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令和8年度 発生予察注意報 第2号(果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ))

更新日:2026年7月28日 印刷ページ表示

令和8年度病害虫発生予察注意報第2号(果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ)) (PDF:670KB)

県内全域で、果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ)の多発生が予測されるため、果樹への被害に注意してください。

1 注意報の内容

  1. 作物名:果樹(モモ、スモモ、ブドウ、ナシ、リンゴ、キウイフルーツ)
  2. 病害虫名:果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ)
  3. 対象地域:県内全域
  4. 発生量:多い

2 注意報発表の根拠

 本県の主要な果樹カメムシ類であるチャバネアオカメムシ(写真1)について、以下の状況が確認されています。

  1. トラップ(注1)調査では、県内9地点中5地点で、7月第1半旬(注2)以降、誘殺数の急激な増加が認められました(図1~5)。
  2. また、平年値と比較可能な6地点における7月第3半旬の誘殺数は、4地点で平年の約3~10倍となりました。多発生年(注3 )であった令和6年より増加のタイミングは2半旬程度遅れていますが、令和6年と同様の増加傾向が見られます(図1、3、4、5)。
  3. 沼田市の果樹害虫用の予察灯(注4)調査では、7月第1半旬以降、誘殺数の急激な増加が認められ、7月第3半旬の誘殺数は平年の約4倍です(図6)。
  4. 令和8年1月の越冬量調査では、県内8地点の平均値は平年の約1.5倍となりました(表1)。このことから、令和8年夏期のチャバネアオカメムシの発生量は平年に比べて多くなると予想されます。
  5. 関東甲信地方(7月23日 気象庁発表)の今後1ヶ月の気象予報では、気温が高くなる確率は60%と予報されており、果樹カメムシ類の活動及び増殖に適した気象条件になると考えられます。

【注】

注1 トラップ
今回の調査では、チャバネアオカメムシの集合フェロモンを利用したフェロモントラップを用いました。

注2 半旬
旬(上旬、中旬、下旬)の概ね半分の期間で、第1半旬が1~5日、第6半旬が26日~ 月末までの期間です。

注3 令和6年の多発生
令和6年は、トラップ1地点平均の年間誘殺数が2,952頭と平年の約9倍で、記録的な多発生年となり、果樹類に大きな被害が確認されました。

注4 予察灯
夜間にライトを点灯し、光に集まった虫を捕獲する調査装置です。果樹用予察灯では、ライトに水銀灯を使用しています。

3 防除対策

  1. 果樹カメムシ類の飛来状況は園地によって差があるため、園内をこまめに巡回し、早期発見に努めてください。特に、夜間の最低気温が高くなると園地への飛来の可能性が高くなるため注意してください。

  2. 園内への飛来や果実被害を確認した場合は、登録農薬により速やかに防除を実施してください。

  3. 多目的防災網(4ミリメートル目合い以下)を設置してある園地では、速やかに展張して侵入を防止してください。破損個所や隙間からの侵入を防ぐために十分に点検を行い、必要に応じて修繕してください。

  4. 袋掛けは、被害防止対策として有効ですが、果実が肥大し袋に密着すると袋の上から吸汁加害される場合があるので注意してください。

  5. 7月に飛来が少なかった地域でも、ヒノキ林で羽化、増殖した第1世代成虫の飛来が8月以降に飛来が増加する可能性があるため、引き続き注意してください。

4 防除上の留意点

  1. 果樹カメムシ類は夜行性であるため、薬剤防除は夕方または早朝に行うと効果的です。
  2. 過度な薬剤散布は天敵を減少させ、ハダニ類やカイガラムシ類の発生を助長するおそれがあります。そのため、必ず園内への飛来又は被害を確認したうえで防除を実施してください。特に合成ピレスロイド系薬剤は天敵への影響が大きいため、多用を避けてください。

  3. 農薬の使用に際しては、必ず農薬のラベルに記載されている使用方法、注意事項等を確認して適正に使用するとともに、他作物への飛散防止および周辺住民等への十分な配慮と事前周知を徹底してください。

チャバネアオカメムシの成虫(体長10~12ミリメートル)の画像

写真1 チャバネアオカメムシの成虫(体長10~12ミリメートル)

トラップ調査結果(高崎市箕郷町)のグラフの画像

図1 トラップ調査結果(高崎市箕郷町)

トラップ調査結果(東吾妻町岡崎)の画像

図2 トラップ調査結果(トラップ調査結果(東吾妻町岡崎)

トラップ調査結果(渋川市横堀)の画像

図3 トラップ調査結果(渋川市横堀)

トラップ調査結果(沼田市井土上町)の画像

図4 トラップ調査結果(沼田市井土上町)

トラップ調査結果(中之条町折田)の画像

図5 トラップ調査結果(中之条町折田)

予察灯調査結果(沼田市井土上町)の画像

図6 予察灯調査結果(沼田市井土上町)

【注】

  • グラフの縦軸のスケールは、地点によって異なります。
     図2、図4は0~50。  図1、図3、図5は0~120。 図6は0~200。
  • 令和6年は、誘殺数が多いため、上記のスケールより多い時期があります。
  • 東吾妻町岡崎(図2)は令和7年から調査を開始したため、平年値、令和6年の数値がありません。
表1 チャバネアオカメムシ越冬量調査結果(1月 県内8地点平均 頭/平方メートル)
令和4年 令和5年 令和6年 令和7年 令和8年 平年
1.67 0.08 2.50 0.21 1.21 0.78

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