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観光・世界遺産に関する特別委員会(平成27年10月2日)

1.開催日時

平成27年10月2日(金曜日)9時59分開始 13時57分終了

2.開催場所

403委員会室

3.出席委員

委員長:松本耕司、副委員長:萩原 渉
委員:関根圀男、委員:角倉邦良、委員:大手治之、委員:金井康夫、委員:金井秀樹、委員:伊藤 清、委員:荒木恵司、委員:大和 勲、委員:加賀谷富士子

4.欠席委員

なし

5.主な質疑

(1)外国人観光客の誘客促進について

関根委員
 日本全体及び群馬県の外国人観光客の状況はどうか。

福田観光物産課長
 日本全体での訪日外客数は、平成27年は9月時点ですでに昨年の1,341万人を上回っている。本県における外国人宿泊者数は、平成26年は10万1,630人泊であったが、平成27年はこれを上回ることを予想している。地域別にみると、台湾が一番多く5万1,620万人泊で、全体の50パーセント以上を占めている。

関根委員
 知事のトップセールス等、執行部が現地に行って頑張っているし、様々な団体も出かけて誘客推進をしている結果、本県の外国人観光客の増加につながっていると思うが、協定の締結等、今までの実績を伺いたい。

福田観光物産課長
 知事による台湾トップセールスを平成23年に行って以来、4回のトップセールスと、2回の旅行博への出展を行った。また、現地政府との交流として、台中市、彰化県及び高雄市と経済分野における協定を締結し、観光誘客に努めている。

関根委員
 台湾の人がたくさん来てくれれば、温泉への宿泊など、経済効果もかなり大きいと思う。群馬に目を向けてもらっているうちに、加速してもっともっと積極的にやっていくことが必要だと思うが、今後の取組を伺いたい。

福田観光物産課長
 台湾の方は温泉好きでもあり、群馬の温泉に足を運んでいただけるし、また、中国の方も、台湾や香港の方の旅行先を見て、その後ブームになる傾向もあるので、今後も市町村を始めとした関係団体と一緒になって誘客に取り組んでまいりたい。

関根委員
 台湾については、台風21号で被害に遭ったということで、お見舞をしたらどうかという意見もあるがどうか。

佐藤国際戦略課長
 これまで、友好協力協定を結んでいる自治体については、県として対応することはあった。それ以外の国や地域の場合は、基本的には大規模自然災害などで日本赤十字が行う募金活動に一元化している。

関根委員
 台湾に加え、県が積極的に中国、韓国の誘客に向けて努力していただきたいと思うが、取組について伺いたい。

福田観光物産課長
 中国に向けて、北関東磐越五県で連携し、旅行会社や現地メディアを招請し、温泉地や富岡製糸場など群馬県の良いところを見ていただくということをやっている。

関根委員
 ASEANへの今後の取組はどうか。

福田観光物産課長
 過日シンガポールでプロモーションを実施した。タイにおいても他県と連携し、現地旅行博に出展を予定しているとともに、SNSを活用して本県の情報発信を進めている。ベトナムについては、日本への研修旅行の需要を取込むよう努力したい。

大手委員
 外国人観光客の誘客について、2020年に東京オリンピック・パラリンピックが開催されるが、どのような方向性を考えているのか。

福田観光物産課長
 東京から近いという地の利を活かして、東京からの旅行商品を提案していく。

大手委員
 現在、日本に滞在している外国人を利用するという発想はあるか。

福田観光物産課長
 外国人の方に母国に向けてSNSで直接発信してもらうのは有効であると思う。これからオリンピック・パラリンピックに向けて取り組んでいきたい。

大手委員
 富岡製糸場の関連施設に外国人の方が来てくれないが、周知が足りないと考えているのか。

福田観光物産課長
 中国での周知は、上海事務所で旅行業者にツアーの造成をしてもらう際に、富岡製糸場をコースに入れていただいている例もある。海外メディアを招へいしてのツアーでは、必ず富岡製糸場を加え、周知に取り組んでいる。

大手委員
 上海にブリューナの名が付く通りがある。今あるものを積極的に使って誘客をしていく考えはあるか。

佐藤国際戦略課長
 上海とはブリューナの縁がある他、イコモスの調査員だった中国シルク博物館館長も、高山社の技術を学んだ学校とつながっていた。こうした逸話をことあるごとにアピールしている。遺産の価値も含めて中国人に対して紹介していきたい。

大手委員
 群馬県は免税店が少ないが、今後、免税店の拡充についてどのように考えているか。

福田観光物産課長
 環境整備についても、商工団体等と連携して取り組みたい。

荒木委員
 観光庁の調査では、外国人観光客で一番多いパターンは、スマートフォンで観光情報を得てるとのことだった。群馬県としては、スマホを使った情報提供をどのように行っているのか。

福田観光物産課長
 多言語による観光情報をホームページ及びフェイスブックで提供しており、これらはスマートフォン用のページも設け、最新情報が閲覧できるようにしている。

荒木委員
 昨年、この特別委員会からの提言で、「観光ICTを担う人材育成に努めること」とうたっているが、現在どのような対応をしているのか。

福田観光物産課長
 外国人観光客の受け入れに必要な人材育成は、実施主体により様々である。県は、情報発信の専門的なスキルを持った人員を配置している。宿泊施設等においては、外国人の宿泊予約や対応への取組の中で、雇用や育成が行われていくと考える。

(2)県産農畜産物の輸出及びシンガポールプロモーションについて

関根委員
 県産農畜産物輸出の状況とシンガポールプロモーションの成果について伺いたい。

真下ぐんまブランド推進課長
 本県産農畜産物の輸出については、平成24年度の約1億5,000万円から平成26年度の約6億2,800万円と、順調に増加してきている。本県産農畜産物のうち、和牛とこんにゃく加工品が、輸出額全体の約90パーセントを占めている。シンガポールプロモーションについては、知事自らが出向くことで現地実需者に本県の輸出に対する本気度が伝わり、新たな取引が生まれるなど成果があったと考えている。

関根委員
 シンガポールでのテスト販売の状況はどうか。野菜は船便で持って行くのか。

真下ぐんまブランド推進課長
 シンガポールでも肉が約4トン強と、一番多く動いていている。生鮮については、飛行機で運ぶと現地価格が高騰するため、船の輸送が重要である。現在、北関東三県で協力し、空気中の酸素や窒素の濃度をコントロールできるCAコンテナを使用したところ、日本からおおよそ2週間かかるが、9割以上の青果物において鮮度が保たれており、商品として問題ないことを確認できた。

関根委員
 タイへの船便の輸出はどうか。

真下ぐんまブランド推進課長
 今後、情報収集を行い、タイへの輸出の可能性を検討していきたい。

萩原副委員長
 シンガポールプロモーション参加者の印象はどうか。シンガポールは都市の印象が深い所だと思うし、狭い国で都市機能が発達している。都市観光として素晴らしい所だと思うので、印象を伺いたい。

福田観光物産課長
 国際旅行博に出展し、本県観光PRや旅行商品の販売要請を行ってきた。シンガポールでは日本の人気が高く、ブース来場者アンケートでは、約4分の3が訪日リピーターであった。高所得、高再訪率の市場であり、今後も取組を強化したい。

真下ぐんまブランド推進課長
 現地では日本産農畜産物の人気が高く、富裕層も多いことから、高い輸送コストが反映された高価格商品も一定の消費が見込める。シンガポールは、ASEAN諸国の中で、最も本県産農畜産物の輸出環境が整った国の一つであると実感した。

萩原副委員長
 国際戦略課長は今回シンガポールに行ったのか。

佐藤国際戦略課長
 今回は同行しなかったが、一昨年に訪れたことがある。ASEAN諸国のみならず世界の人々が集まる「ハブ」であることを実感した。

(3)上海事務所について

関根委員
 上海事務所ができて3年目になったが、現在の実績と取組状況を教えてほしい。

佐藤国際戦略課長
 上海事務所では、観光展への出展、現地旅行社への営業活動等に取り組んでいる。富裕層向けの旅行会社やSNSで人気の高いブロガーなどを招へいし、人脈作りとメディアでの発信、ツアー造成に取り組んでいる。加えて、ビジネス展開の支援として、展示会への県内企業の出展支援や、企業の相談窓口としての取組を行っている。

関根委員
 中国との間で、経済交流・文化交流はかなり行われているので、上海事務所はそういった中で、窓口になっていろいろな支援をしてもらうことも大事だし、日中友好協会の活動を支えていくことも大事だと思う。上海事務所のあり方や取組について見解を伺いたい。

佐藤国際戦略課長
 本県の日中友好協会には多大な協力をいただいている。また、現地の県人会に、「海外ぐんまサポーターズ」としてお願いをして、イベントへの参加や情報発信で尽力いただいている。現在は足もとを固め、種をまいている段階である。地道な活動であるが、やがて日中関係が改善した際などに、花が開くものと考えている。

角倉委員
 上海事務所は、国際戦略の中の一番の拠点と位置づけてよいか。

佐藤国際戦略課長
 現在の国際戦略は東アジアを中心としており、上海はちょうど中心に位置している。

角倉委員
 中国の経済規模を考え、なかなか一挙に成果が上がらない側面もあるが、上海事務所が5年10年と活動して始めて人脈など本当の関係ができてくると思っている。今後も国際戦略の中核として具体的に取り組んでもらいたいと思うがどうか。

佐藤国際戦略課長
 上海事務所については、経済規模等を考えれば中国の重要性は疑いないので、引き続き拠点として考えている。

(4)ググっとぐんま観光キャンペーンについて

角倉委員
 グっとぐんま観光キャンペーン首都圏説明会について、知事が行って開催するのは、初めての取組か。

福田観光物産課長
 東京での開催は、平成24年度に実施したディスティネーションキャンペーン以来の取組である。

角倉委員
 こういうものも継続的にやっていかないとパイプも広がっていかない。いろいろな人たちといろいろな交流もできて、勉強になった。所見を伺いたい。

福田観光物産課長
 これから成果等が出てくるものと期待している。当日出席者から、「全社を挙げて盛り上げていきたい」や、「群馬県に送客する」という言葉をいただくことができた。

伊藤(清)委員
 なぜ東京で開催しなければならいのか。プレゼンをやるのであれば、群馬県にお越しいただいた方が、PRできるのではないか。

戸塚観光局長
 説明会の招待者は主に本社を首都圏に置く旅行事業者やメディアであることから、東京において群馬の観光PRを行ったものである。また、旅行事業者等を群馬県に招いて、県内観光地を視察してもらうことにより、新たな旅行商品の造成を目指すなど、首都圏PRと地元の観光地案内との2本立てで、誘客促進を図っていく。

(5)観光関連予算について

角倉委員
 群馬県にとって観光産業は非常に重要な産業だと思う。観光関連予算については、全国的にどのような位置にあるのか。

福田観光物産課長
 予算規模の全国順位は、昨年度が44位、今年度が38位である。

角倉委員
 世界遺産、温泉、上野三碑など、県の観光資産の潜在的な力が表に出てきている中、現状の予算額ではさみしいと思う。予算についての見解を伺いたい。

高橋産業経済部長
 今年度執行している26年度2月補正予算の地方創生のための交付金(地域消費喚起型)については、16億8千万円のすべてを観光に投入し、重点的に取り組んでいるところである。今後も、このような国の財源などを確保するなど、積極的に活用していきたい。また、予算は県の姿勢の一つとも言えるので、しっかり予算要求していきたい。

(6)上野三碑について

角倉委員
 上野三碑の世界記憶遺産については、観光にも是非結びつけていただきたいが、現段階の考えを示してほしい。

福田観光物産課長
 ググっとぐんま観光キャンペーン首都圏説明会において、上野三碑のプレゼンテーションを行ったところである。また、観光情報誌等に情報を掲載しており、今後も積極的にPRを行っていく。

加藤文化振興課長
 高崎市が、山上碑、金井沢碑の木道やトイレなどを整備し、上野三碑が国内候補に選ばれたことから、他県からも観光客が来ていると聞いており、今後、多くの観光客が訪れるようPRに努めたい。また、上野三碑は直径3キロメートルの狭い地域にあることから、車だけでなく、自転車や歩いて回れるコースの設定など、いろいろと提案していきたい。

角倉委員
 高崎市でやっていただくのも大事だが、上野三碑の意味を、県もバックアップして、子どもたちや外国人に対して、パンフレットはインターネット映像などで見える化をしてもらいたい。また、自転車や歩きの観光ルートを確立してもらいたいがいかがか。

加藤文化振興課長
 上野三碑が持つ世界的な価値を、地元高崎市とともに、上野三碑世界記憶遺産登録推進協議会を中心に官民一体となって、外国語も含めて積極的に情報発信していきたい。ルートは公共交通機関も含めて、これから考えていきたい。

(7)公共交通を使った観光誘客及び富岡製糸場へのアクセス向上について

大手委員
 本県は東京圏にあるということで、公共交通機関を使った観光誘客を積極的に考えてもらいたいがどうか。

小此木交通政策課長
 本県は北陸・上越新幹線が走っており、高崎駅から各鉄道網が伸びているが、その先の2次交通が弱い。うまくつながるよう、各路線の維持や施設整備を図っていきたい。

大手委員
 富岡製糸場へのアクセス向上のため、高崎駅から上信電鉄へのスムーズな乗り換えができるように要望しているが、現状はどうか。

小此木交通政策課長
 上信電鉄高崎駅は駅入り口から改札まで多くの部分がJR所有であり、一部を上信電鉄が借用している。駅入り口から改札まで距離があるので、看板等案内表示をして、わかりやすい誘導に努めている。

大手委員
 話は全然進んでいないのか、それとも、少しは進んでいるのか。状況はどうか。

小此木交通政策課長
 ホームの駅入り口とは反対側に上信電鉄の用地があり、JRの用地と交換するといった話もあると聞いている。そうした中で進んでいくものと考えている。

(8)群馬プレミアム宿泊券について

大手委員
 群馬プレミアム宿泊券について、現在の利用状況は把握しているのか。

福田観光物産課長
 第1期販売分の利用状況については、現在集計中である。夏休み期間中は、みなかみや草津等の温泉地での利用が多かったと聞いている。

金井(康)委員
 群馬プレミアム宿泊券について、結果を見ると非常に混乱した気がする。今回の結果について反省点があれば伺いたい。

福田観光物産課長
 コンビニでは、アクセスの集中によるサーバーの一時停止、対面販売では、長時間の行列、さらには、転売目的で購入した人が、ネットオークションに出品した事例もあった。

金井(康)委員
 どのくらい転売目的のものがあったのか把握していれば伺いたい。また、転売に対してどのような指導をしているのか。

福田観光物産課長
 ネットオークションについては、現在110件の出品を確認しており、個々の出品者に対し、出品の取り下げを依頼している。

金井(康)委員
 転売を目的としなければいいという、ある意味抜け道があるので、第2期販売では、しっかりと販売する人に伝えてもらいたい。

福田観光物産課長
 第2期販売については、転売防止策として、券面に購入者の氏名が印字されるシステムを採用するとともに、宿泊券を使用する際には、身分証明書と当選通知の提示を求めるなど、チェック体制を強化している。

(9)花を活用した観光誘客について

伊藤(清)委員
 群馬県の花はレンゲツツジ、木はクロマツであるが、四季折々の花で人が呼べると思う。花を活用した観光誘客について、どのように取り組んでいるのか。

福田観光物産課長
 花は有力な観光素材だと考えている。周遊ガイドブックに県内の花の名所と見ごろ情報を掲載し、「ぐんまの花ごよみ」として、花スポットの周知を行うなど、花を観光誘客に結びつける活動をしている。

伊藤(清)委員
 梅については、北関東最大級ながら、その割にPRが足りないと思うがどうか。

福田観光物産課長
 観光情報誌やホームページなどで積極的なPRを行っている。また、県と高崎市、安中市で構成する「ぐんま三大梅林振興会議」では、三大梅林のPR活動や、スタンプラリーの実施などを行い誘客を促進している。

伊藤(清)委員
 梅は中国とも深い関係があり、中国との交流にもつながる。梅の観光化というものをどう考えているか。

福田観光物産課長
 秋間梅林のある安中市では、開花に合わせて様々なイベントを実施しているので、県も積極的にPRしていきたい。

(10)田島弥平旧宅近郊の道路案内表示について

大和委員
 前回の特別委員会で、田島弥平旧宅近郊の道路案内表示について、現状を確認し、検討したいと言っていただいたが、その後の状況はどうか。

生方道路管理課次長
 現地を調査したところ、一部、道路案内表示が不足している部分が見受けられたため、関係者と調整の上、設置に向けた準備を進めているところである。

(11)絹文化継承プロジェクトについて

大和委員
 絹文化継承プロジェクトについて、前回の特別委員会で、小学校は44校が取り組んでいるとのことであったが、最終的は繭玉から校旗を作ると聞いている。各教育委員会に働きかけ、参加校を増やしてはどうか。

布施世界遺産課長
 絹文化継承プロジェクトの「校旗を作ろうプロジェクト」は、現在、碓氷製糸の生糸を桐生の織物業者に持込み、1月30日には校旗になるという状況である。来年度以降も続けて行きたいと考えており、教育委員会にも引き続きお願いしていきたい。

(12)「花燃ゆ」及び「真田丸」を通じた地域振興について

大和委員
 「花燃ゆ」で群馬が舞台として登場し、番組の終わりの「花燃ゆ紀行」でも6回放送されると聞いたが、そこで紹介される場所はどこか。また、市町村との連携はどうなっているか。

加藤文化振興課長
 「花燃ゆ紀行」で放送される内容については、ぐんま「花燃ゆ」プロジェクト推進協議会を通じて確認したが、今のところ分かっていない。今後、放送内容が分かれば、協議会を中心に関係市町村とともにPRしていきたい。

大和委員
 来年1月から放送される「真田丸」について、ドラマのストーリーや地元市町村との連携はどうなっているか。

加藤文化振興課長
 ドラマの内容については把握していない。沼田城跡や岩櫃城跡では、真田氏にちなんだイベントを実施しており、「群馬の文化」支援事業で支援している。ドラマ放送を契機にその他の市町村でもイベントを開催していく動きが出てくれば、県としても支援していきたい。

大和委員
 真田丸の舞台となる長野県上田市等との連携はどうか。

加藤文化振興課長
 上田市ではドラマ館を、沼田市ではドラマの展示館を設置すると聞いており、両県で連携して情報発信していくことで、相乗効果を狙っていきたい。

戸塚観光局長
 上田市が事務局の真田街道推進機構に県内関係市町村が参加しており、パンフレットを作成し、情報発信を行っている。10月5日には、利根沼田地域の5市町村、利根沼田行政県税事務所等による「利根沼田『真田丸』プロジェクト推進協議会」が発足し、沼田市内に情報発信施設を設ける計画を持っていると聞いている。これらの取組と連携していきたい。

(13)日本遺産「かかあ天下-ぐんまの絹物語-」について

大和委員
 群馬県の日本遺産「かかあ天下-ぐんまの絹物語-」は、桐生が6か所、甘楽町が3か所、中之条町が2か所、片品村が1か所と、距離感が多少ある。協議会を設置して連携しているとのことだが、進捗はどうか。

布施世界遺産課長
 協議会が7月に発足し、国の補助金約2,800万円を受け、ソフト・ハード両面で事業を進めている。

大和委員
 具体的な内容はどうか。

布施世界遺産課長
 ホームページ作成、写真撮影、見学者受入れのための文化財の修繕などを行う。また11月末に赤岩でイベントを開催したいと考えている。

大和委員
 世界遺産との連携はどうか。

布施世界遺産課長
 観光物産課に依頼し、観光面での連携は進めている。日本遺産を含むぐんま絹遺産について、いろいろな切り口でPRしていきたいと考えている。

(14)県ホームページにおける観光PRについて

加賀谷委員
 県のホームページでは、沼田の天狗まつりやだるまの説明が短いと感じる。外国の方が天狗とかだるまが何なのか分かるような工夫があれば、文化財としての価値や魅力が伝わると思う。また、ホームページの写真では、選定の工夫が必要だと思うがどうか。

福田観光物産課長
 天狗など分かりにくいものもあると思うので、分かりやすい説明が必要だと思う。写真については、魅力的なものを選定することとわかりやすい説明に留意したい。

(15)観光振興計画について

萩原副委員長
 観光振興計画について、4つの基本方針を出しているが、4年間で振興をして行くには時間的にも厳しいものがある。今ある観光要素をいかに磨いていくかにつきると思うが、その中で道の駅をネットワーク化したり、インフォーションセンターにしたり、地域の情報などを、道の駅に行けば必ず手に入るようにしていくことによって、訪れた方に大変便利な機能が確立できると思うが、考えを伺いたい。

塚越道路整備課次長
 道の駅は関東では群馬県が一番多く、全国では5位という状況である。道の駅には休憩や情報発信、地域の連携等の機能があり、観光振興のために活用することは可能である。

萩原副委員長
 基本方針の2番目、戦略的な情報発信ということであるが、観光情報誌「ググっとぐんま」は、外国から来られた方用のものはあるのか。

福田観光物産課長
 作っていない。

萩原副委員長
 群馬の特徴は自然にあると思う。そこに温泉などが展開していくが、そのほか、文化、スポーツ、食、花などいろいろな切り口がある。群馬の特徴それぞれを紹介する資料はあるのか。

福田観光物産課長
 県のホームページでは、自然、温泉などの分野別に観光情報を紹介している。

萩原副委員長
 そのような形での展開はわかりやすい。また、世界遺産と日光を結ぶような観光ルートをきちっと紹介していく方がいい。例えば、ロマンチック街道など、これまで培ってきた観光ルートを継続して紹介していく必要があると思うがいかがか。

福田観光物産課長
 これまでの取組を継続していくほか、真田街道など新たな観光素材を発信していく必要もある。観光パンフレット等の紙面に限りがある中で情報発信の方法を工夫していきたい。

萩原副委員長
 外国人誘客については、欧米にも目を向ける必要があると思うがいかがか。

戸塚観光局長
 台湾をはじめとした東アジアを中心に、シンガポールなどの東南アジアを誘客の主要対象として取り組んでいるところであるが、欧米にも目を向けて取り組んでいきたい。

萩原副委員長
 海外からの誘客促進について、4年間の数値目標が必要と考えるがどうか。

戸塚観光局長
 どのような項目が目標値としてふさわしいか、現在検討中である。現計画における観光入込客数に加え、地域振興の観点から観光消費額も必要と考えている。また、外国人については、宿泊客数になろうかと思うが、国全体の推移も好調なことから、それ相応の数値を検討していきたい。

萩原副委員長
 物産の関係で、海外への農畜産物の販売が6億円を超えたということで、これについても4年間でどれくらいの数値目標を考えているのか。

真下ぐんまブランド推進課長
 平成26年度の本県産農畜産物等の輸出実績は6億円強となり、前年度の倍となった。4年後の目標設定は二桁台を考えており、今後協議をして決めていきたい。


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