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平成24年度 ぐんま農業新技術

更新日:2012年4月23日 印刷ページ表示

1.花きポットトレイ用定量施肥機による省力・低コスト化技術

(農業技術センター:企画部・機械施設係、園芸部・花き係 連絡先 電話 0270-62-1021(代表))

 大規模花壇苗生産農家向けに、ポットトレイ上の複数の鉢に一斉に定量施肥できる施肥機を開発した。土詰め機と連結して作業すると、慣行作業と比較して土詰め・施肥作業時間は約40%削減される。

2.発育指数(DVI)に基づく小麦「さとのそら」の生育ステージ予測

(農業技術センター:稲麦研究センター 連絡先 電話027-269-4171)

 発育指数(DVI)に基づき、小麦「さとのそら」の生育ステージ予測計算シートを作成した。これにより、茎立期、出穂期、成熟期の予測が可能となり、生産現場で適切な追肥時期や収穫時期等を決めることが出来る。

3.オステオスペルマム新品種「ヴィエントラビオス(仮称)」の特性

(農業技術センター:園芸部・野菜第一係 連絡先 電話 0270-62-1021(代表))

 オステオスペルマム新品種「ヴィエントラビオス(仮称)」は、深みのあるオレンジ系の花色で、色あせが少なく、1月下旬から約6か月間開花する。

4.イチゴ「やよいひめ」栽培におけるミツバチの訪花活動数の適正範囲

(農業技術センター:園芸部・野菜第二係 連絡先 電話 0270-62-1021(代表))

 促成イチゴ栽培において、授粉するミツバチの訪花活動数が100 平方メートル当たりで20匹を越えると、過剰な訪花によって花柱が傷み、奇形果になりやすい。一方、2匹以下では訪花不足による奇形果が発生する。

5.長果枝率を30%に抑えたニホンナシ「幸水」の省力せん定方法

(農業技術センター:園芸部・果樹係 連絡先 電話 0270-62-1021(代表))

 ニホンナシ「幸水」は、せん定作業における長果枝率を従来の1/2の約30%にすることで、果実肥大、果実品質、樹勢を低下させず、せん定作業時間を約35%短縮できる。

6.4号鉢仕立て鉢物トルコギキョウの基肥一発施肥による施肥管理技術

(農業技術センター:園芸部・花き係 連絡先 電話 0270-62-1021(代表))

 鉢物トルコギキョウの6月出荷4号鉢仕立て生産(鉢替え1回)において、定植時に温度反応型被覆複合肥料(以下、被覆肥料)のリニア100日型またはシグモイド70日型を鉢当たり7.0グラム基肥として1回施肥することにより、慣行の施肥管理(緩効性粒状高度化成肥料や液肥による施肥)と比べて商品性の高い鉢物が生産できる。

7.5号鉢仕立て鉢物トルコギキョウの基肥一発施肥による施肥管理技術

(農業技術センター:園芸部・花き係 連絡先 電話 0270-62-1021(代表))

 鉢物トルコギキョウの6月出荷5号鉢仕立て生産(鉢替え2回)において、温度反応型被覆複合肥料(以下、被覆肥料)を利用し、3号鉢上げ時にシグモイド70日型を3.0グラム、5号鉢定植時にはリニア70日型を10.0~14.0グラム、基肥としてそれぞれ1回施肥することにより、慣行の施肥法(粒状高度化成肥料や液肥による施肥)と比べて商品性の高い鉢物が生産できる。

8.県育成リンゴ品種「ぐんま名月」の収穫適期判定用カラーチャート

(農業技術センター:中山間地園芸研究センター 連絡先 電話 0278-22-3358)

 県育成リンゴ品種「ぐんま名月」について、果皮色から収穫適期を判定できるカラーチャートを作成した。満開後170日程度経過した時期から、肩部と尻部の果皮色をチャートの色見本と比べ、どちらかがチャート値6以上になった果実を選ぶと、糖度、食味、蜜入りなどに優れる適熟果を収穫できる。

9.ホルマリンに代わる蚕飼育環境改善剤の開発

(蚕糸技術センター:蚕糸研究係 連絡先 電話 027-251-5142)

 食品添加物の次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする「蚕飼育環境改善剤」を開発した。本剤は、塩素濃度0.05%次亜塩素酸ナトリウムに0.3%消石灰と0.2%ポリリン酸ナトリウムの混合剤であり、蚕の飼育前に散布することで、飼育環境を清浄化し良好に改善できる。

10.有用物質生産を目的とした遺伝子組換えカイコの稚蚕共同飼育所(ロータリー飼育装置)を活用した繭生産システム

(蚕糸技術センター:蚕糸研究係 連絡先 電話 027-251-5142)

 有用物質生産を目的とした遺伝子組換えカイコ繭を大量生産するため、稚蚕共同飼育所に設置してあるロータリー飼育装置を有効活用し、1回に10万頭規模のカイコを飼育し繭生産するシステムを確立した。

11.アユ種苗の外部形態を用いた由来判別方法

(水産試験場:水産環境係 連絡先 電話 027-231-2803)

 側線上方横列鱗数(背鰭第5軟条を基点とした)や胸鰭および腹鰭軟条数といった外部計数形質に着目し(図1、図2)、水産試験場産の人工アユ(以下、「群馬人工」という。)と利根川を遡上する天然アユ(以下、「利根天然」という。)の判別を試みた結果、特別な機材を用いずに個体レベルで正確に判別することができた。

12.アユ発生過程に及ぼすふ化管理水温の影響

(水産試験場:水産環境係 連絡先 電話 027-231-2803)

 アユ卵のふ化成績とふ化仔魚の卵黄サイズなどは受精後の水温により異なり、ふ化に要する水温が仔魚の発生過程に影響を及ぼしていることが示唆された。結果として、ふ化仔魚数や卵黄の消失時期は受精後の水温に左右され、このことが資源量やその後の生残に大きく関与すると考えられる。卵黄サイズは水温が高いほど大きい傾向にあったが、高水温ではふ化成績が劣ることからアユ卵の発生には15~20℃の水温が最も適していると言える。

13.マルチプレックスPCR法を用いたアユ細菌性疾病の同時迅速診断技術

(水産試験場:水産環境係 連絡先 電話 027-231-2803)

 アユ細菌感染症である冷水病、細菌性出血性腹水病、ビブリオ病およびエドワジエラ・イクタルリ感染症の同時診断技術の開発を行ったところ、高感度で特異性の高い迅速な診断が可能であった。

14.三年成熟系ニジマス「ギンヒカリ」は釣りにくい

(水産試験場:川場養魚センター 連絡先 電話 0278-52-2007)

 ギンヒカリ(三年成熟系ニジマス)と通常ニジマスで、餌釣りでの釣られ易さを比較すると、ギンヒカリは明らかに釣られにくいことが確認された。そのため、釣り堀等で利用した場合には多くが釣れ残り、肉質低下を引き起こす可能性が高いことから、ギンヒカリの釣り利用は避けるべきである。

15.飼料用米およびバイオエタノール発酵残さを活用した肉牛肥育用発酵TMR

(畜産試験場:大家畜係 連絡先 電話 027-288-2222)

 飼料用米とバイオエタノール発酵残さ(DDGS)を組み合わせて調製した発酵TMRを黒毛和種去勢牛に給与しても、トウモロコシや大麦等の一般的な配合飼料原料を使用した発酵TMRと同等の産肉および肉質成績が得られ、肉牛肥育用飼料として十分活用できる。

16.黄体ホルモン投与によるホルスタイン種経産牛の受胎率向上

(畜産試験場:大家畜係 連絡先 電話 027-288-2222)

ホルスタイン種経産牛に持続性黄体ホルモン製剤を発情後5日目に筋肉内投与し、胚移植(ET)を行うと胚の生存性が高まり、受胎率が向上する。

17.離乳子豚における飼料用米を利用した飼料費の削減

(畜産試験場:中小家畜係 連絡先 電話 027-288-2222)

 離乳子豚用飼料に飼料用米を配合すると、脱脂粉乳の配合割合を10%水準まで低減しても大きな発育遅延は見られず、飼料費の削減効果が期待出来る。

18.赤玉鶏の産卵個数と鶏卵品質を安定的に回復させるための休産誘導前制限給餌

(畜産試験場・中小家畜係 連絡先 電話 027-288-2222)

 休産誘導前の飼料摂取量から5~10%減じた制限給餌の期間を設けることで、体脂肪の蓄積量が多く休産誘導飼料により休産させることが難しい赤玉鶏でも比較的容易に休産でき、絶食により強制的に休産させる方法と同等に産卵個数と鶏卵品質を回復できる。

19.飼料用籾米の採卵鶏への給与技術

(畜産試験場・中小家畜係 連絡先 電話 027-288-2222)

 籾米は玄米に比較し栄養価が低く、飼料設計上は配合割合は40%程度可能であるが、採卵鶏の生産性を考慮した場合、配合割合は20%が適当である。また、飼料費を考慮すると有利となる飼料用籾米の単価は配合飼料価格の2/3程度以下である。

20.葉色カラースケール(水稲用)を利用した飼料用オオムギの簡易収穫適期判断

(畜産試験場・資源循環係 連絡先 電話 027-288-2222)

 飼料用オオムギホールクロップサイレージの収穫適期について色覚で判断する方法を考案する。葉色と水分含量には高い相関関係があり、止め葉が葉色カラースケール(水稲用)で色票ナンバー6~6.5の葉色になるとダイレクト収穫調製に適した水分含量70%以下の収穫適期になる。

21.農耕地への放射性セシウム(Cs-134,Cs-137)の沈着量分布図

(農業技術センター・環境部・環境安全係、土壌保全係 連絡先 電話 0270-62-1021(代表))

 県内農耕地への放射性セシウム(Cs-134,Cs-137)の沈着量分布図(平成23年6月14日時点)を作成した。これにより、東京電力福島第一原子力発電所の事故で、放射性セシウムが県内の農耕地の土壌表面にどのくらい降下したかを知ることができる。

22.農耕地への放射性セシウム(Cs-134,Cs-137)の沈着量分布図から推定した農耕地土壌中の濃度分布図

(農業技術センター・環境部・環境安全係、土壌保全係 連絡先 電話 0270-62-1021(代表))

 作土層の厚さと仮比重の情報から土壌群ごとの作土重量を算出し、放射性セシウムの沈着量分布図から農耕地土壌中の放射性セシウム濃度の分布を推定した(平成23年6月14日時点)。これにより、各地域のほ場で、作物への吸収を抑制する技術対策に活用できる。

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