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総務企画常任委員会(企画部関係)(平成26年9月29日)

1.開催日時

平成26年9月29日(月曜日)10時00分開始 13時28分終了

2.開催場所

401委員会室

3.出席委員

委員長:須藤和臣、副委員長:桂川孝子
委員:南波和憲、委員:久保田順一郎、委員:大沢幸一、委員:橋爪洋介、委員:水野俊雄、委員:高田勝浩、委員:金子渡

4.欠席委員

なし

5.主な質疑

(1)群馬県世界遺産・ぐんま絹遺産継承基金について

高田委員
 基金にふるさと納税を含む目的は何か。

松浦世界遺産推進課長
 ふるさと納税のメニューに世界遺産登録推進に関するものがあり、それに寄附いただいているものは、今回の基金の目的である世界遺産・ぐんま絹遺産の保存活用と合致するため、基金に受け入れて活用したいと考えている。

高田委員
 ふるさと納税は原則として基礎自治体にメリットがあるべきだと思うが、この基金ではどのようになっているか。

松浦世界遺産推進課長
 基金は、世界遺産をはじめ県内の絹遺産全般の保存のため設置するものである。富岡製糸場はメッセージ性があり、寄附受け入れが進んでいる状況であるが、県では世界遺産・ぐんま絹遺産をはじめとした絹遺産全体の保存活用を目的とした寄附を受入れていきたい。

高田委員
 寄附金の分配はどのような方法を考えているか。

松浦世界遺産推進課長
 金銭を直接分配するのではなく、県の事業の実施を通じて絹遺産全体の継承に対し寄附の趣旨を活かしていきたいと考えている。

高田委員
 ふるさと納税の交付税への影響はどうなっているか。

笠原企画部長
 詳細は承知していないが、国が定めた仕組みに基づいて処理され、交付税算定上で不利になるようなことはないと思う。基金は、絹文化の理解を県全体に広める取組であり、市町村にも協力をいただき、絹遺産・絹文化への理解を広めていきたい。事業はソフト事業が中心になるかと思うが、来年度予算編成においてしっかり検討していきたい。

水野委員
 基金のPR方法についてどのように考えているか。

松浦世界遺産推進課長
 課で作成するパンフレットやホームページにおいて、基金のPRを積極的に行っていきたい。

水野委員
 寄附金額をどう見込んでいるか。

松浦世界遺産推進課長
 類似の事例として尾瀬保護財団への寄附は、当初は寄附金額が400万円程度だったが、その後の努力で現在は1,200万円程度になっているため、本基金についても同様に努力して増額を図っていきたい。

(2)群馬の未来創生本部について

大沢委員
 本会議で「経験主義から脱却をする」との知事答弁があったが、認識はどうか。

笠原企画部長
 今までの発想を変えていかないと、実効性のある施策はできないと考えており、国とも連携して取り組んでいきたい。また、地域によって事情が異なっていることから、施策をゼロベースで見直して再構築していかなければならないと考えている。

大沢委員
 国の人口減少対策は、遅きに失していると考えるがどうか。

塚越企画課長
 ご指摘は否めない部分もある。全国知事会でも、少子化非常事態宣言をとりまとめているほか、国では次元の異なる大胆な政策を実行していくとしており、県としても国と連携し、総力を挙げて取り組んでいきたい。

大沢委員
 本部の設置にあたっては、国のコピーや焼き増しであってはならないと考えるがどうか。

塚越企画課長
 ご指摘のとおりであり、国は従来のようにメニューを並べるというやり方を止めるとしている。地域にはいろいろなアイデアがあるため、市町村とも協力して、現場を見ながら特色ある群馬らしい施策を打ち出していきたいと考えている。

大沢委員
 部局横断的な組織として機能させるためには、リーダー役が大切であるが考えはどうか。

塚越企画課長
 戦略の観点に基づき、各部局が一緒になってそれぞれの施策を再点検していくための議論が重要と考えており、本部の中でしっかりと部局間連携を図っていきたい。

大沢委員
 具体的な施策の実施にあたりどのような方針を打ち出すつもりなのか。

塚越企画課長
 取組の実施にあたり、カネや制度をしっかりとしたものにしていかなければならないため、まずは既存事業を見直すこと、総点検が重要であり、その上で施策を再構築して国への提案や要望につなげていきたい。

大沢委員
 本部の組織だけでなく、県民、特に子育て世代の女性の声も十分に聞く必要があると思うがどうか。

笠原企画部長
 人口減少対策は、1つ2つの策では解決できず、働く環境、子育て、教育などの幅広い観点から県施策を再検討する必要がある。県内外の若い女性の意見もしっかり聞いていきたいと考えており、補正予算の中で、ワークショップ形式の調査も行うなど、若い女性に焦点を当てて取り組んでいきたい。

橋爪委員
 国と連動していると思うが、いつ頃までに方向性や結果を出す予定なのか。

塚越企画課長
 まち・ひと・しごと創生法が国会に提案される見込みであり、これに基づき総合戦略を策定し、地方にも努力義務ではあるが、戦略を策定するよう要請されることになっているため、国の戦略が見え次第、速やかに取り掛かりたい。また、長期人口ビジョンについても、総合戦略との関わりを見ながら検討していきたい。

橋爪委員
 出生率の向上は国家規模の戦略であると思うが、日本創成会議の見解はどうか。

塚越企画課長
 会議では、消滅可能都市を掲げるとともに、ストップ少子化戦略の中で、希望出生率の向上を施策に挙げ、また、地方元気戦略では、東京への一極集中に歯止めをかけ、地方の雇用を創出するなどして地方を元気に、さらに、女性・人材活躍戦略では、女性の活躍や高齢者、海外人材などの活躍を支援するなど、3つの戦略で人口減少問題に取り組んでいくとのことである。

水野委員
 国への提案や要望にあたっては、今後どういった形でアプローチしていくのか。

塚越企画課長
 財務省と調整しつつ国の創生本部でヒアリングをして詰めていくと聞いており、県としても情報を把握しながら、市町村等の現場ニーズをどうまとめていくかを、スピード感を持って行っていきたい。

水野委員
 国は、やる気のあるところに予算付けをしていくとも聞いており、積極的にアプローチしてもらいたいと思うがどうか。

塚越企画課長
 国の情報を取りに行くだけではなく、県としてぜひやりたいというものを相談し、国の施策にしっかりと盛り込んでもらえるように取り組みたい。

水野委員
 イメージの形成・雰囲気づくりが非常に重要であると思うが、「群馬ならでは」という言葉は具体的にどういうイメージなのか。

塚越企画課長
 群馬ならではの良いところは、東京に近いところであることと、子ども医療費無料化などにしっかりと努力してきたところがある。雰囲気づくりは大変重要であり、職員レベルの検討では「ちょっといい群馬」というキャッチコピーも出てきている。

水野委員
 雰囲気づくりには、知事が先頭で旗を振って盛り立ててもらいたいと思うがどうか。

笠原企画部長
 この問題では、知事からも「女性の意見をしっかり把握して施策に活かすように」という強い指示を受けている。若い人の意識を適確に捉え、他県にはないような若者の惹き付け方について女性の声を活かしながら考え、また、国に対してもしっかりと提案していきたい。

(3)コンベンション施設整備について

橋爪委員
 高崎市から県に出された来年度施策要望の主要項目の一番が「コンベンション施設の整備促進」であったと認識しているがどうか。

向田コンベンション推進課長
 そのように承知している。

橋爪委員
 周辺整備に関するアンケート調査の取りまとめ報告はいつ頃行う予定なのか。

向田コンベンション推進課長
 議会に対しては、アンケートの結果だけでなく、どういう考え方で臨むのかも併せ、第3回定例会後期の会期中に報告したい。

橋爪委員
 コンベンションビューロー連絡協議会で今後参加を予定している「国際ミーティングエキスポ」のプレゼン資料はどこが作成するのか。

向田コンベンション推進課長
 今回は、県と前橋観光コンベンション協会が共同でブースを設置して出展する。県のブースには前橋市以外の市町村の資料を置いて宣伝をするが、個々の資料はそれぞれの市町村が作成するので、県として資料調整することはあると思う。

橋爪委員
 コンベンション施設整備に関し、本県ほど慎重に対応している県はないと思うがどうか。

向田コンベンション推進課長
 本県では、議会でも特別委員会などで議論いただき、さらに時間をかけて需要調査に取り組んでいる。他県の状況を詳細には承知をしていないが、本県の取組はしっかりと地に足がついた形で進んでいるものと認識している。

桂川副委員長
 周辺整備に関するアンケート調査結果を、今後、地元にはどう説明するのか。

向田コンベンション推進課長
 本日説明した内容は、地元の各区長にも報告済みである。今後、周辺整備をどうするかが問題であるが、アンケートをもとに県土整備部で道路などの周辺整備の案を検討することとしており、案がまとまり次第、地元に説明したいと考えている。また、施設自体に対する地元要望もあるので、今後の施設設計に活かしていきたいと考えている。

桂川副委員長
 コンサルタントを活用した調査の結果は、いつ頃示されるのか。

向田コンベンション推進課長
 調査は、11月中まで実施する予定であり、第3回後期定例会の委員会で結果を示したいと考えている。

(4)東京電力の接続制限による影響について

金子委員
 市町村の計画や県のマッチングにおける発電事業で、支障が出ている案件はあるか。

西村新エネルギー推進課長
 影響がある市町村数は、北部と西部で14、東部で2となっているが、そのうち、北部エリア内5市町村での8事業に影響が出ていると聞いている。内訳は太陽光3、小水力4、バイオマス1件である。また、県のマッチングに関係するものは北部エリア内の1件が該当し、着工が遅れるとの報告をいただいている。

金子委員
 上野村で民間の木質バイオマス発電が始まると聞いているほか、安中市では国、県が補正予算をつけて支援する計画があるが、これらへの影響はどうか。

西村新エネルギー推進課長
 個別案件については承知してない部分もあるが、上野村は現在、制限エリアに含まれておらず、また、安中市の一部は今後制約が想定されるエリアとなっている。

金子委員
 要望活動以外に、県ができる方策についてどう考えているか。

西村新エネルギー推進課長
 県としては固定価格買取制度を運用する国及び送電網を運用する東京電力に要望していくことが大事だと思っているが、先週から九州電力が小規模施設を除き接続申込の保留を始め、週末には四国電力や東北電力でも制約の検討を始めるとした事態を受け、国でも新しい組織を設けて検証等を行うと報道されているため、これらの動向を見極めていきたいと考えている。

(5)地域振興調整費について

金子委員
 26年度予算の執行状況はどうか。

五十嵐地域政策課長
 振興局を含む行政県税事務所に予算配布し、振興局長等のマネジメントの下で執行しているところであるが、今年度予算のうち既に96%は予算配布済みで、執行率は7月末現在で46.6%となっている。年度後半にも予定事業があり大部分は執行できる見込みである。

金子委員
 各振興局で予算の過不足が生じた場合に、調整を行う考えはあるか。

五十嵐地域政策課長
 既に予算のほとんどを配布済みのため、当課の未配布予算による調整可能額は非常に少ないが、今後の予算執行状況に応じて過不足が生じる場合は調整していきたい。

(6)富岡製糸場と絹産業遺産群について

水野委員
 世界遺産センター設置の検討状況及び今後の見通しはどうか。

松浦世界遺産推進課長
 設置場所は、富岡製糸場の敷地内かその周辺ということで意見をいただいており、その方向で富岡市と調整をしている。センターの内容は、世界遺産の意義や4資産の解説などを説明するパネル等の展示、その解説を行う人材育成、資産の研究を行う機能などである。

水野委員
 センターの具体的なイメージはどのようなものか。

松浦世界遺産推進課長
 尾瀬のビジターセンターのように、全体概要を説明するような場所として考えている。

桂川副委員長
 センターでは、養蚕製糸業の現状等についてどの程度扱うつもりなのか。

松浦世界遺産推進課長
 世界遺産の意義や価値の解説、絹遺産が中心となり、その補足として養蚕製糸の現状について触れることになると思う。また、養蚕・製糸・織物業の歴史や現状については、日本絹の里で詳しい説明を行っている現状である。

桂川副委員長
 世界遺産の価値と養蚕製糸業の歴史・現状を説明できれば、来訪者の理解が深まると思うがどうか。

笠原企画部長
 日本絹の里との連携しながら、世界遺産センターにおいては、世界遺産の価値の説明だけでなく絹に関するものへ興味を広げる役割を検討していきたい。

水野委員
 世界遺産全体の今後の戦略についてどのように考えているか。

松浦世界遺産推進課長
 世界遺産登録により、養蚕製糸業が世界遺産にも認められた産業であることをPRしていくことで、実際の産業に良い影響を及ぼすものと考えている。

水野委員
 大きな方針を作成すべきと考えるがどうか。

加藤総合政策室長
 絹産業の活性化や観光振興等について、各部局に横断する業務の調整を総合政策室に一元化して検討を重ねてきており、各分野を含めた戦略について企画会議等で一定の方向性は示してきたところであるが、今後もさらに取組を発展させるため検討していきたい。

水野委員
 長期にわたる方向性を示すべきと考えるが、部長の見解はどうか。

笠原企画部長
 全庁的な調整は企画会議やその部会で議論をしており、今後、気運の盛り上がりを数年で終わらせないよう、情報発信などを全庁的に実施していきたい。


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