産経土木常任委員会（6月12日）

産経土木常任委員会　委員長　井下　泰伸

委員長　井下　泰伸

　産経土木常任委員会に付託されました案件の審査経過と結果について、ご報告を申し上げます。

　はじめに、第112号議案「平成27年度群馬県一般会計補正予算」では、国の地域オープンイノベーション促進事業により、群馬産業技術センターに測定機器が導入されることに関して、導入機器が医療産業分野においての活用が見込まれることから、機器の導入と「群馬がん治療技術地域活性化総合特区」との関連について質されました。

　また、人口減少対策として、地域経済の活性化を図るために、当該機器の導入を雇用の増加や次世代産業の創出に繋げることができるのか、質されました。

　さらに、県内企業の当該機器の利用予定が質されるとともに、「ものづくり立県ぐんま」として、競争力の高い中小企業の育成が要望されました。

　次に、第123号議案「権利の放棄について」に関し、制度融資の実行にあたり、貸付先に対する十分な審査が行われたのか、また、その後のフォローアップが適切に行われたのか、質されました。

　また、経営者の経営責任について質されるとともに、役員報酬について、適切な減額が行われるよう、要望されました。

　さらに、再生計画の実行見込み、金融機関や信用保証協会以外の取引先の債権は減額されるのか、などが質疑されました。

　以上の質疑を踏まえ、採決した結果、本委員会に付託されました各議案は、いずれも全会一致をもって、原案のとおり可決・承認すべきものと決定いたしました。

　引き続き行いました、請願の審査結果につきましては、お手元に配付の報告書のとおりであります。

　この他、委員会の所管事項について、各般の議論が行われましたので、以下、その主な項目について申し上げます。

　まず、産業経済部及び労働委員会関係でありますが、

• 好景気を県内隅々にまで行き渡らせる取組について
• 県内観光に対する県民意識向上のための施策について
• 大阪事務所及び名古屋事務所の業務内容及び活用状況について
• 産業振興基本計画における食品産業等の位置付けについて
• 障害者雇用に係る法定雇用率達成に向けた取組について
• Ｕターン就職の促進、女性の就職先確保など、人口減少社会に歯止めをかけるための雇用環境整備について
• 日光の観光客を群馬県に呼び込むための施策について
• 「富岡製糸場学校」などの教育的な取組によるリピーター確保について
• 観光振興におけるぐんまちゃんの活用について
• プレミアム宿泊券の販売見込み、宣伝方法及び県民に対する販売について
• 富岡製糸場西繭倉庫修繕の観光への活用について
• ぐんま新技術・新製品開発推進補助金の実績について
• 創業者・再チャレンジ支援資金の融資実績について
• 「働く女性の交流・発信事業」及び「Ｇターン全力応援事業」の新規取組、及び部局間の連携について
• 人口減少対策としての企業誘致について
• 創業機運醸成の取組について
• ビジタートイレ推進事業の進捗状況及びトイレ設備に対する補助について
• 勤労福祉センターの設備更新について

　次に、県土整備部関係については、

• 「群馬県交通安全教育のためのアクションプログラム」に係る初心運転者等の交通人身事故発生件数の削減目標について
• 合併浄化槽の普及促進に係るエコ補助金の実績及び先進事例を踏まえた新たな手法の検討について
• 国道122号通称「七曲がり」の整備について
• 東武桐生線阿左美駅周辺の整備について
• 早期着工を重視した工事発注について
• 工事関連書類の簡素化に係る運用状況について
• 建築工事積算単価の公表に係る検討状況について
• 国道50号バイパスの整備について
• 「道の駅」の設置状況、及び設置に対する支援について
• 大雪を踏まえた除雪体制について
• 県営住宅の家賃滞納の現状と対応について
• 県立敷島公園の各スポーツ施設の改修計画及び駐車場の増設について
• 国道254号バイパスの整備について
• 県道高崎神流秩父線の多胡橋の整備について
• 八ッ場ダム関連事業に係る旧川原湯温泉駅の復元や水没5地区の周遊バスの検討状況、及び国道145号の法面調査の状況について
• 道路工事情報の提供について
• 県営住宅入居者減少時における浄化槽管理費の負担増に対する対応について
• 県営住宅を活用した2世代、3世代近居について

　これらの事項につきましても、活発な議論が行われました。

　以上、申し上げまして委員長報告といたします。