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議第10号議案(平成25年6月13日)

アスベスト無害化処理施設の建設反対に関する意見書

 富岡市桑原地内に中央環境資源開発株式会社が計画しているアスベスト無害化処理施設の建設については、飛散防止対策への不安等から、富岡市長及び安中市長をはじめ、地域住民等から設置反対の意見書があり、当該地区の建設反対運動においては、富岡市民の7割にあたる3万8千余名の反対署名が集まるなど、反対運動の輪が広がりをみせている。
 また、平成25年1月29日、群馬県知事は、アスベスト無害化処理施設の建設に関し、石綿含有産業廃棄物の無害化処理認定手続きにおける国への意見として、地元自治体や住民等の意見に十分配慮し、生活環境保全に関する県民の不安払拭に努力するよう事業者への適切な指導をお願いするとともに、当該計画が生活環境保全上、飛散防止対策が不十分であり、適正な配慮に欠けると考えられることや、事業者が県との事前協議終了前にも関わらず国への申請を強行したことは誠に遺憾であるとしている。
 このアスベスト無害化処理施設の設置は、県民の理解が十分ではなく、県民の健康に対する不安は増すばかりである。
 よって、群馬県議会としては、建設に反対し計画の白紙撤回を求めるものであり、国においては、これら地域の状況を重く受け止め、当該建設計画を認定しないことを強く要望する。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

 平成25年6月13日

 群馬県議会議長 久保田順一郎

 衆議院議長
 参議院議長
 内閣総理大臣
 環境大臣
 内閣官房長官 あて