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豊かなむらづくり全国表彰事業について

更新日:2025年12月5日 印刷ページ表示

豊かなむらづくり全国表彰事業は、農山漁村におけるむらづくりの優良事例の表彰を行うことにより、「むらづくり」の全国的な展開を助長するとともに、地域の連帯感の醸成やコミュニティ機能の強化を図り、農林漁業及び農山漁村の健全な発展に資することを目的に、農林水産祭表彰行事の一部門(むらづくり部門)として、昭和54年度から実施されています。

実施主体

審査の流れ

  1. 県知事の推薦
     ↓ 各県から、優良と認められるむらづくりの事例1件を推薦する
  2. 関東農政局豊かなむらづくり審査会
     ↓ 推薦事例について書面審査、現地調査を実施
     ↓ 農林水産大臣賞を決定(関東ブロックは3件以内)
     ↓ 農林水産大臣賞の中から最優良事例(1件)を決定
     ↓ その他優良なものについては関東農政局長賞を授与
  3. 中央審査委員会
     <むらづくり分科会>
     ↓ 全国各ブロックの最優良事例から天皇杯等 三賞の候補事例(3件)を選定
     ↓ 現地調査を行い、天皇杯等三賞受賞候補を決定
     <中央審査委員会総会>
     天皇杯、内閣総理大臣賞、日本農林漁業振興会会長賞(各1件)を決定

群馬県の受賞団体(直近10年)

令和5年度 薄根地域ふるさと創生推進協議会(沼田市):農林水産大臣賞

 本協議会の活動区域である石墨集落は、三峰山の麓に広がる農村地域です。少子高齢化によるコミュニティ機能の低下を背景に、平成30年に同協議会を設立しました。荒廃した棚田を再生させ、地域内外からの参加者による「棚田オーナー制度」を通じて、都市農村交流を積極的に促進しています。地域の小中学校や高校とも連携し、ホタルが生息する里山の生態系保全や、棚田を活かしたイルミネーション等の地域活性化イベントを展開しています。

令和4年度 中之条町農業担い手受入協議会(中之条町):関東農政局長賞

 中之条町は、県内北西部に位置し、森林と温泉に恵まれた中山間地域です。地域の特産品「六合の花」の産地維持を目的に同協議会を設立しました。行政・JA・生産者団体が一体となり、新規就農者の総合的な受入支援体制を構築しています。東京での就農フェアへの出展等により、意欲ある就農希望者を積極的に受け入れています。農機具・施設の共同利用等、新規就農者が定着しやすい環境整備にも注力しています。

令和3年度 特定非営利活動法人 鹿田山環境保全ネットワーク(みどり市):関東農政局長賞

 鹿田山地域は、みどり市の中心部に位置する、かつて養蚕で栄えた里山です。養蚕業の衰退により荒廃が進んだこの地域を再生させるため、地域住民、学校、福祉施設等が協力し、平成18年に同ネットワークを設立しました。遊休農地を再生させ、ナタネやソバ等の生産や子どもたちへの農業体験の場を提供しています。不法投棄地を整備したフットパス(散策道)は、健康づくりや地域住民の憩いの場として親しまれています。

令和2年度 冨士山集落活性化協議会(川場村):農林水産大臣賞

 冨士山集落は、川場村の中でも最も山間部に位置する小さな集落です。少子高齢化による棚田の荒廃危機を背景に、平成27年全戸参加で同協議会を発足しました。都市住民向け棚田オーナー制度の導入や、東京都世田谷区との交流を継続させ、都市と農村の結びつきを深めています。数千本のロウソクを棚田に灯す「冬×冨士山プロジェクト」により来客者数を増加させ、集落独自の魅力向上と活性化に貢献しています。

平成30年度 特定非営利活動法人 奥利根水源地域ネットワーク(みなかみ町):関東農政局長賞

 藤原地区は、山岳部にある多雪の農村地域です。地域の過疎化・高齢化という危機に対し、総合的に地域全体の課題解決を目指すため、同ネットワークを設立しました。若手リーダーの参画により、農泊やグリーン・ツーリズムをビジネス化させ、「むらにお金が入る仕組み」を構築しています。里山資源を活かした景観維持と地域経済を両立させており、子育て世代の移住につながっています。

平成29年度 鎌原地区活性化協議会(嬬恋村):関東農政局長賞

 鎌原地区は、1783年浅間山の大噴火により集落全体が土石に埋没した地区です。噴火の被害を受けた農地では、現在、良質な米が生産されており、米・食味分析鑑定コンクールにて金賞等を受賞しています。この「鎌原米」をブランド米として流通させるため、統一ロゴデザインの作成や、「鎌原地区おにぎりの会」と連携し、イベントで提供する等、地域の農産物のPRとコミュニティづくりに貢献しています。東京都千代田区との継続的な交流により、交流人口の増加につなげています。