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厚生文化常任委員会(平成28年10月12日)
厚生文化常任委員会 委員長 原 和隆
委員長 原 和隆
厚生文化常任委員会に付託されました案件の審査経過と結果について、ご報告を申し上げます。
はじめに、付託議案についてでありますが、第139号議案「平成28年度群馬県一般会計補正予算」に関して、生活文化スポーツ部関係では、東国文化の普及啓発の詳細内容が質されるとともに、特に、当時の暮らしや生活の映像制作に当たっては、様々な上州人のアイデンティティーが、映像を見る者の心情にしっかり届く映像とすることが要望されました。
また、同第139号議案のこども未来部・健康福祉部・病院局関係では、「看護師特定行為研修」の詳細内容、及び特定行為の安全性等が質されました。
次に、第141号議案「群馬県国民健康保険運営協議会条例」に関して、国保制度改革の背景、制度改革により財政基盤が強化されることの根拠、及び協議会の委員の選任基準等が質されるとともに、保険料率の県内統一に対する当局の見解が求められました。加えて、市町村と十分に連携を図ることも要望されました。
次に、第147号議案「群馬県病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例」に関して、がんセンターの病床数変更にあたり、試行期間の評価や将来の必要病床数の見通し等が質疑されました。
最後に、第149号議案「第7次群馬県保健医療計画の変更について」に関して、地域医療構想を進めるには、在宅医療の充実が必要との意見が述べられ、在宅療養支援診療所の箇所数等が質されるとともに、在宅医療を進める上での在宅療養支援診療所の目標数について、当局の見解が求められました。
以上の点を踏まえ採決した結果、本委員会に付託された議案のうち、第141号、第142号、第147号、及び第49号の各議案は多数をもって、その他の議案は全会一致をもって、それぞれ原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
引き続き行いました、請願の審査結果につきましては、お手元に配付の報告書のとおりであります。
続いて、意見書の発議についてでありますが、請願の審査において、採択すべきものと決定した「西毛地区開発に関する請願」の願意に基づく「寡婦(夫)控除の適用対象を未婚のひとり親世帯まで拡大することを求める意見書」について、全会一致をもって可決し、本委員会から発議いたしました。
また、進展のない拉致問題について、核・ミサイル問題と切り離して、優先的に、あらゆる手段を尽くして解決することを強く求める「北朝鮮による日本人拉致問題の早急な完全解決を求める意見書」も全会一致をもって可決し、本委員会から発議いたしました。
このほか、委員会の所管事項について、各般の議論が行われましたので、以下、その主な項目について申し上げます。
まず、生活文化スポーツ部関係については、
- 岩手国体における現在の成績、及びそれに対する所見について
- 二巡目の国体開催を見据えた人材の確保策、及び国体誘致までの道のりについて
- 国体開催にあわせた施設整備等におけるコスト意識について
- 伊香保リンクの指定管理者公募において、応募者がなかった理由、及び今後の方向性について
- 競技力向上の取組における競技団体との連携について
- 選手発掘への取組、及び種目を越えた団体間の連携について
- 医療通訳派遣の取組状況、及び今後の取組について
- 群馬交響楽団の今後に対する議論の状況について
- わかりやすいストーリーづくりを含めた、上野三碑の普及啓発について
- 多文化共生という面からの外国人支援の範囲及び他部局との連携について
- 指定管理者による施設の管理運営状況について
- 指定管理者評価委員会の委員構成について
- 県が発行する広報誌等に対して、男女共同参画の視点から内容をチェックする体制について
- ぐんまマラソンにおける経済効果について
次に、こども未来部・健康福祉部・病院局関係については、
- 群馬大学医学部附属病院の再生に向けた取組、及び改革の工程表について
- 抗がん剤治療により脱毛したがん患者への支援について
- 地域医療枠の拡大について
- 地域医療枠の卒業医師の臨床研修先、及び臨床研修後の勤務先等について
- ジェネリック医薬品の使用状況、及び使用者の感想等について
- 「こどもの貧困」のとらえ方、及び県内の実態把握について
- 県内の介護離職の状況等について
- 「地域包括支援センター」の開所状況について
- 在宅ケアをしている家族が抱える不安への支援について
- 骨髄バンクのドナー登録者数、及び登録を促進するための取組について
- 「障害平等研修」の実施状況、及び今後の取組方針について
- 医療保護入院制度の概要、入院患者数、及び移送制度等について
- 臍帯血バンクの状況について
- 館林厚生病院の医師確保対策について
- 無料低額診療制度の実施状況、役割等について
- 国保税の滞納者対策について
- 放課後児童クラブの大規模化の現状等、及び放課後児童支援員の処遇改善について
- 障害児者の施設整備について
- 「手話施策実施計画」について
- 動物愛護施策の今後の取組について
- 猫の繁殖管理、及び市町村における助成制度について
- 災害時における動物救護体制の整備について
- 「動物愛護フェスティバル」で実施した譲渡会の状況、及び環境省が推奨する譲渡に係るガイドラインについて
- サービス付き高齢者向け住宅等の経営状況の把握、及び入居者の処遇について
これらの事項につきましても、活発な議論が行われました。
以上、申し上げて委員長報告といたします。