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令和元年度 ぐんま農業新技術

更新日:2019年12月6日 印刷ページ表示

ブドウ「安芸クイーン」の光環境改善による着色向上技術

群馬県農業技術センター 園芸部 果樹係(連絡先 電話:0270-62-1021)

「安芸クイーン」の長梢栽培で、過繁茂による着色不良を回避するために、1新梢2房を利用して1平方メートルあたり1.2kg程度の着果量に調整する。着果枝以外の不要な空枝を除去することで、棚下の光環境改善による着果の着色向上と収量確保を実現できる。

空枝除去が果皮色に及ぼす影響グラフ画像
空枝除去が果皮色に及ぼす影響

着色向上効果(空枝除去区)写真
着色向上効果(空枝除去区)

製パン性に優れる畑地向き硬質小麦奨励(認定)品種「ゆめかおり」の特性

群馬県農業技術センター 稲麦研究センター(連絡先 電話:027-269-4171)

硬質小麦「ゆめかおり」は、生地を強める遺伝子を持ちタンパク質含量が高く、製パン適性に優れる品種である。「ダブル8号」と比べて、熟期、収量性及び耐倒伏性は同程度であり、うどんこ病や縞萎縮病に強い。

画像「ゆめかおり」写真

水稲品種「いなほっこり(仮称)」における積算温度と帯緑色籾歩合を利用した適期収穫

群馬県農業技術センター 稲麦研究センター(連絡先 電話: 027-269-4171)、東部地域研究センター(連絡先 電話:0276-72-0355)

コンバイン収穫が可能となる籾水分25%以下になるのは、出穂期からの日平均気温の積算温度(以下、積算温度)1,100度以上であり、その時の帯緑色籾歩合は20%程度である。この指標は、生産者による収穫適期判断や乾燥調製施設の稼働スケジュール策定に有用である。

夏秋キャベツ栽培におけるコナガおよびオオタバコガに対するコナガコンープラス(ロープ製剤)の効果

群馬県農業技術センター 高冷地野菜研究センター(連絡先 電話:0279-96-1011)

夏秋キャベツ栽培で2~3ヘクタール以上の面積にコナガコンープラス(ロープ製剤)を40メートル/10アール設置することで、コナガおよびオオタバコガに対して高い密度抑制効果を示し、生息虫数や食害を低く抑えることができる。また、コナガコンープラス(ロープ製剤)は、既存のコナガコンープラス(チューブ製剤)と比べて、設置・回収が簡単であり、労力の軽減を図ることができる。

アミスルブロム水和剤とムギ類全面散播被覆栽培との組合わせによるコンニャク根腐病の防除

群馬県農業技術センター 環境部 病害虫係(連絡先 電話:0270-62-1059)、こんにゃく特産研究センター(連絡先 電話:0279-22-2144)

アミスルブロム水和剤(商品名:オラクル顆粒水和剤)の全面散布後土壌混和処理とシラネコムギまたはオオムギ(商品名:百万石)の全面散播被覆栽培を組合わせることで、根腐病の発病を大きく抑制できる。

ミヤコカブリダニ製剤を利用したナシのハダニ類防除

群馬県農業技術センター 環境部 病害虫係(連絡先 電話:0270-62-1059)園芸部果樹係(連絡先 電話:0270-61-0066)

ナシにおいてミヤコカブリダニ製剤である「スパイカル(R)プラス」あるいは「ミヤコバンカー(R)」を設置し、カブリダニ類に影響の少ない選択性殺虫剤を併用することで、栽培期間を通じてハダニ類を低密度に抑制することができる。

草姿の良い8月盆向け赤色コギク新品種「小夏の恋(仮称)」の育成

群馬県農業技術センター 園芸部 花き係(連絡先 電話:0270-61-0066)

コギク「小夏の恋(仮称)」は、8月盆向けの赤系品種である。県内平坦地で7月中旬から7月下旬、中山間地で7月下旬から8月中旬に開花する。

小夏の恋(仮称)写真

イチゴ「やよいひめ」を増収するためのCO2施用法

群馬県農業技術センター 園芸部 野菜第三係(連絡先 電話:0270-62-1021)

日中における1~2月のハウス内CO2濃度は、外気より50ppm程度低濃度で推移する。CO2を600ppm程度に維持すると、1株あたりの果数、平均1果重が増加し、無施用と比べて14~29%、400ppmでは5~10%増収する。

熟蚕収集条払機の開発

群馬県蚕糸技術センター 蚕糸研究係(連絡先 電話:027-251-5142)

条払い上蔟において、条払い、蚕沙分離、熟蚕収集の3つの作業を一工程でできる条払機を開発した。本条払機の利用により、手払いによる人力作業と比べ、熟蚕はぎ取り~熟蚕収集の作業時間は約1/10に短縮できる。

熟蚕収集条払機写真

アユのとびはね行動と移動性の関係

群馬県水産試験場 水産環境係(連絡先 電話:027-231-2803)

アユの「とびはね行動」と「移動性」の関係は、屋内の実験水路を用いた試験で、正の相関が確認された。特に、とびはね行動の強い群は、濁水に対する遡上性が高い傾向を示した。このため、この技術がアユの種苗性を判断する手段として活用できることから、水産試験場で生産するアユ種苗の品質向上に繋がると推察された。

飼料用米を利用した離乳期子豚用飼料費の削減

群馬県畜産試験場 養豚係(連絡先 電話:027-288-2222)

離乳期子豚用飼料における主要穀物原料のトウモロコシを玄米で代替し、エクストルーダ処理大豆粕でタンパク質を補い、脱脂粉乳を低減することで、飼料費を削減できる。

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