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環境農林常任委員会(環境森林部関係:平成27年度)平成28年3月7日(月曜日)

1.開催日時

平成28年3月7日(月曜日)9時59分開始 11時07分終了

2.開催場所

403委員会室

3.出席委員

委員長:井田 泉、副委員長:原 和隆
委員:関根圀男、委員:久保田順一郎、委員:橋爪洋介、委員:あべともよ、委員:中島 篤、委員:金井秀樹、委員:伊藤 清、委員:山崎俊之

4.欠席委員

なし

5.主な質疑

(1)第82号議案「平成27年度群馬県一般会計補正予算」について

橋爪委員
 「ぐんまの木で家づくり事業」については、平成27年度当初予算で内装材についての補助が新設されたと理解しているが、その現状と利用状況を教えてほしい。

山崎林業振興課長
 「ぐんまの木で家づくり事業」については、12月21日の受付で年度予算を全て執行できる見込みがついた。構造材の90戸分について、補正で増額を要求している。内装材の補助については、内装材の補助の内容を今年度、対象をドアなどにも広げて実施しており、実際の今年の状況は、利用状況が45戸の利用があった。

橋爪委員
 予定は50戸であったか。

山崎林業振興課長
 当初予算の予定は60戸である。

あべ委員
 環境生活保全創造資金融資対策の減額について、今年度の利用状況はどうだったのか。

須藤環境政策課長
 今年度については、低公害車の導入に2件利用があった。

あべ委員
 昨年度までの利用状況はどうだったのか。

須藤環境政策課長
 昨年度は低公害車が8件だった。平成25年度が5件で、内容は再生利用施設の整備資金に1件、低公害車が4件だった。最近は、低公害車の利用が多くなっている。

あべ委員
 減額金額も全体の予算額に比べて大きく、今年だけでなく利用状況が予算に対して大きくないと感じるが、利用状況についてはどう評価しているか。

須藤環境政策課長
 この資金は、メニューとしては6点ほどあるが、制度融資なので県内の中小企業が対象となるものが多く、金額的にも1件あたり5千万円から1億円程度の上限を定めている。協会が実施するような産業廃棄物の共同処理施設について、上限を1件あたり12億5千万円に定めているなど、金額が大きなものもあるので、対応できるように当初予算ではある程度の金額が必要であるが、利用がないと大きな減額となる。

あべ委員
 今のメニューが中小企業の環境保全に必要なメニューとずれが出てきている可能性もあること等も踏まえ、見直しを考えるべきではないか。

須藤環境政策課長
 時代に合ったものにすることについては、これまでもそのときどきで必要なものについて新しく項目を追加することはやってきているが、そのときどきのニーズを探りながら検討していきたい。

あべ委員
 新エネルギー推進の減額について、住宅用太陽光発電施設整備費の補助の減額が含まれているとのことであり、今年度で終了とのことだが、これまでの実施状況についてどう評価しているか。

中田環境エネルギー課長
 住宅用太陽光発電施設整備費の補助については、平成21年度から始めており、県内の住宅への太陽光発電施設の整備に寄与したと考えている。ただ、平成26年度に国の補助制度が終了してからは、かなりブレーキがかかる状況になっており、今年度も減額補正している。

あべ委員
 新年度からは別の事業が始まるので、住宅用太陽光発電施設整備費補助の総括をするのに良い時期だと思うがどうか。

中田環境エネルギー課長
 事業の総括は必要と考えており、補助金をやめた後にどのように普及を考えていくのかは重要だと思うので、まとめをしたい。
あべ委員
 尾瀬学校については、参加する学校のバス代の入札差金による減額とのことだが、最低制限価格は決まっているのか。

吉田尾瀬保全推進室長
 バスの新料金制度については、平成26年3月に改訂され、距離運賃と時間運賃を合算して出すことになっている。それぞれの運賃で上限と下限が決まっていて、その範囲内で価格を決めることになっているので、下限の金額が最低制限価格となっている。

あべ委員
 下限に近い価格で落札されているのか。

吉田尾瀬保全推進室長
 平成27年度当初予算積算に当たり、平成26年度実績を勘案すると、上限に近い価格だった。今年度実績を平均すると下限に近い価格となった。

あべ委員
 一番心配なのは、安全確保の体制がどうなっているかである。最近でもバスの大きな事故があり、競争にさらされることによってバス会社は安く落札する方向へ向かうが、その状況でバスの安全を確保できるかは県として関心を持っていく必要があると思う。安全確保にはどのような対策を取っているか。

吉田尾瀬保全推進室長
 入札を実施する市町村に対し、新料金体系の趣旨を徹底するよう周知したい。

あべ委員
 造林種苗費と林道費の減額について、減額幅が大きい理由は何か。

櫻井森づくり主監
 国の交付決定額が少なかったため、減額している。

あべ委員
 減額が大きいことによる事業実施への影響はどうか。

櫻井森づくり主監
 特に間伐については、森林・林業基本計画の目標を達成するために実施しなければならないが、補助公共造林と合わせて「次世代林業基盤づくり交付金」や、平成27年度の補正でもTPP対策の事業もあるので、活用できるものはすべて活用し事業実施に取り組みたい。

あべ委員
 ほかの事業を活用して、事業実施には影響が出ないように進められるということか。

櫻井森づくり主監
 影響が出ないように進めて、不足する部分は国に要望しなければならないと考えている。

あべ委員
 林業労働力対策の減額について、これは農林大学校の「みどりの青年就業準備給付金」の対象が10人予定していたところが7人くらいだったので減額になったと聞いているが、対象者が見込みより少なかった原因はどこにあるのか。

浅野きのこ普及室長
 給付の要件を満たしても、一定期間、林業に従事しないと給付金の返済が必要となるため、受給を望まない学生もいることから予算に対し少なくなった。

(2)第105号議案「群馬県森林整備加速化・林業再生基金条例の一部を改正する条例」について

関根委員
 委員会、超会派の林活議連、自民党の林政議連でも国へ、時限立法をなんとか延長してほしいと要望していたところだが、これに基づいて2年延長になったという解釈でよいか。

櫻井森づくり主監
 これについては、国で基金残額の2年間の活用を認めたものである。

関根委員
 平成27年度の基金残高見込みが2億3千6百88万4千円ということだが、これをこれからどういうものにどのように使うのか。

櫻井森づくり主監
 平成28年度予算において、森林境界の明確化及び路網の整備ということで作業道の開設、高性能林業機械の導入、木質バイオマス等利用施設の整備に使う予定である。

関根委員
 これは平成30年3月31日まで、2年延長ということだが、予算的には2億3千6百88万4千円が全てで、平成28年度で全て執行すると考えているのか。

櫻井森づくり主監
 繰越しを含めて平成29年度中には全て完結するようにしたいと考えている。

関根委員
 事業内容をもう少し具体的に教えてほしい。

櫻井森づくり主監
 平成28年度予算に計上しているものとして、森林境界の明確化については100ヘクタール、作業道の開設については77キロメートル、高性能林業機械の導入については5台、木質バイオマス等施設整備についてはペレットボイラーの導入を考えている。

橋爪委員
 群馬県においても10年で素材生産量を2倍にする中で、今のところ道半ば、しかも1年前倒しでそれを達成しなければいけないとなると、やらなければならないことは山ほどあると思う。そうした中で特措法の延長の繰り返しに甘んじていていいのかという部分があり、地方議会として、法制化に向けて国に要望していくべきと考えるがどうか。

青木環境森林部長
 本来ならば延長ではなくて、もう少し長期的な視点に立って使える予算措置をしていただきたいと考えてるが、国も「基金」から「次世代林業基盤づくり交付金」として交付金事業に変える形で、長期的な視点に立って予算措置をしていることを感じているので、この交付金の予算措置の動向を見ながら、国には引き続きしっかりした対応を求めていきたい。

橋爪委員
 2億3千6百万円ほどを、平成30年3月末までに、今のペースで執行して足りるのか。

金井田林政課長
 平成21年度から平成27年度までで約61億円、年平均9億円活用している。これで川上から川下までの基盤整備を行ってきた。「次世代林業基盤づくり交付金」が平成28年度に予算化されたが、概算要求2百億円に対し、61億円と予算の付き方が少なかったので、これから森林・林業基本計画を進めるにあたり、かなり不足していると認識している。

橋爪委員
 年9億円使ってきたとして、素材生産量が上がってきている、林業を成長産業に据えたいという思惑も分かる。高性能林業機械を入れたり、施設整備をしたりと、形には表れている。しかし、県政の柱である「人づくり」という部分で、県内の林業関係の企業が成長しているのか。

金井田林政課長
 これまで基盤整備を行い、素材生産量も徐々に増えてきている状況であるが、まだ、林業の収益性など産業としての自立はしていないと認識しており、企業の育成も道半ばと認識している。

橋爪委員
 県内企業、製材も含めた企業の成長産業化の部分に焦点を当てて、もう少しスキルアップを意識してほしいと思うがどうか。

金井田林政課長
 生産性を向上させ、コストを下げるという取組をこれまでもやってきたし、これからも続けて収益性を改善して企業の育成を進めていきたい。


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