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茨城県上海事務所

1 調査先及び対応者

 茨城県上海事務所(上海国際貿易センタービル17階)事務所長 他

2 調査日時

 平成24年11月7日(水曜日)10時00分~11時00分

3 調査目的

 今後の本県事務所運営に係る課題解決などの参考とするため、既設の上海事務所の運営状況等について現地調査する。

4 調査先概要

 茨城県上海事務所は、中国との交流を促進するために平成8年に上海国際貿易センタービル内に設立され、中国との交流を望む県民のニーズに合わせ、ビジネス・経済・文化・教育などの幅広い分野について支援活動を行っている。
 主な業務内容は、中国国内でのビジネスに関心を持つ企業等に対する国内情勢の情報提供や、現地視察のアレンジ・アテンドサービス、労務・雇用問題に関する法律相談、通訳・コンサルタントの斡旋などの他、県民主体の交流事業等に対する支援などとなっている。

5 説明要旨

  • 上海国際貿易センタービルは、日本の鹿島建設が建築した建物であり、入居している約7割が日系の事務所等である。
  • 事務所の設置(平成8年)当時は、まだ浦東空港が出来ておらず虹橋空港しかなかったこともあり、空港からも近い当ビル(17階)に設置を決めた。
  • 職員体制については、県庁から所長(現在で6人目)1名、民間企業から1名、現地職員2名の計4名となっている。
  • 「企業のビジネス活動への支援」として、県内企業の貿易取引や中国における県産品の販路拡大等を促進するため、現地情勢の調査や現地視察の調整、法律相談、アテンド等を実施している。
  • 法律相談に関しては、週1回事務所勤務を委嘱している弁護士が実施している。初回は無料であるが、2回目以降は直接弁護士と契約して相談することも可能である。
  • 企業活動支援の平成23年度実績は、「企業進出・販売促進等支援」として69件、「中国事情調査等」として88件、計157件であった。
  • 「産業拡大への支援」として、県産品販路拡大のための食品見本市への出展支援や、観光客誘客のためのイベントへの出展・観光商談会の開催、また、茨城空港への就航対策支援として、航空会社との連絡調整などを行っている。
  • 残念ながら、群馬県と同様に現在は飲食品の輸出が止まっている状況である。
  • 茨城空港と浦東空港の往復国際便:春秋航空(LCC)が1日1往復週6便就航中。
    ※9月のデモ騒動までは満席に近い利用率であったとのこと。また、北関東自動車道で結ばれており、群馬県の方にも非常に便利であるとのことでもあった。
  • 「日中友好交流活動への支援」として、朱舜水(水戸光圀の師)を契機とした交流活動やアジア青少年交流事業への支援等を行っているほか、上海茨城県人会の運営や上海茨城留学生協議会の運営を支援している。

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