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平成24年度 詳細調査(水稲)
県では、放射性セシウムの玄米への移行低減対策のひとつであるカリ施用の効果の検証を目的として、市町村と連携して調査対象とする地域を選定し、施肥指導を行うとともに、玄米の放射性セシウム濃度と土壌・耕作管理状況等に関する詳細な調査を行いました。
1 調査対象作物と地点数
水稲 県内55地点
2 調査結果の概要
玄米の放射性セシウム濃度はすべての調査地点で不検出または基準値(100Bq/kg:ベクレル毎キログラム)以下でした。玄米の放射性セシウム濃度と土壌の放射性セシウム濃度(全調査地点の濃度範囲:151~1085Bq/kg:ベクレル毎キログラム 乾土)との間に一定の傾向は認められませんでした。
玄米への放射性セシウム移行係数と水稲栽培後の土壌の交換性カリ含量との関係は、既存情報(農研機構プレスリリース「玄米の放射性セシウム低減のためのカリ施用」(平成24年2月24日))<外部リンク>と同様の傾向を示し、水稲栽培後の土壌の交換性カリ含量が25ミリグラム/100グラム以上では玄米の放射性セシウム濃度はすべて不検出でした。
詳細は「平成24年度詳細調査(水稲) 各地点別結果一覧」のとおりです。
(印刷用 平成24年度 詳細調査(水稲) 各地点別結果一覧)【平成25年8月30日更新】(PDFファイル:307KB)
3 今後の予定
本結果は調査1年目のもので中間報告となります。今後も、市町村等の関係機関と連携のうえ、玄米への放射性セシウムの移行低減対策の検証を継続して行っていく予定です。
4 連絡先
農業技術センター 環境部 (電話:0270-62-1021(代表))