ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織からさがす > 産業経済部 > 地域企業支援課 > BCP策定・運用のポイント及びメリット

本文

BCP策定・運用のポイント及びメリット

更新日:2014年9月16日 印刷ページ表示

BCP策定のポイント

 災害時、経営者が意気消沈し、何も行動しなければ、廃業するしかありません。焦るだけで事業の復旧が遅れると顧客から取引が打ち切られ、事業縮小を余儀なくされます。災害時に計画的に行動できるようあらかじめ手はずを決め、手を打っておくことが肝心です。災害時、お客様や従業員の安全を守ることが第一ですが、会社を守るためにBCPが必要です。

  1. 中核事業を特定します
    • 緊急時に優先して継続・早期復旧すべき事業(中核事業)を特定します。
  2. 目標復旧時間を定めます
    • いつまでに復旧すれば、顧客との取引を維持できるか、会社の財務が破綻しないかなどの観点から定めてください。
  3. 事前対策や代替策を用意します
    • 中核事業の継続になくてはならない資源について、災害時でも利用できるよう事前に対策を打ったり、代替策を用意したりします。

BCP運用のポイント

 策定したBCPを顧客等取引先や従業員に説明し、理解してもらいましょう。訓練を行ったり、定期的に見直したり、継続的に改善することが大切です。

  1. 顧客等取引先とあらかじめ協議しておきます
    • 中核事業や目標復旧時間について、顧客等取引先の了解が得られるよう、相談しておきます。
  2. 従業員と話し合っておきます
    • 災害時、従業員に安全に行動してもらわなければなりません。策定したBCPを基に定期的な訓練などを通じて周知しましょう。
  3. 継続的に改善します
    • 最初から完璧なBCPを目指さず、訓練や定期的な見直しを通じて、BCPを継続的に改善していくことが大切です。

BCP策定のメリット

 中小企業がBCPを策定すると、災害に強くなるだけでなく、日頃の事業においてもメリットがあります。

  • BCPの策定・運用は、日々の経営の中で取り組む経営管理・改善の見える化で、経営の一環です。
  • 緊急時の対応力向上に加え、自社の経営実態の把握や経営管理の再確認に繋がります。
  1. 災害に強い企業になる
    • BCPは、従業員の安全を守り、中核事業を守り、顧客の信用を守るためのものです。
  2. 日頃から顧客等取引先からの信用が高まります
    • BCP策定により、自らリスク管理体制の整備を続けている企業と認識され、取引先からの信用が高まります。
  3. 従業員や協力会社等との連帯が強まる
    • 企業を守る経営者の姿勢を示すことで、重要院の安心感を生み、協力会社等との関係を強化することにつながります。
  4. 優遇金利で融資が受けられる
    • BCP策定企業が防災対策を進める際の費用について、優遇金利で融資を受けることができます。県の制度融資や政府系中小企業金融機関等で取り扱っています。
  5. 中長期の経営戦略を練る機会になる
    • BCPの策定は、優先すべき中核事業を絞り込んだり、経営資源の弱点を抽出したり、顧客や協力会社等との関係を再構築することとなり、経営戦略の立案そのものと言えます。

群馬県のBCP(事業継続計画)策定支援についてへ戻る