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環境農林常任委員会が県外調査を実施しました(令和4年7月12日(火曜日)~14日(木曜日))

1 調査目的

閉会中の委員会活動として下記事項について県外調査を実施し、今後の本県施策の進展に役立てます。

  1. 林業振興対策について
  2. 食料・農業・農村振興対策について

2 調査期日

令和4年7月12日(火曜日)~14日(木曜日)

3 調査項目

(1)株式会社鳥取CLT(鳥取県西伯郡南部町)

 CLT(Cross Laminated Timber)とは、木の板を繊維方向が直角に交わるように重ねて接着したパネルで、欧米を中心にマンションや商業施設などの壁や床として普及しています。
 CLTは、これまで木材があまり使われてこなかった中大規模の建築物などに用いることにより、木材の新たな需要や新しい産業分野の創出が期待されるものとして、地方創生の一方策としても大きな期待が寄せられています。
 株式会社鳥取CLTは国内最軽量のCLTを生産し、地域の木材産業・建設産業の活性化と地方創生を目指している企業です。また2日目に視察する銘建工業株式会社とともに、一般社団法人日本CLT協会を設立し、CLTの普及を行っています。
 ついては、CLT製造の先進事例として、本県の県産木材活用の参考とするための調査を行いました。

(株)鳥取CLTにて集合写真
(株)鳥取CLTにて

(2)蒜山高原「グリーナブルヒルゼン」(岡山県真庭市)

 隈研吾氏が設計監修し、真庭市の木材で作られたCLTを使い東京・晴海に建設された「CLT PARK HARUMI(CLTパークハルミ)」を2021年7月に蒜山に移築したパビリオンです。真庭市は「SDGs未来都市」に選出されており、コンクリートの建築にはできない移築可能な当建築物は脱炭素・サステナブルの象徴となっています。
 ついては、CLTの活用のシンボル的な事例として、本県の県産木材活用の参考とするための調査を行いました。

グリーナブルヒルゼンでの集合写真
グリーナブルヒルゼンにて

(3)銘建工業株式会社(岡山県真庭市)

 銘建工業株式会社は、日本でいち早くCLTへの取組をスタートし、2010年、国産材のスギやヒノキを活用してCLTを製造することを国土交通省に提案して以来、CLTの普及に積極的に取り組み、2016年には国内初の量産工場を稼働させています。また、集成材を作る過程で生じるプレーナー屑をバイオマス発電の燃料として工場内で活用するとともに、一部は木質ペレットに加工し販売しています。また、代表取締役社長の中島氏が一般社団法人日本CLT協会の代表理事を務めています。
 なお、本県伊香保グリーン牧場の「カフェ&ショップ グリーンリーフ」にも銘建工業株式会社の集成材が使用されています。
 ついては、CLT製造の先進事例として、本県の県産木材活用の参考とするための調査を行いました。

銘建工業(株)で挨拶をする様子写真
銘建工業で挨拶をする様子

(4)美作市獣肉処理施設「地美恵の郷みまさか」(岡山県美作市)

 美作市では、農作物等に被害を与える野生イノシシとニホンジカを地域資源として有効利用するため、平成24年度に獣肉処理施設を整備し、平成25年度から食肉処理・販売を行っています。
 当施設では、特に食肉(ジビエ)の安全・安心を確保するため、「美作市獣肉処理施設への搬入基準」を定めて捕獲従事者に遵守させるとともに、「岡山県野生鳥獣食肉衛生ガイドライン(イノシシ・ニホンジカ)」に基づいた処理を行うなど、徹底した衛生管理を実施しています。
 本県においても、ニホンジカについて適正管理計画に基づく有害捕獲を強化し、捕獲数が増加していることから、捕獲個体の有効活用を検討するため、美作市のジビエとしての利活用について調査を行いました。

地美恵の郷みまさかで説明を受ける様子写真
地美恵の郷みまさかで説明を受ける様子

(5)岡山県農林水産部(岡山県岡山市)

 岡山県の面積は、約7,114平方キロメートルで、そのうち耕地面積は10分の1ほどの約63,600ヘクタールです。販売農家数は、およそ2万8千戸で、中国地方では1番となっています(岡山県担い手育成総合支援協議会ホームページより)。
 豊富な水と肥沃な土、「晴れの国」とも呼ばれるほど晴れの日が多い気候にも恵まれ、果樹、野菜、花卉、畜産など、多種多様な農業が営まれています。
 今回の視察では、好調な新規就農の状況やその取組について調査を行うとともに、「くだもの王国岡山」の主要果樹であるモモ、ブドウの新品種育成、気象変動に対応できる技術開発についても調査対象としました。

岡山県議会での集合写真
岡山県議会にて

4 出席委員

委員長:岸善一郎、副委員長:高井俊一郎
委員:狩野浩志、委員:伊藤祐司、委員:萩原渉、委員:金井康夫、委員:加賀谷富士子、委員:入内島道隆、委員:亀山貴史


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