ページの先頭です。
現在の位置 議会トップページ > 委員長報告 > 平成28年 > 総合計画に関する特別委員会(3月22日)

本文

総合計画に関する特別委員会(3月22日)

総合計画に関する特別委員会 委員長 南波 和憲

委員長 南波 和憲の様子写真
委員長 南波 和憲

 総合計画に関する特別委員会におけるこれまでの審査経過、及び、付託されました第53号議案「第15次群馬県総合計画の策定について」の審査結果について、ご報告申し上げます。

 本委員会は、昨年5月に設置され、「次期総合計画」及び「人口ビジョン」、「総合戦略」の策定に関することなど、4つの付議事件について、慎重に審査を重ねてまいりました。
 なお、「群馬県版総合戦略」の策定に関する審査経過等につきましては、先の10日の委員長報告のとおりであります。

 「次期総合計画」の策定に関しましては、6月9日及び10月2日に開催した委員会において、計画案の作成に向けた質疑や要望などが行われてきました。その後、計画の素案が示されたことを受け、11月に3日間に渡り計画の全体概要のほか、各政策や地域別施策展開に関する集中審査を実施し、改めて様々な質疑が行われ、多くの意見や要望も述べられました。

 以下、その主な項目について申し上げます。

 まず、全体概要に関し、

  • 目標・指標の設定の基本的な考え及び各施策の目標値設定方法について
  • 計画全体を動かすPDCAサイクルの必要性について
  • 総合計画の目標・指標と、総合戦略のKPIとの関連性について

 政策1「群馬の未来を担う子ども・若者の育成」に関し、

  • 学校現場での経験を教育行政に活かすことについて
  • 読書の推進に関する記載について
  • 人材育成のためのインターンシップについて

 政策2「群馬の飛躍と地域の安心を支える職業人材の育成」に関し、

  • 産業人材の育成・確保に係るものづくり人材の目標値設定について
  • 外国人介護人材の受入れについて

 政策3「交流・移住・定住促進」に関し、

  • 移住促進の目標・指標や空き家活用に係る数値目標設定の考え方について
  • 二地域居住を前面に出した施策展開について

 政策4「家族の理想実現」に関し、

  • 短時間勤務制度等の運用に関する点検の必要性について
  • 不妊治療の記載について

 政策5「多様な人材の活躍応援」に関し、

  • JAとの連携も含めた定年帰農支援について
  • ノーマライゼーション理念に基づくバリアフリー施策等推進について
  • 「障害者の活躍応援」において、どのぐらいの障害者が就労可能な状態であるのかについて

 政策6「安全な暮らし実現」に関し、

  • 「自然災害の少なさ」の記載について
  • 市町村での防災訓練実施状況について
  • 食の安全確保に係る情報発信について

 政策7「医療・福祉連携による優しいぐんま推進」に関し、

  • 県立病院における高度・専門医療の継続的な提供について
  • 群馬大学医学部附属病院と連携した医療施策について
  • 地域包括ケアの推進に係る介護人材確保の必要性について

 政策8「優れた群馬の環境の保全・継承」に関し、

  • 野生鳥獣対策に係る人材育成について
  • 汚水処理人口普及率向上に向けた取組について

 政策9「地域住民がともに助け合う「地域力」強化」に関し、

  • 消防団の活性化に係る取組について
  • 過疎山村地域における公共交通の重要性について
  • 各振興局が果たすべき役割について

 政策10「群馬の未来を見据えた経済・雇用戦略の展開」に関し、

  • 正規雇用を増やす姿勢の明確化について
  • 「次世代産業の創出・育成」に新分野を追加する考えについて
  • 企業誘致、バックアップ機能や本社機能等の誘致に係る今後の戦略について

 政策11「群馬の産業の強みを活かす戦略」に関し、

  • 「金井東裏遺跡」の記載について
  • 「観光県ぐんまの推進」の目標・指標について
  • 航空宇宙産業への支援の記載について

 政策12「豊かな文化・魅力を活かしたイメージアップ」に関し、

  • ラムサール条約登録湿地の活用について
  • ブランド力向上のためのテレビCM放送実施の考えについて

 政策13「群馬の未来を支える社会基盤づくり」に関し、

  • 「河川」に関する施策について
  • 「八ッ場ダム」に関する記載について

 続いて、各地域ごとの施策展開について、前橋、北群馬渋川、佐波伊勢崎地域に関し、

  • 二次交通の取組について
  • 渋川医療圏の充実について
  • 赤城山振興の取組について

 高崎・安中、多野藤岡、甘楽富岡地域に関し、

  • 誇りを持ったまちづくりについて
  • 安全・安心の象徴である「御巣鷹山」の記載について
  • 多野藤岡と甘楽富岡地域との広域観光連携について

 吾妻、利根沼田地域に関し、

  • 住民同士の交流活動について
  • 川場村の取組事例の記載について

 太田、桐生・みどり、邑楽館林地域に関し、

  • 隣接県との交流意識について
  • 織物業におけるデザイン面の取組について
  • 板倉ニュータウンに係る記載について

 最後に、全体総括として、

  • 地域別施策展開に係る各地域の特色に関する記載について
  • バランスのよい産業団地造成と企業誘致への取組の考えについて
  • 高校の魅力づくりの取組について
  • 計画実現のための中期的な財政の見通しについて
  • U・Iターンに係る東京事務所やぐんまちゃん家における取組について

など、活発な議論が行われました。

 次に、12月10日開催の委員会に、計画の素案修正案が示されたことを受け、

  • 移住の促進に関する調査の実施状況について
  • 国体招致について
  • 「再生可能エネルギー導入量」の目標・指標について
  • 今後の元気な群馬を作っていくメッセージ性を持たせる考え方について
  • 家族の理想が実現された際の人口推計値について
  • 次期計画のサブタイトルについて

などの質疑が行われ、その後、再修正された計画の原案が、12月24日開催の委員会で示されました。

 さらに、3月8日開催の委員会では、付託議案として「次期総合計画」の最終案が示されたことを受け、

  • 計画の目標達成に向けた予算の確保について
  • 製造品出荷額の内訳について
  • 「未来創生ネットワーク」事業について・地域別施策展開を含む計画の進行管理について
  • 「総合戦略」の進行管理について

などの項目に関して質疑されたほか、
今後の計画実行にあたっての意見や要望が各委員から述べられました。

 最終の、3月17日開催の委員会では、付託議案及び付議事件に関する質疑を終結し、一連の審査を終了いたしました。

 以上のような審査を踏まえ、第53号議案「第15次群馬県総合計画の策定について」採決した結果、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 また、審査終了に際し、委員会報告書についても全会一致で決定し、過日、議長あてに提出いたしました。

 最後になりますが、「次期総合計画」は『はばたけ群馬プランII』と称されることとなり、現計画である『はばたけ群馬プラン』をより一層進めていきたいとの願いから名付けられたものであろうと思います。
 この計画が、今後4年間の県政の礎となり、群馬県がさらに大きく、飛躍・発展することを、心より願っております。

 また、最重要課題である人口減少対策に関しても、「群馬県版総合戦略」の推進によって、人口減少に歯止めを掛けることで、数十年後においても活気ある群馬県の姿がそこにあることを期待しております。

 以上、申し上げまして、委員長報告といたします。


現在の位置 議会トップページ > 委員長報告 > 平成28年 > 総合計画に関する特別委員会(3月22日)