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産経土木常任委員会(県土整備部関係:平成28年度)平成28年3月15日(火曜日)

1.開催日時

平成28年3月15日(火曜日)9時59分開始 14時21分終了

2.開催場所

301委員会室

3.出席委員

委員長:井下泰伸、副委員長:安孫子哲
委員:腰塚誠、委員:須藤昭男、委員:岩上憲司、委員:角倉邦良、委員:大手治之、委員:藥丸潔、委員:本間惠治、委員:穂積昌信

4.欠席委員

なし

5.主な質疑

(1)今後の群馬県の社会資本整備について

安孫子副委員長
 今後の群馬県と社会資本整備の関わりについて伺いたい。

倉嶋県土整備部長
 群馬県の展望としては、「第15次県総合計画」等で掲げられており、中心は人口減少の克服である。そのための社会資本整備として、7つの交通軸の整備強化、防災減災対策、都市計画がある。今後は、人、モノ、情報のみならず、生きがいややりがいなど、多様なモノが県内で手に入る豊かな群馬づくりが求められると考えており、そのためには、核となる地方都市への投資の集中、地方都市間や都市内のネットワークの整備強化、ぐんままちづくりビジョンにおける「まちのまとまりづくり」を進める必要があると考えている。

(2)花と緑のぐんまづくり2016inみどりについて

須藤(昭)委員
 花と緑のぐんまづくり2016inみどりのメイン会場と2箇所あるサテライト会場の移動をどう考えるか。また、集客についての取組はどうか。

中島都市計画課長
 集客については、各種チラシを鉄道会社、バス会社に配布している。移動については、土日に岩宿駅からバスを出して各地を周遊させることとしており、積極的にPRも行っている。昨年開催した中之条町においては、中之条駅から各地を周遊するバスを準備した。今年も同じ方法を考えている。

須藤(昭)委員
 過去の開催でメイン会場とサテライト会場が分かれたことはあったか。

中島都市計画課長
 中之条町、伊勢崎市も会場が離れていた。中心市街地にもお客を呼び込む目的があり、毎回中心市街地に会場を設定しているが、メイン会場が駅から離れた場所にあると会場が分かれてしまうこともある。

須藤(昭)委員
 関係者から期間中花を咲かせ続けるのが大変だという話を聞くが、対策を考えているか。

中島都市計画課長
 地元市町村や地元には予備の花を用意して補植してもらうなど、ゴールデンウィークにピークが来るようにしてもらっている。また、ゴールデンウィークをピークにすると、オープニング時に花が少なくなってしまうため、花種を組み合わせるなどの工夫をしている。

(3)国直轄道路事業について

須藤(昭)委員
 国直轄道路の事業負担金の平成28年度の内訳はどうか。

清野道路整備課長
 現時点で国は路線毎の内訳を公表していない。平成27年度の実績見込みを参考に、事業費約60億円の3分の1と想定し、約21億円を計上している。

須藤(昭)委員
 国道50号前橋笠懸道路今井町交差点の上武国道に乗り込む右折レーンの整備状況はどうか。

清野道路整備課長
 国では、国道50号前橋笠懸道路の現道拡幅区間4.5キロメートルのうち、前橋市今井町から二之宮町までの900メートルについて、用地買収に入っている。国道50号から上武道路に乗り込む右折レーンの部分から先行して用地買収を進めていると聞いている。

須藤(昭)委員
 平成28年度に上武道路が田口町から上細井町まで供用開始になるが、それには間に合わないのか。

清野道路整備課長
 平成28年度には間に合わないと聞いている。

(4)民間の知恵や資金を導入する取り組みについて

須藤(昭)委員
 財源不足の中、民間のノウハウや技術、資金を活用するPFIの公共事業への導入について、どう考えるか。

倉嶋県土整備部長
 PFI導入については長い間議論されてきたが、難しい部分があり導入されてこなかった。県土整備部にはPFIを導入しやすい施設が少ないこともあるが、PFI導入の難しさは集中した需要が必要であることである。

須藤(昭)委員
 県土整備部の所管では、国や市町村との関係もあるが、下水道事業などは民間に任せられる部分があるのではないか。また、PFIを例に挙げたが、必要なインフラ整備、公共施設の維持管理について、民間の知恵、資金を使った事業に取り組む必要があるのではないか。

倉嶋県土整備部長
 現在、下水道の管理については、各県は赤字運営をしており、PFIはうまく適合しない。需要が高ければいろいろ方法があると思うが、そこまで踏み切れず、民間も参入してこないというのが現状であると思う。1つの手法として指定管理者制度を導入しているが、最近は指定管理者ができることの幅が広がり、指定管理者の選定に応募する業者が増えている状況がある。行政が柔軟に考えていく必要があると思うので、今後、いろいろ検討していきたい。

(5)道路整備について

岩上委員
 7つの交通軸の整備は、今後どれくらい続くのか。

清野道路整備課長
 平成34年までの15年間を当面の目標として主軸となる道路の整備を進めているが、平成34年までにすべての整備が完了する計画ではなく、平成34年以降も整備は継続する予定である。

岩上委員
 今後の道路整備の戦略について伺いたい。

清野道路整備課長
 現在は、主に都市間を結ぶ主軸となる道路の整備を進めているが、今後は、その効果をさらに高める軸の強化として、これらの主軸と交差する道路の強化を進め、観光地や工業団地へのアクセス性が向上する道路ネットワークの構築を図る予定である。

岩上委員
 波志江スマートインターチェンジの周辺道路整備の考え方はどうか。

清野道路整備課長
 波志江スマートインターチェンジへのアクセス道路について、平成27年12月に前橋市、伊勢崎市、県による勉強会を設置し、効果的、効率的な周辺道路のあり方と事業の役割分担などについて検討を開始した。勉強会は平成28年度も継続する予定であり、早期に整備の方向性を出したいと考えている。

大手委員
 県道前橋安中富岡線野殿工区の大谷信号付近の整備について、事業着手の見込みはどうか。

清野道路整備課長
 本区間は、過去に地権者の用地協力が得られなかったが、最近、地権者が事業に対し協力的になってきたと聞いている。再度確認をおこない、協力が得られるようであれば、具体的な事業を進めて行きたいと考えている。

(6)女性技術者確保について

岩上委員
 女性技術者確保の取組について、進捗状況はどうか。

岩下建設企画課長
 平成25年度から産学官連携会議を立ち上げ、女性を含めた若手技術者確保に取り組んでいる。今年度は、県内の女性技術者と女子大学生によるワークショップを開催し、期待される職種、新技術・新工法の提案、職場環境の改善、安心して働き続けるための雇用条件について、女性の視点から具体策を提言書としてまとめ、発表する予定である。今後は、就職情報の提供や活躍する女性技術者のPRなど、建設業界と連携して女性技術者の確保に取り組んでいく。

岩上委員
 女性技術者確保について、部長の考えはどうか。

倉嶋県土整備部長
 労働人口不足については、若手技術者確保だけではなく、60代70代も労働人口としてカウントできる環境作りが必要だと思う。高齢者が働き続けられるように体力に合わせ製品重量の軽量化や小型化、機械化や給与、現場事務所等の労働環境整備が必要である。このような改善が、女性技術者の雇用に対しても効果があると考える。女性だけに的を絞るのではなく、総合的に若者も受け入れ、高齢者も活躍してもらう環境づくりが求められると考える。

(7)外国人の雇用について

岩上委員
 外国人雇用について、労働力確保の観点から県の考えを伺いたい。

岩下建設企画課長
 建設産業の担い手不足は、中長期的な確保と一時的な需要増への対応が必要と考えている。現在の法制度の中では、実習生で3年、オリンピック開催準備による緊急措置で5年が限度となっている。中長期的な人材は国内で雇用を確保し、一時的な需要増に対応するには、外国人労働者の活用が有効であると考えている。

(8)建築工事における見積単価公表について

岩上委員
 建築工事における見積単価の公表について、検討状況はどうか。

金井建築課長
 県関係課で意見交換を行ったほか、国土交通省関東地方整備局を訪問するなど、引き続き検討を行っているが、現時点では、時期尚早と考えている。なお、見積りの単価設定に関する客観性確保については、引き続き検討すべき課題であると認識しており、どのような方法が有効であるか検討したい。

(9)B・C等級工事の発注について

角倉委員
 B・C等級工事について、県土整備部における過去3、4年の発注件数と工事発注額及び平成28年度の予定を伺いたい。

岩下建設企画課長
 平成24年度のB・C等級工事は1,402件、約95億円、平成25年度は1,487件、約100億円、平成26年度は1,581件、約110億円、平成27年度は2月末時点で1,530件、約110億円となっている。平成28年度のB・C等級工事の目標は、割合で15パーセント以上、金額で約100億円前後になると思われる。

角倉委員
 15パーセントという指標はどういう基準で立てたのか。

岩下建設企画課長
 過年度の実施状況から考えると15パーセント程度になるということである。

角倉委員
 地元では、地域的な小さい工事の要望が大きい。県土整備部全体でB・C等級工事について、特段の配慮をお願いしたいがどうか。

岩下建設企画課長
 引き続き発注額に占めるB・C級工事の割合を、前向きに確保していきたい。

(10)道路照明の整備について

角倉委員
 道路照明について、交通安全上のみならず、防犯上の観点からも設置要望が多いが、どのような考えで設置しているのか。

若田部道路管理課長
 道路照明は、国が定めた「道路照明施設設置基準」により設置しており、道路照明を設置することで交通事故の減少が見込まれる箇所に整備している。

角倉委員
 県民ニーズを踏まえ設置箇所を増やしてほしいがどうか。

若田部道路管理課長
 地域からの設置要望もあり、交通安全対策として増設してきている。今後も地域の要望を聞きながら整備していきたい。

(11)敷島公園内のスポーツ施設整備について

角倉委員
 敷島公園内のテニス場の改修について、今後どのような方向になるのか。

中島都市計画課長
 以前からテニスコートの状態が悪く、改修の必要性があることは承知している。来年度は敷島公園陸上競技場の第1種公認対応や水泳場の公認を受けるための予算が必要となり、テニスコートの改修は見送った。今後、改修に向けて検討していきたい。

角倉委員
 県営サッカーラグビー場の芝生の改修の見通しはどうか。

中島都市計画課長
 サッカーラグビー場の芝の状態が悪いことは、関係者からも指摘を受けている。芝の育成を助けるためのエアレーションの実施や芝が劣化している部分に、ポット苗を植栽するなど、芝の保全を図っているところである。抜本的な改善には芝の張替が必要であり、公園管理者として芝の張替は必要と認識しているので、引き続き検討していきたい。

角倉委員
 提案として、正田醤油スタジアムでサッカーのザスパクサツ群馬とラグビーのパナソニックの試合を同日開催してもらいたいがどうか。また、来年度の陸上トラック改修と併せ、ラグビーポール等の設置をしてもらいたいがどうか。

中島都市計画課長
 正田醤油スタジアムでは、現在ラグビーの試合は行っていない。その理由として、芝へのダメージが大きいこと、ラインの引き方やゴールポストなどの設備がないためである。サッカーとラグビーの同日開催は、陸上施設への影響や試合間の準備を考慮すると、現時点では厳しいと考えている。また、陸上競技場であることから、関係者との調整も必要と考えている。また、今回の改修は第一種公認のためのものであり、ラグビー対応の施設改修はできない。

角倉委員
 正田醤油スタジアム活用のため、ラグビーでの使用が可能かどうか検討してもらいたいがどうか。

中島都市計画課長
 今後検討していきたい。

角倉委員
 ザスパクサツ群馬が6位以内に入ってプレーオフを戦う場合、工事により、ホームである正田醤油スタジアムが使えない可能性が高い。日程調整してもらいたいがどうか。

中島都市計画課長
 現在、日程調整中であり、なるべくJ2公式戦に影響が出ない形で検討していきたい。

(12)八ッ場ダム関連について

角倉委員
 八ッ場ダム関連について、川原湯温泉水没地区内に「カザグルマ」の自生地があるが、「カザグルマ」は環境省のレッドデータブックで準絶滅危惧種に指定されている。移植保全対策が必要であると考えるがどうか。

福渡特定ダム対策課長
 国からは、現在、専門家の意見を聞きながら、水没地外への移植などの取組を行っているところと聞いている。

角倉委員
 川原湯温泉の県道沿いで発見された大樹群(カツラ、ケヤキ)について、保全しながら新たな観光資源として活用すべきと考えるが、県の考えはどうか。

福渡特定ダム対策課長
 長野原町川原湯地区の南側の山林で発見された大樹群について、長野原町では、観光資源としての活用の可能性を検討していく予定と聞いている。県としても長野原町の検討状況や地元住民の意向を踏まえながら、適切に対応したい。

角倉委員
 国道145号茂四郎トンネル西側法面の調査状況及び今後の予定はどうか。

若田部道路管理課長
 平成26年9月から地表での計測を続け、平成27年5月からボーリング調査も実施し、地下水位の計測等を実施してきた。その結果、有意な動きはないことを確認できた。現在、修繕工事の詳細設計を進めており、6月まで設計を行った上で、平成28年中に修繕工事に着手したい。

角倉委員
 八ッ場ダムの代替地の安全性について、国の八ッ場ダム事業の検証における点検の中で、地すべり対策に150億円かかるとの検証結果が出たが、その後、地すべり対策について、見通し又は方向性が示されているか。

福渡特定ダム対策課長
 国からは、ダム貯水池周辺の地すべりについて、現地踏査やボーリング調査などを進め、対策の有無を含め、詳細な検討を行っているところであり、今後、その結果を踏まえ、必要に応じて対策を講じていくと聞いている。県としても、湛水に伴う地すべり等の検討については、万全を期すよう引き続き国に対して求めていく。

角倉委員
 代替地で鉄鋼スラグが問題となっている。地元住民から安全面を心配する声があり、しっかり調査をしてもらいたいと思うがどうか。

福渡特定ダム対策課長
 代替地については、国に確認したところ、調査した結果、特段問題はないと聞いている。地元住民が心配している声については、国に伝えたい。

角倉委員
 鉄鋼スラグらしき石の調査分析結果はどうか。また、持ち主が返還を求めているがどうか。
福渡特定ダム対策課長
 大同特殊鋼(株)が調査依頼を受けている鉄鋼スラグらしき石については、調査分析を実施しており、その結果はまとまっていないと聞いている。調査した石については返却すると聞いている。

(13)県営住宅について

大手委員
 古い県営住宅が多くなってきていると思うが、今後の対応はどうか。

石山住宅政策課長
 県営住宅の維持管理については、群馬県営住宅長寿命化計画に基づき計画的にリフォーム等の維持管理を行っている。

大手委員
 入居状況はどうか。

石山住宅政策課長
 県営住宅の入居率は86%であり、使用できない住戸を除き、7、8パーセントが入居募集中である。

大手委員
 取り壊さないといけない施設もあると思うが、どの位になるか。

石山住宅政策課長
 耐用年数が来ている住宅は、募集停止にして、入居している人が全て移転すれば取り壊すことになっている。耐用年数が来ている住宅は何百戸かあると思う。それ以外については、リフォームをし、設備を変えて使っていくということで考えている。

大手委員
 基本的にリフォームで対応する方針で良いか。

石山住宅政策課長
 現在の長寿命化計画ではその方針で進めているが、来年度以降、計画期間を30年間とする計画に見直しを進める予定である。耐用年数が来た住宅をどのように平準化し建て替えていくかということについては、来年度以降の計画見直しで検討したいと考えている。

藥丸委員
 県営住宅の介護ヘルパー用駐車場の整備状況はどうか。

石山住宅政策課長
 介護ヘルパー専用の駐車区画は、平成26年9月時点では8区画だったが、18区画増設して、現時点で26区画整備済みである。介護ヘルパー専用の駐車区画が未整備の団地については、利用者が少数であること等から、区画を特定し、ヘルパーと分かる表示をして駐車してもらうという対応を取っている。

藥丸委員
 県営住宅には来客用の駐車スペースがないことから、県営住宅にコインパーキングの設置を提案している。まずは需要調査をしてもらいたいと思うがどうか。

石山住宅政策課長
 空き駐車スペースの有効活用については、県営住宅の駐車場の管理運営を行っている住宅供給公社とともに、それぞれの県営住宅の自治会等に意見を聞き、また、コインパーキングということであれば需要などを会社に意見を聞くなどして、団地ごとに状況を整理していきたいと考えている。

(14)景観行政について

穂積委員
 県内の景観行政の現状はどうか。

佐藤まちづくり室長
 景観行政は、市町村が地域の特性を活かした、きめ細かい景観施策を行う一方、県は市町村に対する景観行政団体への移行等の支援を行っている。市町村の景観行政団体への移行状況については、平成28年3月現在、17市町村が景観行政団体になっており、このうち15市町村が景観条例を施行している。昨年度は、昭和村が景観行政団体に移行し景観条例を施行した。また、今年4月には桐生市が景観法に基づく景観条例を施行する予定である。県では早期に全市町村が景観行政団体に移行するよう、積極的に支援していきたい。

穂積委員
 太田市では、景観の観点から太陽光発電施設設置を許可制にする条例を制定している。県はどう考えているか。

佐藤まちづくり室長
 太陽光発電施設については、高崎市でも条例で規制を行っており、また前橋市でも動きがあると認識している。きめ細かな景観行政は市町村が中心となって実施していくものと考えている。


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