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産経土木常任委員会(県土整備部関係:平成27年度)平成28年3月7日(月曜日)

1.開催日時

平成28年3月7日(月曜日)12時59分開始 15時06分終了

2.開催場所

301委員会室

3.出席委員

委員長:井下泰伸、副委員長:安孫子哲
委員:腰塚誠、委員:須藤昭男、委員:岩上憲司、委員:角倉邦良、委員:大手治之、委員:藥丸潔、委員:本間惠治、委員:穂積昌信

4.欠席委員

なし

5.主な質疑

(1)道路路面下空洞化について

腰塚委員
 過日、新聞に道路の陥没調査に関する記事が掲載されていた。その内容について伺いたい。

若田部道路管理課長
 平成19年に6件発生した路面陥没を受けて、県では平成21年度から毎年、調査・対策を実施してきた。平成27年度は、緊急輸送道路20路線、200キロメートルについて調査を実施した結果、路面下20センチメートル以内で緊急に対策が必要な空洞はなかったが、路面下20センチメートルから60センチメートルの範囲にある24箇所については、今後路面陥没の可能性があるため、来年度以降、順次計画的に補修する予定である。

腰塚委員
 空洞化の原因は何か。

若田部道路管理課長
 河川護岸と道路が接している場所での土砂の吸い出しや道路の横断管損傷による水漏れが空洞化の原因となるケースが多いと考えられる。

(2)除雪体制について

腰塚委員
 今年1月の降雪では、除雪がスムーズに行われたと考えているが、除雪の検証結果はどうか。

若田部道路管理課長
 除雪後、各土木事務所と除雪業務委託業者へアンケート調査を実施した。良かった点としては、前回の大雪で降雪に備える意識が改善され、初動が早かったこと、凍結防止剤をストックしていたため、十分に供給できたこと、二次除雪ができたこと、反省点、課題としては、降雪による倒木があったことから、降雪時期前に対策が必要であったこと、除雪機械のオペレータが不慣れなことや高齢化していること、降雪時の冬用タイヤ装着ついて啓蒙活動をしたほうが良かったこと、などがあげられる。今後、除雪会議等を開催する中で、改めて検証していきたい。

岩上委員
 県南部では主にグレーダーを使い除雪作業をしている。グレーダーは現在国内で生産されていないため、大切にしなければならないと考えるがどうか。特にグレーダーの運転時間当たり単価を上げた方が良いのではないか。

若田部道路管理課長
 グレーダーを国内で生産していないことは承知している。国ではスノープラウ付き除雪トラックなどに更新しており、県でも今年度スノープラウ付き除雪トラックを購入し、桐生土木事務所、藤岡土木事務所に配置した。除雪機械の維持には、時間当たり単価の増額よりも固定的経費を増額する方が適切と考えている。除雪機械の固定費は、平成21年度に導入し、平成24年に見直している。来年度は実態調査を行い、固定費の適正化について検討していきたい。

岩上委員
 除雪工事について、着工前、作業中、完成写真を撮ることになっているが、少なくとも着工前の写真は省略しても良いのではないか。

若田部道路管理課長
 出動1回につき1回の施工状況写真とするなど簡素化できるようにしていきたい。

(3)第10次群馬県交通安全計画について

須藤(昭)委員
 「第10次群馬県交通安全計画」の策定について、群馬県交通安全条例の施行により、これまでの計画と変わった部分はあるか。

小此木交通政策課長
 群馬県交通安全条例に基づく「群馬県交通安全教育アクション・プログラム」を、計画の中に盛り込んだことが挙げられる。

須藤(昭)委員
 アクション・プログラムと第10次群馬県交通安全計画の関係はどうか。

小此木交通政策課長
 アクション・プログラムは、群馬県交通安全条例を受けた附帯決議で交通安全教育を行うこととされ、作成されたものであるが、計画の中では交通安全教育の部分に盛り込んでいる。

須藤(昭)委員
 計画目標として平成27年度実績より25パーセント以上減少とあるが、根拠は何か。

小此木交通政策課長
 第9次計画の死者数減少率実績25パーセントで、全国的にも良い状況にあるため、この状況を継続しようと考え設定した。一方、人身事故発生件数は20パーセントの減少率であったため、より高い目標を掲げた。

須藤(昭)委員
 ゼロを目標にしても良いと思うが、現実に目標達成可能な数値という理解でよいか。

小此木交通政策課長
 究極の目標はゼロだが、5年という期間があり、現実に目標達成可能な数値ということで設定した。

須藤(昭)委員
 自転車事故に占める高校生の割合が全国ワースト1位という状況は、変わっていないのか。

小此木交通政策課長
 平成27年の実績は、全国ワースト1位である。

須藤(昭)委員
 自転車利用者に対する指導取締り推進の中に、「指導警告に従わない悪質・危険な自転車利用者に対する検挙措置の推進」とあるが、具体的にはどうか。

小此木交通政策課長
 道路交通法の改正に伴い、悪質・危険な自転車運転を3年以内に2回以上繰り返した場合、講習を義務付けるという制度を積極的に運用することである。

須藤(昭)委員
 悪質な自転車運転者に対する赤切符の交付実績はどうか。

小此木交通政策課長
 全国的には、この制度に基づく赤切符が交付されたケースがあると聞いているが、県内実績は把握していない。

須藤(昭)委員
 高校生が切られた自転車指導警告票の交付実績はどうか。また、交付状況について、学校側あるいは保護者側に通知するシステムを構築する必要があると思うがどうか。

小此木交通政策課長
 平成27年中、高校生に対する自転車指導警告票の交付実績は、53,192件である。交付状況については、アクション・プログラム策定の中で、警察から教育委員会に情報提供することになっている。実施時期については、現在把握していない。

(4)交通誘導員不足による工事への影響について

岩上委員
 交通誘導員不足による工事への影響について、どう考えているか。

岩下建設企画課長
 土木事務所にアンケートを実施したところ、全体で1,856件のうち37件で工程に支障が生じたもの、なおかつ4件で工期延期となったものがあった。内容は突発的な工事等によるものである。突発的に人員が不足した場合は作業員が誘導にあたっており、全体として大きな影響は出ていない状況である。

(5)八ッ場ダム建設工事関連について

角倉委員
 川原湯温泉の「次回宿泊助成」及び「団体宿泊助成」について、平成27年度の利用状況はどうか。

福渡特定ダム対策課長
 次回宿泊助成は、川原湯温泉協会から各旅館への発行枚数は500枚であり、平成28年1月末時点の利用枚数は278枚で、利用率は約6割である。団体宿泊助成は、1,700人の利用を見込んでおり、平成28年1月末時点の利用人数は1,566人で利用率は約9割である。

穂積委員
 やんば1万本桜プロジェクトについて、現状とこれまでの経緯はどうか。

福渡特定ダム対策課長
 平成24年12月に「1万本桜構想」が発表され、平成25年12月から平成26年度末までに4回、合計290本の桜を試験植樹した。平成26年12月には桜の郷づくりを目指すため、「やんば1万本桜プロジェクト会議」が発足した。現在、3月下旬に地域住民と行政が協働して植樹を実施する方向で調整している。

(6)県道高崎神流秩父線矢田工区の整備について

角倉委員
 県道高崎神流秩父線矢田工区については、多湖橋から吉井インターチェンジまでのアクセス道路が、郡衙発掘のため進んでいない。現在の状況と今後の方向性について伺いたい。

清野道路整備課長
 県では矢田工区への影響を把握するため、平成27年9月に文化財の試掘調査を実施した。調査の結果、矢田工区本線への影響は確認されていないが、国道254号バイパスとの交差点部分で正倉跡が確認されていることから、交差点計画は慎重に検討する必要がある。現在、高崎市などの関係機関と協議・調整を行っているところであり、一定の方針が整えば早期着手を図っていきたい。

角倉委員
 今年中には一定の方向性を出してもらいたいが、どうか。

清野道路整備課長
 高崎市では、多胡碑周辺遺跡調査・検討委員会の意見を聞くなどして、遺跡の取扱いについて判断するものと考えている。県としては、事業として早く着手できるよう努力したい。

(7)県土整備部所管施設のアスベスト使用状況について

角倉委員
 県土整備部が所管している施設について、アスベストの使用及び撤去の状況はどうか。

小林監理課長
 県土整備部所管施設のアスベストの状況については、平成22年に総務省からの調査があり、その結果によると土木事務所の単独庁舎や事業所等62施設の全てにおいて、壁や柱、天井等に「吹付けアスベスト」等はないことが報告されている。

角倉委員
 調査はどのように行われたのか。

小林監理課長
 設計図書や目視で壁面や天井などを調査している。土木事務所では建築技師や庁舎管理の職員が調査・確認を行った。また、調査マニュアルに基づきサンプルを採取し、分析会社に調査委託を出したものもあった。

角倉委員
 県立高校等、県内の公立学校19校でアスベストの除去が進んでいないところがあると聞いている。公立学校で使用されているのに、公共施設では全く使われていないのか。

小林監理課長
 当時の調査では、飛散のおそれがあるものは撤去し、飛散のおそれのないものは飛散防止の措置を行った。建物の壁内部については、破壊検査までは行っていないので確認していない。構造的に使われていると思われる建物には、改修や解体工事を行う際、アスベストが飛散しない様、十分配慮するとともに慎重に対応したい。

(8)県道前橋玉村線バイパス(朝倉工区)の整備について

角倉委員
 県道前橋玉村線バイパス(朝倉工区)の整備について、今後の進め方はどうか。

清野道路整備課長
 現在、現地測量及び道路詳細設計を実施するとともに、現地説明会を行っており、新年度から一部用地測量に着手したいと考えている。平成30年の前橋赤十字病院開院に伴う周辺道路の渋滞などで、病院利用者や地元に迷惑がかからないよう、整備を進めていきたい。

角倉委員
 前橋赤十字病院開院後、交通量がどのくらいになるのか。

清野道路整備課長
 現在は約1万台であり、4車線に整備した場合は、3万台近くの交通量になると推計される。

角倉委員
 2車線の計画もあるのか。

清野道路整備課長
 現在は4車線の計画である。

角倉委員
 事業を進めるためには住民合意を大切にしてもらいたいが、どう考えているか。

清野道路整備課長
 全体を3つの地区に分けて、昨年8月から10月にかけて、各地区2回ずつ計6回、説明会を実施した。道路設計を一部見直している地区については、計画を修正するなどして、3月中旬に3回目の説明会を行う予定であり、引き続き、地元の理解を得ながら事業を進めたい。

(9)国道254号バイパスの整備について

大手委員
 国道254号バイパスの整備について、進捗状況はどうか。

清野道路整備課長
 富岡市の4車線化工事では、新富岡大橋の上部工架設工事を実施中であり、平成28年度秋に供用予定である。また甘楽町の4車線化工事では、平成27年度3月末に供用予定である。吉井町については、既に公表している街路工区の完成予定と同じ平成29年度に前倒して供用予定である。

大手委員
 自転車で横断歩道を通った時に段差があるが、歩道との接続はどのようになっているか。
中島都市計画課長:最近は段差のない形で施工しているが、以前施工したものは段差が付いている箇所がある。

大手委員
 国道254号バイパスにそのような段差がある箇所はいくつあるのか。

清野道路整備課長
 調べていないが、旧基準で施工した箇所は段差がある。

(10)補償説明業務委託について

藥丸委員
 補償説明業務委託について、委託を受けた補償コンサルタントの説明方法等に問題があるとの相談を受けた。補償コンサルタントの業務を土木事務所が把握する仕組みが必要と思うがどうか。

峰岸用地対策室長
 地権者からの要望や交渉の話は、土木事務所にフィードバックしてもらう必要がある。要望等については速やかに土木事務所で対応できるように検討していきたい。

(11)社会資本整備交付金について

藥丸委員
 社会資本整備交付金の内示率について、全県的にどのような状況か。

岩下建設企画課長
 平成27年度の内示率は、約56パーセントである。

藥丸委員
 国から県に来た配分を、市町村ごとに調整できるのか。

岩下建設企画課長
 県、市町村ごとに内示が示されるため、県で配分を動かすことはできない。

藥丸委員
 現状の内示率について、県から国へ働きかけを行っているのか。

岩下建設企画課長
 予算全体の規模を増やして欲しい旨、国に対して、市町村と連携した要望を行っている。また要望手法についても、国の予算配分方針の傾向を踏まえ、戦略的に取り組んでいきたい。


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