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令和8年度 発生予察注意報 第3号(果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ))
更新日:2026年9月7日
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令和8年度病害虫発生予察注意報第3号(果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ)) (PDF:471KB)
果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ)の発生が平年を上回っています。
今後も多発生が予測されるため、果樹への被害に注意してください。
1 注意報の内容
- 作 物 名:果樹(リンゴ、ナシ、ブドウ、キウイフルーツ)
- 病害虫名:果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ)
- 対象地域:県内全域
- 発生量:多い
2 注意報発表の根拠
本県の主要な果樹カメムシ類であるチャバネアオカメムシ(写真1)について、次の状況が確認されています。
- トラップ(注1)調査の結果、平年と比較できる6地点のうち、5地点で誘殺数が平年の約2~12倍となっています。このうち、高崎市箕郷町、渋川市及び中之条町の3地点では誘殺数が7月に急増した後、8月以降も平年を上回る状況が続いており(図3、5、6)、高崎市上里見町と高崎市高浜町の2地点では、誘殺数が8月に急増しました(図1、2)。
- 平年と比較できない東吾妻町のトラップ(注2)では、誘殺数が8月に急増しています(図4)。
- 沼田市の果樹害虫用の予察灯(注3)調査では、誘殺数が8月に急増し、平年の約2倍となっています(図7)。
- 本年の誘殺数は、多発生(注4)した令和6年並み又はそれより少ない状況ですが、平年に比べて多く、今後1か月は果樹カメムシ類の活動に適した高温が予報(注5)されており、果樹園での多発生および果実への被害が発生するおそれがあります。
【注】
注1 トラップ
今回の調査では、チャバネアオカメムシの集合フェロモンを利用したフェロモントラップを用いました。
注2 東吾妻町のトラップ
東吾妻町のトラップ調査は令和7年から調査を開始したため、平年値はありません。
注3 予察灯
夜間にライトを点灯し、光に集まった虫を捕獲する調査装置です。果樹用予察灯では、ライトに水銀灯を使用しています。
注4 令和6年の多発生
令和6年は、トラップ1地点平均の年間誘殺数が2,952頭と平年の約9倍で、記録的な多発生年となり、果樹類に大きな被害が確認されました。
注5 予報
気象庁9月3日発表 関東甲信地方1か月予報
3 防除対策
- 果樹カメムシ類の飛来状況は園地によって差があるため、園内をこまめに巡回し、飛来状況の確認および被害の早期発見に努めてください。特に、夜間の最低気温が高い日は園地への飛来の可能性が高くなるため注意してください。
- 園内への成虫の飛来または果実への吸汁被害を確認した場合は、登録のある農薬を用いて速やかに防除を実施してください。
- 多目的防災網(4ミリメートル目合い以下)を設置してある園地では速やかに展張し、破損箇所や隙間からの侵入を防ぐため、十分に点検を行い、必要に応じて修繕してください。
4 防除上の留意点
- 果樹カメムシ類は夜行性であるため、薬剤防除は夕方または早朝に行うと効果的です。
- 不必要な薬剤散布は天敵を減少させ、ハダニ類やカイガラムシ類の発生を助長するおそれがあります。そのため、必ず園内への飛来または被害を確認したうえで防除してください。
- 特に合成ピレスロイド系薬剤は天敵への影響が大きいため、多用を避けてください。
- 農薬の使用に際しては、必ず農薬のラベルに記載されている使用方法、注意事項等を確認して適正に使用するとともに、他作物への飛散防止および周辺住民等への十分な配慮と事前周知を徹底してください。
- 袋掛けは、被害防止対策として有効ですが、果実が肥大し袋に密着すると袋の上から吸汁加害される場合があるので注意してください。

写真1 チャバネアオカメムシの成虫(体長10~12ミリメートル)

図1 トラップ調査結果(高崎市上里見町)

図2 トラップ調査結果(トラップ調査結果(高崎市高浜町))

図3 トラップ調査結果(渋川市横堀)

図4 トラップ調査結果(沼田市井土上町)

図5 トラップ調査結果(渋川市横堀)

図6 トラップ調査結果(中之条町折田)

図7 予察灯調査結果(沼田市井土上町)
【注】
- グラフの縦軸のスケールは、地点によって異なります。
図1~3は0~120。図4~7は0~300。 - 令和6年は、誘殺数が多いため、上記のスケールより多い時期があります。
- 東吾妻町岡崎(図4)は令和7年から調査を開始したため、平年値、令和6年の数値がありません。







