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総合計画に関する特別委員会(平成27年11月16日)

1.開催日時

平成27年11月16(月曜日)9時59分開始 16時26分終了

2.開催場所

201委員会室

3.出席委員

委員長:南波和憲、副委員長:橋爪洋介
委員:黒沢孝行、委員:久保田順一郎、委員:織田沢俊幸、委員:福重隆浩、委員:星名建市、委員:後藤克己、委員:臂泰雄、委員:原和隆、委員:金子渡、委員:本間惠治、委員:穂積昌信

4.欠席委員

なし

5.主な質疑

(1)前橋地域の施策展開について

久保田委員
 前橋市の人口増減見込みはどうなっているか。

深津前橋行政県税事務所長
 現在の総人口は約34万人であるが、市の総合戦略策定に係る有識者会議資料では、2040年の総人口を約28万人と予想している。また、老齢人口は3割増、15歳以上65歳未満の生産年齢人口は3割減、15歳未満人口は38パーセント減との見通しを立てている。

久保田委員
 中心市街地の過疎対策はどうか。

深津前橋行政県税事務所長
 現在、空店舗を改装してシェアハウスにして若い人に中心市街地に住んでもらう取組は3件となっている。また、商店街の路面改修やまちなかでの様々なイベント開催などにより賑わいを取り戻しつつあるという状況である。

織田沢委員
 公共交通については利用者減少とあるが、公共交通の状況はどうなっているか。

深津前橋行政県税事務所長
 市としても高齢化により公共交通の重要性はますます高まると認識しており、市街地から遠い所ではデマンドバスの取組なども始めているほか、鉄道を含めた公共交通を再構築したいとしている。今後、県も一緒になり公共交通の確保に取り組んでいきたい。

織田沢委員
 前橋市のデマンドバスは成功していると思うか。

深津前橋行政県税事務所長
 今年度、策定する前橋版総合戦略のため市長と市民の対話を行っているが、その会議録ではデマンドバスが進んでいる地域では利便性が向上しているという印象である。

織田沢委員
 観光面で期待される二次交通の取組はどうか。

深津前橋行政県税事務所長
 二次交通については、観光の目玉の1つである赤城山南面の千本桜への臨時バスや、赤城山直行バスなど、路線バスのほかにも県としても支援しているところである。当所で開催した懇談会において、前橋市で全国規模の大会等を行おうとしても宿泊施設等がない、会場への足がないなどの問題点があり、周辺市町村と連携した利用しやすい公共交通の確保が必要であるという意見があった。

(2)北群馬渋川地域の施策展開について

星名委員
 2度開催された地域懇談会では、渋川女子高等学校等の生徒による意見発表やアンケート結果の報告などがあったが、その内容はどうだったか。

岡北群馬渋川振興局長
 渋川看護専門学校と渋川女子高等学校の生徒から渋川地区をどうしたらよいかプレゼンテーションをしてもらったが、渋川は健康診断の受診率が低くもっと上げなければとか、通学路が暗いので防犯灯や街灯の設置をしてほしいといった内容であった。

星名委員
 計画にどのように反映させるつもりなのか。

岡北群馬渋川振興局長
 計画案には十分に反映されてはいないが、当然、すぐやるべきことはやっていきたいと考えている。

橋爪副委員長
 近代こけしの後継者を育成するとあるが、現時点で生産者や生産額はどれ程なのか。

岡北群馬渋川振興局長
 生産者は約40軒ほどであるが、額については承知していない。

南波委員長
 北毛地域の医療は渋川が支えており、計画の中では渋川医療圏の充実が最も大切であるのでその部分をしっかり記述してほしいがどうか。

岡北群馬渋川振興局長
 来年4月に開業する渋川医療センターを北毛地域の中核医療施設としていくことは、県の保健福祉の計画中にも記載があり渋川市も自覚しているので、その前提に立ってしっかりと地域で連携していきたい。

(3)佐波伊勢崎地域の施策展開について

織田沢委員
 汚水処理人口普及率を高めることが課題となっているとのことだが、現状はどうか。

中村伊勢崎行政県税事務所長
 汚水処理人口普及率の群馬県平均は77.5パーセントであるが、伊勢崎市は62.8パーセント、玉村町は79.5パーセントと、伊勢崎市が県平均を下回っている状況である。

織田沢委員
 普及率が向上しない原因は何か。

中村伊勢崎行政県税事務所長
 個人で設置している単独浄化槽が多いのが原因の一つではないかと考えられる。

久保田委員
 以前、宮子町周辺ではすさまじい勢いで住宅団地が造成されたが、現状はどうか。

中村伊勢崎行政県税事務所長
 人口については、市中心部より合併後に伊勢崎市となった旧町村部で伸びているようであり、市の人口増は2020年がピークになると聞いている。

久保田委員
 新興住宅ということで造成されたが、住民が高齢化していると思うが悩みはあるか。

中村伊勢崎行政県税事務所長
 住民の高齢化については中心市街地でも問題となっており、空き家や空き店舗が増えている。伊勢崎市では重要な課題として認識しており、昨年から今年にかけ中心部と旧境町の各商店街で空き店舗率の調査を実施したところである。

(4)前橋、北群馬渋川、佐波伊勢崎地域共通の施策展開について

臂委員
 赤城山の振興について、3地域共通の取組として記載してはどうか。

深津前橋行政県税事務所長
 赤城山は、前橋だけでなく周辺地域と取り組む資源と認識している。地域別施策展開は地域に絞っているが、県で赤城山広域振興協議会を持っていることから全体計画の中で盛り込むことも考えられる。

塚越企画課長
 改めて記載を確認し、地域で何ができるか考えて表現を工夫したい。

(5)高崎・安中地域の施策展開について

橋爪副委員長
 素案の中身は具体的でよいと思うが、空白もあるのでもっと記載してはどうか。

戸塚高崎行政県税事務所長
 そのように対応したい。

織田沢委員
 高崎が西毛地域の中心地であるという記述を入れ、誇りをもったまちづくりを考えてほしいがどうか。

戸塚高崎行政県税事務所長
 高崎市の職員からは高崎に人口が集中し、安中や富岡の人口が減るのも困るという話を聞くこともある。記述については、高崎市の戦略策定がこれからでもあり市と調整していきたい。

南波委員長
 安中市には「新島襄」が記載されているが、高崎市には「内村鑑三」はないのか。

戸塚高崎行政県税事務所長
 安中市の要望でもあり入れているものである。

(6)多野藤岡地域の施策展開について

南波委員長
 御巣鷹山は安全・安心という点では大切な所であり、事故を風化させてならないと思うがどうか。

中村藤岡多野振興局長
 事故の教訓を風化させないよう、記述については検討したい。

橋爪副委員長
 ページの空白部分を埋めるようにてほしいがどうか。

中村藤岡多野振興局長
 検討したい。

橋爪副委員長
 藤岡市での工業団地整備について、地域懇談会では議論があったのか。

中村藤岡多野振興局長
 バックアップ機能誘致や工業団地造成の議論はあったが、現在、市には手持ちの用地がない状況であり、市と連携しながら受け皿づくりを進めたい。

橋爪副委員長
 この地域は甘楽富岡地域と一体という感覚を持った方がいいと思うがどうか。

中村藤岡多野振興局長
 上野村は、甘楽富岡地域とのつながりが強くなっている。一方、神流町では(国)462号線の改良を行い、利便性の向上を図っている。

(7)甘楽富岡地域の施策展開について

織田沢委員
 広域観光促進は多野藤岡地域と相互連携しており、双方に記述すべきではないか。

黒沢甘楽富岡振興局長
 ご指摘のとおり記述したい。

織田沢委員
 林業はこの地域の主要産業であり森林業振興について記述してほしいがどうか。

黒沢甘楽富岡振興局長
 一部について包括的に記述してあるが、単独での記述について検討したい。

久保田委員
 域内の人口について、富岡市への都市集中的な動きはあるのか。

黒沢甘楽富岡振興局長
 全体的に平成7年から27年で域内人口が15パーセント程度減っており、南牧村の人が子どもの教育問題で仕方なく出て行ったという話は聞くが、近いところに出て行ったのかや、どれくらいの人が出て行ったかの具体的なことは把握していない。

(8)高崎・安中、多野藤岡、甘楽富岡地域共通の施策展開について

臂委員
 地域懇談会等で、鳥獣害対策の一環としてジビエ食材活用の議論はなかったのか。

戸塚高崎行政県税事務所長
 吾妻では「あがしし」があるが、放射能の影響で止めている。高崎・安中の懇談会では特に意見はなかった。

中村多野藤岡振興局長
 管内でも鳥獣被害が発生しており、町村長も放射能の問題で利用できないのは残念だと言っている。

黒沢甘楽富岡振興局長
 イノシシが街中まで出没している状況であり、鳥獣害対策は議論に上り素案にも記載したが、ジビエの議論までは出ていない。

南波委員長
 鳥獣害被害対策として、捕獲した鳥獣の活用について放射性物質による汚染での出荷制限が後々解除された場合に備え、記述することを検討してはどうか。

塚越企画課長
 現時点で記述することは考えていなかったが、関係部局と調整し検討したい。

(9)吾妻地域の施策展開について

穂積委員
 「地域住民の強い絆」の部分で、住民同士の交流が活発で住民の暮らしを支える大きな力となっていると書かれているが、実際にどのような活動が行われているのか。

関吾妻振興局長
 今春に中之条町で開催された「花と緑のぐんまづくり」では、ボランティアの方々が協力して中之条駅やイベント会場周辺を花いっぱいになるよう植栽していただくなど、日頃から花と緑による地域づくりが盛んである。また、マラソン大会や祭りなどに際しても多くのボランティアが参加し協力しており、地域懇談会でも、こうした住民の強い絆と観光を結びつけることで吾妻の魅力を高めていくべきとの意見も出ている。

(10)利根沼田地域の施策展開について

織田沢委員
 利根沼田地域における高等学校再編の現状はどうか。

五十嵐利根沼田振興局長
 地域には5つの高等学校が存在し、沼田高校と沼田女子高校はOB等の意見によって統合には至らず、その後は統合の動きは聞いていないが、比較的学力の高い生徒は他地域に通学している現状もあり、地域の学力向上への対応は必要であると承知している。

織田沢委員
 地域の高校は再編を進めないと学力低下や都市部への流出が進んでしまうため、何らかの対策を講じる必要があると考えるがどうか。

五十嵐利根沼田振興局長
 地域の高等学校の特色づくりや魅力を高めることが重要であり、学校との連携を深めていきたい。

塚越企画課長
 政策1施策4で「信頼される魅力的な学校づくり」を掲げているが、学校の魅力づくりは重要であり、ご意見を踏まえ教育委員会にもつないで検討していきたい。

橋爪副委員長
 川場村は人口減少対策における成功事例であると思うので、こうした取組をもっと前面に出すような表記をした方がいいと思うがどうか。

五十嵐利根沼田振興局長
 地域懇談会では、具体的に成功事例をもっとPRすべきという意見はなかったが、誇れる特色はしっかりPRできる表現にしたい。

橋爪副委員長
 沼田市が地域全体を牽引する必要があると思うが沼田市の取組はどうか。

五十嵐利根沼田振興局長
 昨年、中心市街地にある「グリーンベル21」が市有化され、市役所及び市民活動の拠点、商業テナントなどで利用する方向と聞いており、来年3月には「真田丸ドラマ展」が同館内で開催される。また、沼田公園内に「観光案内所」も設置されるなど、まちなかに人を呼び込む流れも出てきたので、周辺市町村と連携し広域観光や滞在時間延長に取り組んでいきたい。

本間委員
 医師確保対策に取り組むとあるが、現状はどうか。

五十嵐利根沼田振興局長
 特に小児科と産婦人科の医師が少ない状況にあり、乳幼児検診や休日及び夜間の救急対応が難しい。また、利根中央病院では、群馬大学から医師の引き揚げの話もあり、来年以降の産婦人科医師の確保ができるかを心配している。

(11)吾妻、利根沼田地域共通の施策展開について

南波委員長
 両地域の一体的な取組について、強みを活かす記述を増やしてほしいがどうか。

五十嵐利根沼田振興局長
 農業や観光など、地域の強みに光を当てるように記載したい。

臂委員
 懇談会で二地域居住という視点で積極的に取り組んでいこうという意見は出なかったのか。

関吾妻振興局長
 郡内でも嬬恋村と千代田区、東吾妻町と杉並区のような友好都市や姉妹都市の提携による交流が盛んに行われており、吾妻地域は高原リゾートとして別荘地もあるので、都会の人々と交流の機会を増やしながら地域居住者を増やしていきたいと考えている。

五十嵐利根沼田振興局長
 地域懇談会で二地域居住についての意見はなかったが、移住・定住の多様なニーズに対応できる地域であると考えている。みなかみ町には上毛高原駅も存在し、二地域居住の事例が見られることもあり、記述については検討したい。

(12)太田地域の施策展開について

黒沢委員
 道路の轍が多くなっているなど、道路補修の問題があると思うがどうか。

新井太田行政県税事務所長
 道路補修については、維持管理の観点から具体的に検討していきたい。

黒沢委員
 鳥獣被害対策の記載で金山地域等とあるが、金山・八王子山系とすべきではないか。

新井太田行政県税事務所長
 金山・八王子山系の表記について検討したい。

穂積委員
 スポーツを通じての「交流と振興」の記載をお願いしたいがどうか。

新井太田行政県税事務所長
 太田市はこれまでもスポーツに力を入れており、多くの人が市内外から集まって来るため、「スポーツ」というキーワードを入れた記載を検討したい。

(13)桐生・みどり地域の施策展開について

臂委員
 桐生から他都市につながる幹線道路整備についてどのような議論があったか。

飯島桐生みどり振興局長
 懇談会においても意見があり、施策の方向性で「都市間移動の円滑化」を図ると記載させていただいた。

臂委員
 国道50号バイパス整備も急がれるが、もう少し具体的な記載ができないか。

飯島桐生みどり振興局長
 具体的な記載について検討したい。

橋爪副委員長
 地域にある大学との取組については、どのような議論があったのか。

飯島桐生みどり振興局長
 群馬大学理工学部では、既にサイエンスアカデミーや未来創生塾といった地域の小中校生に対する取組を行っており、引き続き協力していきたい。

橋爪副委員長
 ものづくりの部分で、新たな商品開発などに協力しているものはあるか。

飯島桐生みどり振興局長
 桐生市で導入している電動バスは、群大の次世代EV研究会を発端に富士重工OBや桐生市内の部品メーカーが協力して行ったものであり、現在、みなかみ町や玉村町においても採用されている。

橋爪副委員長
 産業や観光などで県域を跨いだ交流意識が強いと思うがどうか。

飯島桐生みどり振興局長
 日光市からわたらせ渓谷鐵道への観光誘客として、東武日光駅で観光PRを実施した他、桐生市、みどり市、足利市、佐野市などで構成している両毛広域都市圏総合整備推進協議会として広域的な交流イベントなどを行っている。

久保田委員
 観光振興において宝の山のような地域だと思うが、観光戦略面での話はどうであったか。

飯島桐生みどり振興局長
 観光面では、地域単独でなく、太田、館林邑楽といった旧東部県民局管内の3行政県税事務所が協力して行っていく必要があると考えており、また、世界遺産との連携や日光との取組については観光物産課と協力していく考えである。

久保田委員
 桐生では産学官連携が進んでいると思うが、大学の活用という点ではどうか。

飯島桐生みどり振興局長
 大学の中でいろいろと研究がされていると思うので、強みを活かして行っていくことができるのではないかと思っている。

久保田委員
 桐生の織物業は海外ブランドも請け負うなど、デザイン面でも最先端を行っていると思っているが、その点での取組はどうか。

飯島桐生みどり振興局長
 桐生市においてもPRに力を入れており、県としても考えていきたい。

(14)邑楽館林地域の施策展開について

本間委員
 地域の課題として医療体制の改善が必要だと思うがどうか。

横川邑楽館林振興局長
 現在、分娩を取り扱う医療機関は1箇所しかなく、館林厚生病院では産科が休診となり、小児科も外来のみで入院や救急に対応できない状況である。子育て世代の意見でも、出産や小児の救急が不安との声が出ているなど医師確保が重要であり、隣接している地域の病院との連携も強化していきたい。

久保田委員
 医師が不足しているということを具体的に記載してもよいのではないか。

横川邑楽館林振興局長
 記述については検討したい。

久保田委員
 医療の広域連携の観点からも南北の道路整備が重要であり、特に利根川新橋の整備が求められていると思うがどうか。

横川邑楽館林振興局長
 南北軸については、埼玉県との間の道路整備、新橋、東武鉄道の充実が懇談会の中でも意見としてあり、「南北軸の交通網の充実を求める声」として記述した。また、新橋については、「交通インフラの整備」と表現させていただいた。

久保田委員
 利根川新橋については、具体的に記述してもらいたいがどうか。

横川邑楽館林振興局長
 検討したい。

橋爪副委員長
 これまで邑楽館林地域計画には、必ず板倉ニュータウンの記述があったが、今回はないのはなぜか。

横川邑楽館林振興局長
 邑楽館林地域では企業誘致が求められており、板倉ニュータウンもその受け皿として重要だと考えている。また、東洋大学生からもニュータウンの住みよいまちづくりについて意見が出ていたこともあり、記述については検討させていただきたい。

橋爪副委員長
 日本一暑い地域という観点では議論になったのか。

横川邑楽館林振興局長
 懇談会において、日本一暑い地域というのはマイナスイメージが強いという意見が出たため、削除させていただいた。

南波委員長
 ニュータウンに関しては企業局の部分でも記述が少ないが、企業局とも相談した上で、記述した方がいいと思うがどうか。

新井未来創生室長
 相談して、記載について検討したい。

南波委員長
 県の主たる産業の中で食料品製造は大事な分野であり、その多くが邑楽館林地域に集中しているため、これを「施策の方針」の中で記述すべきだと思うがどうか。

横川邑楽館林振興局長
 今回、「優れた特性」の中で、「食品企業等多くの企業が進出している」旨を記述したが、「施策の方針」の中での記述については検討したい。

(15)政策6「安全な暮らし実現」について

黒沢委員
 危機管理においては関係機関との連携が重要であり、県、市町村、民間等の各役割について総合計画の中に大前提として記載することがよいと思うがどうか。

横室危機管理室長
 地域防災計画等にその体制等は記載してあるが、総論として総合計画の中に取り込めないかは検討したい。

黒沢委員
 自然災害の少なさが本県の魅力だとの記載があるが、あまりそのことを強調しすぎるのもいかがなものかと思うがどうか。

横室危機管理室長
 本県は災害が少ないと言われているが、これは主に地震被害を想定してのことと捉えており、他の自然災害が起こらないわけではないので、危機管理部門としては災害とは無縁ではないというスタンスで臨んでいきたい。

黒沢委員
 災害に強い県土づくりのためには、非線引き地域に線引き制度を導入し適正な住宅地の集積や農地の保存を考える必要があると考えており、計画にも記載すべきだと思うがどうか。

中島都市計画課長
 市町村合併後10年又は15年後を目途に非線引き地域に線引き制度の導入を検討することとされているが、そのためには住民の合意などが必要なため、進んでいない状況である。これ以上、市街地や住宅地などが拡散すると防災面や、小学校が通学距離が遠くなることで防犯面などでの問題が発生する恐れがあることから、まちのまとまりをどのようしていくべきかを市町村と検討しているところであり、それも踏まえ計画にどう記載するかを企画部とも相談し考えていきたい。

黒沢委員
 高齢者の認知症が増えており、対策の一つとして免許証の自主返納があるが、公共交通機関がないことが問題である。認知症に係る高齢運転者対策についての記載の考えはどうか。

山岸交通企画課長
 運転免許自主返納者数は、本年10月末現在2,800人で既に昨年1年間の数を超えているなど、自主返納に伴う支援事業は徐々に進んでおり、今後も市町村と連携して支援活動を進めていきたいと考えているので、記載内容についても検討したい。

織田沢委員
 消防団員OB等が支援隊等として災害対応に従事した場合の補償はどうなっているか。

入内島消防保安課長
 OB等の活動における補償制度はないのが現状である。なお、昼間の火災対応など、業務を限定して行う機能別消防団員制度の導入を促進しており、OB団員等が機能別消防団員となれば公務災害補償の対象となる。

織田沢委員
 機能別消防団員制度を導入していない場合の補償制度について研究する必要があると思うがどうか。

入内島消防保安課長
 機能別消防団員以外の補償については民間保険の活用等が考えられるが、今後、市町村と研究・検討していきたい。

織田沢委員
 平成19年度の台風9号で孤立を経験した山間地域における迂回路の整備状況はどうか。

清野道路整備課長
 代替性を持った道路ネットワークをつくりたいと考えているが、現状では難しい状況があるため、待避所の設置や部分的な拡幅などの対応をしているところである。

織田沢委員
 孤立集落の解消について、次期計画でもしっかりと取り組んでもらいたいがどうか。

清野道路整備課長
 土木事務所とも相談しながら、しっかりとした道路整備ができるようにしたい。

織田沢委員
 水道耐震化について、本県は石綿管の布設率が問題となっていたが現状はどうか。

下田衛生食品課長
 本県の石綿管の布設率は全国ワースト1位という状況があったが、2年前には脱出しており、耐震化は進んでいると認識している。今後も市町村の更新計画に対して財政支援を図っていきたい。

臂委員
 防災アドバイザー(仮称)とはどういったものか。

横室危機管理室長
 基本的な防災知識を有している人が長い期間、自主防災組織の活動に従事してもらうために、県の支援による防災アドバイザー(仮称)を育成し、リーダーをサポートする人材育成ができないかを現在議論しているところである。

臂委員
 自治会単位に配置するということか。

横室危機管理室長
 県の事業に多く参加した人を県が防災アドバイザーとして認定し、活動してもらうことを想定している。また、防災の知識を有する防災士の養成ができないかも考えている。

臂委員
 県が公表した浸水想定に基づき市町村がハザードマップを作成しているが、必ずしも活用されていないため、その活用を計画に盛り込むべきと思うがどうか。

横室危機管理室長
 ハザードマップは活用されないと意味がないため、県土整備部と一緒に市町村等と連携しながら活用方法について検討していきたい。

臂委員
 県警察が持つネットワークと地域や行政のネットワークにおいて情報共有等の連携が重要だと考えており、計画にもその点を記載した方がいいと思うがどうか。

佐伯生活安全企画課長
 情報発信の方法として、県警ホームページへの掲載や適宜の報道提供により広く県民に発信するものや、事業所等や地域を対象として発信するもの、自治体等と連携し発信するものがあり、現在、約200ルートのネットワークを構築している。今後もネットワーク整備と地域との連携を推進したいと考えており、計画への記載についても検討していきたい。

臂委員
 食の安全確保の取組として、温泉などの観光情報面でも情報発信してはどうか。

小野食品安全課長
 県内の食品の安全検査は十分実施しているが、県外への情報発信が弱いのは事実である。今年度、県ホームページには食品安全に加えて「すき焼きプロジェクト」など県産食品の情報についても掲載しており、今後もこうした情報発信に取り組んでいきたい。

(16)全体総括について

黒沢委員
 地域別施策展開について、4年間で目標達成することが大前提であり、具体的に各地域の特色はこれだという記載があってよいと思うがどうか。

新井未来創生室長
 地域毎に4年間でどこまでできるのかは、地域だけでの議論では難しいが、議論で出されたものは本編の中で検討して、具体的な事業を考えていきたい。

黒沢委員
 固有名詞を含めた具体的記載は難しいか。

新井未来創生室長
 記載できるものについては考えていきたい。

織田沢委員
 バランスのよい産業団地造成と企業誘致は県の発展につながるため、良い面を売り込むことが県の仕事であり、総合的に取り組んでいただきたいが考えはどうか。

石川産業政策課長
 市町村に対して新規産業団地造成候補地の調査を前倒しで実施しており、市町村や企業局と連携し、県内バランスよく企業誘致できるように取り組んでいきたい。

織田沢委員
 企業局でも地域バランスを考慮して開発すべきだと考えるがどうか。

椛澤企業局総務課長
 市町村における産業団地計画地選びの段階から参画し、開発事業者の視点で掘り起こしを行い、情報共有して、新たな候補地選定を支援していきたいと考えている。

織田沢委員
 地域別施策展開の内容量がバラバラであると思うがどうか。

新井未来創生室長
 書きぶりも含め、いろいろな観点から見直したい。

久保田委員
 本文の記載方法については、第三者的な記述や揚げ足を取られないような記述が目立つと思うが、取扱いはどうなっているのか。

新井未来創生室長
 計画内のすべての言葉について定義を決めているわけではなく、県が行うのか、市町村が行うのを支援するのかといった書き分けは分かるようにしているが、更に詳細な書き分けや凡例を示すといったことまで行ってはいないので、必要により検討したい。

久保田委員
 予算上で言えば、国庫や県単といったことを一言記載してもらうと分かりやすいと思うが、何か方法はないか。

笠原企画部長
 どうしてこの施策を行っていくのかという目的がしっかりと伝わらない記述があるかもしれないが、県が何のために施策を行っているのか分かるように、県民の視点をもって計画を構築する必要があると感じている。今回の4年間で実施が難しくても、先の10年間で県が取り組む姿勢を理解していただけるよう、そういった視点を持って改めて内容を整理したい。

福重委員
 生徒や保護者に対し、行きたいと思わせるような高校の魅力づくりが必要であり、学力・部活動・文化活動でのレベルアップを図るための具体的な取組をしてほしいがどうか。

荒井教育委員会総務課長
 魅力的な学校づくりについては、次期計画において施策として項目を立てており、各学校の特色を活かしてしっかりと取り組んでいきたい。

臂委員
 以下の点について、まとめて意見・要望を申し上げたい。

  1. 食の安全・安心は、農政や観光につながる重要施策であり、食品安全課や衛生食品課等での事業を具体的に明記してはどうか。
  2. 川魚などの水産資源活用の記述も入れてみてはどうか。
  3. 観光素材として、料理や食材の掘り起こし、磨き上げを入れてはどうか。
  4. 土地利用は地域性を持つ課題であり、全体の土地政策についての記載を考えてほしい。
  5. 河川に関する記載は、災害や安全・安心に係る個別の記載ではなく、項目立てをしてはどうか。
  6. 汚水処理人口普及率の向上について、県の意気込みを記載してはどうか。
  7. 一人一日当たりごみ排出量の全国ワースト4位からの脱却に向けた具体的目標を示してほしい。
  8. 県営住宅について、新設の有無についても方向性を示した方が良いと思うがどうか。
  9. 行政文書の保存に関し、県立文書館の記載があった方がよいのではないか。
  10. 都市間連携について、これまで県民局等で蓄積された知見を活かす観点を入れてはどうか。

新井未来創生室長
 ご指摘が多岐にわたるためこの場では回答しきれないが、地方版総合戦略の資料と併せてよく整理するようにしたい。

後藤委員
 地域別施策展開では、各地域の特徴的なことが書かれているが、目標値も設置して何について取り組むのかを明確にした方がいいと思うがどうか。

新井未来創生室長
 各地域の特徴を表した内容としているが、実際に施策を展開していく際には地域だけでは不十分な内容となってしまうため、計画全体で目標管理を行い、各地域だけでPDCAを回すのではなく、全体で取り組んでいくようにしたい。

後藤委員
 毎年しっかりと進行管理を進めていくためには、議会で検証する仕組みだけでなく、本格的な外部有識者の検証組織が必要だと思うがどうか。

新井未来創生室長
 総合計画と一体的に策定する総合戦略において、国から産官学金労言の検証組織によるPDCAを回すよう求められているところであり、どういった組織や仕組みがよいか検討している。来年度、試行として外部有識者によるチェック機関を設置し、検証について取り組んでいきたい。

原委員
 総合計画を実現するために中期的な財政の見通しについてどう考えているか。

笠原企画部長
 総合計画を10年先を見据えた県政の羅針盤として作る以上、毎年の予算編成でも連動性を考えていく必要がある。4年間の中で具体的に年度を決めて整理することは難しいが、全庁を挙げて目標に向かって予算確保しながら進めていく必要があると思っている。総合計画の進行管理や総合戦略の進捗管理の中で施策をしっかりと点検しながら、予算措置を含めてフォローアップしていかなければならないと考えている。

金子委員
 来年4月に解禁される外国人介護人材の受入れについて計画に盛り込んではどうか。

川原健康福祉課長
 介護人材確保には重要課題として取り組んでおり、外国人介護人材の受入れについても、県としてどのような支援ができるか前向きに検討したい。

本間委員
 農振除外手続きの迅速化に取り組んでもらいたいがどうか。

樋口農政課長
 農振除外は市町村による農振整備の計画変更のため、県だけでは成果が出ない面もある。現在、迅速化に向けて市町村への研修・指導の充実を図っているところであり、引き続き、しっかりと取り組んでいきたい。

穂積委員
 介護人材確保にあっては、介護現場におけるリハビリ対応などの実態を十分に把握した上で対策を進めてほしいがどうか。

川原健康福祉課長
 介護人材確保対策室では、よく現場に出向き課題把握に努めており、高齢者にとってリハビリがどれほど重要かも認識している。計画に位置づけるとすれば、政策7「地域包括ケアの推進」だと考えるが、検討したい。

南波委員長
 リハビリテーション支援に関して、計画における記述はどうするのか。

新井未来創生室長
 政策7「医療・福祉連携による優しいぐんま推進」の中に位置づけるのが適当だと思われるが、施策3「地域包括ケアの推進」や、施策2「健康づくりの推進・健康寿命の延伸」にも関連するため、「連動する施策」の欄も活用したい。

橋爪副委員長
 U・Iターンの取組については、県がどう関与していくかが見えず、東京の拠点である東京事務所やぐんまちゃん家における取組の記載が必要であると思うがどうか。

石川産業政策課長
 群馬県に戻って来たいと考えている学生は、県外進学した6千人のうち約半数の3千人がいるが、実際には2千人しか戻って来ていない状況である。学生に対する情報提供等が重要であり、東京の拠点におけるU・Iターンの取組についての記載を見直したい。

橋爪副委員長
 現計画のサブタイトルは「はばたけ群馬プラン」であるが、次期計画における考えはどうか。

笠原企画部長
 現計画との継続性を考えながら、それを人口減少の中でもさらに飛躍させていくという考え方で次期計画をまとめていきたいと考えており、サブタイトルは県民の皆さんに群馬が魅力あふれる方向に進んでいくんだということを感じてもらえるように仕上げていきたい。


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