帯全域

 

多い

冬春トマト

コナジラミ類

施設栽培地帯全域

 

夏秋ナス

アザミウマ類

露地栽培地帯全域

 

やや多い

ハダニ類

露地栽培地帯全域

 

ネギ

ネギアザミウマ

露地栽培地帯全域

 

夏秋キャベツ

コナガ

高冷地栽培地帯

 

(発生時期の空欄は連続発生)

主な病害虫の発生予報

1)イネ

縞葉枯病

発生地域

発生時期

発生量

感受性品種栽培地帯

やや早い

1 予報の根拠

  1. 令和8年3月に県内17地点で実施したヒメトビウンカのイネ縞葉枯ウイルス保毒虫率(ヒメトビウンカがウイルスを保有している割合、以下「保毒虫率」)の県平均は、平年に比べ低かった。
  2. 令和8年5月4半旬に県内10地点で実施したウンカ・ヨコバイ定点すくい取り調査の結果、ヒメトビウンカの捕獲数(幼虫+成虫の合計数)の県平均は平年に比べ少なかった。
  3. 発生シミュレーション注)の結果、ヒメトビウンカの発生時期は平年に比べやや早くなると予測される。

 注)有効積算温度によるシミュレーション

2 防除上注意すべき事項

  1. イネ苗へのヒメトビウンカの飛び込みを防ぐため、イネ科雑草が繁茂している場所やムギ類作付ほ場付近での育苗を避ける。
  2. 県内では、殺虫成分フィプロニルに対する薬剤感受性が低下したヒメトビウンカが確認されている。このため、薬剤選定には十分注意する。(フィプロニルを含む育苗箱施用剤の例:プリンス粒剤、ギャング粒剤など)
  3. ヒメトビウンカの発生時期がやや早くなると予測されているため、本田での防除時期に注意する。
  4. 保毒虫率が高い地点や、ヒメトビウンカの発生量が多い地点で感受性品種を栽培する場合、ヒメトビウンカ(ウンカ類)に効果のある箱施用剤の使用や、本田防除を行う。特に、中部地域~東部地域では、保毒虫率が高い地点やヒメトビウンカの捕獲数が多い地点が見られるので注意する。
  5. これらの防除は、地域一体となって広域的に行うと効果が高い。

2)果樹類全般

果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ)

発生地域

発生量

栽培地帯全域

多い

1 予報の根拠

  1. 1月に実施した越冬量調査の結果、本年の越冬量は平年に比べて多い。
  2. 県内9地点のフェロモントラップにおける5月の総誘殺数は、5地点で平年に比べて多く、そのうち4地点で記録的な多発生であった令和6年に比べて多かった。
  3. 県内5地点の予察灯における5月の総誘殺数は、2地点で平年および記録的な多発生年であった令和6年に比べて多かった。
  4. リンゴやナシの一部の園において幼果への被害が確認されている。
  5. 向こう1か月の気象予報(6月4日発表)によると、平均気温は高い確率50%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. 収穫期のウメ、収穫期を迎えるオウトウ、および果実肥大期に入るモモ、スモモでは特に注意する。
  2. ナシやリンゴでは、落花後から収穫期まで被害を受けやすいので注意する。すでに幼果への被害が確認されているため、引き続き警戒する。
  3. 果樹カメムシ類の飛来状況は園ごとに差があるため、園内をこまめに見回り、早期発見に努める。飛来を確認した場合は、速やかに防除を行う。特に、夜間の最低気温が高い日は飛来が増える可能性があるので注意する。
  4. カメムシ類は夜行性であるため、薬剤散布は夕方または早朝に行うと効果的である。
  5. ナシ園等では、多目的防災網(4ミリメートル目合以下)をすき間なく展張し、園全体を確実に被覆する。破損箇所や隙間からの侵入を防ぐために十分に点検を行い、必要に応じて修繕する。
  6. 有袋栽培では、袋掛けを早めに実施する。
  7. 県が発表するトラップ調査結果や関連情報を確認し、園内での発生状況の把握に努める。

3)野菜類・花き類

オオタバコガ

発生地域

発生量

栽培地帯全域

多い

1 予報の根拠

  1. フェロモントラップ調査における誘殺数は、平坦地域で平年に比べて多い。
  2. 向こう1か月の気象予報(6月4日発表)によると、平均気温は高い確率50%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. 幼虫は生長点付近の茎葉・蕾・花・幼果に食入する。組織内に入り込まれると防除が困難となる。このため、ほ場をよく見回り、幼虫は見つけしだい捕殺するとともに、薬剤防除を行う場合は、発生初期に実施する。
  2. 施設開口部は防虫ネットで被覆し、成虫の侵入を防ぐ。
  3. 薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。
  4. 今後、高温傾向の気象が予報されており、発生量が多くなるおそれがある。県が発表するトラップ調査結果や情報を確認し、ほ場での発生に注意する。

4)夏秋ナス

アザミウマ類

発生地域

発生量

露地栽培地帯全域

やや多い

1 予報の根拠

  1. 現在までの発生量は平年よりやや多い。
  2. 向こう1か月の気象予報(6月4日発表)によると、平均気温は高い確率50%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. 今後気温の上昇により、発生量が増加するため、ほ場をよく観察し、発生を認めた場合は早期防除に努める。
  2. 多くの植物に寄生するため、ほ場および周辺の雑草は除去する。
  3. 薬剤散布は発生初期に徹底防除する。薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。

その他の病害虫の発生予報

その他の病害虫の一覧

作物名

病害虫名

発生量

特記事項

作物全般

アブラムシ類

各種トラップへの誘殺数は平年並~やや少ない。

イネ

イネミズゾウムシ

現在までの発生量は平年並。

イネミズゾウムシに登録のある箱施用剤を使用しない場合は発生に注意する。

白葉枯病

現在までの発生量は平年並。

苗立枯病

床土の土壌水分を適正に保ち、温度管理に注意する。

果樹類

全般

ハダニ類

現在までの発生量は平年並。

リンゴ

斑点落葉病

現在までの発生量は平年並。

黒星病

現在までの発生量は平年並。

キンモンホソガ

一部のトラップへの誘殺数は平年に比べ多いが、現在までの発生量は平年並。

ナシ

黒斑病

現在までの発生量は平年並。

黒星病

現在までの発生量は平年並。

ナシヒメシンクイ

フェロモントラップへの誘殺数は平年並。7月に発生のピークがあるので注意する。

ハマキムシ類

現在までの発生量は平年並。

冬春トマト

コナジラミ類

現在までの発生量は平年並。

夏秋ナス

ハダニ類

現在までの発生量は平年並。

気温の上昇とともに発生量が増加するため、早期発見・早期防除に努める。

ネギ

ネギアザミウマ

現在までの発生量は一部地域でやや多いが、平年並。

夏秋キャベツ

コナガ

現在までの発生量は平年並。

生育初期の防除を徹底し、初期密度を下げることにより、生育期中盤以降の被害拡大を防止する。

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