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国際戦略・観光に関する特別委員会平成28年10月6日(木曜日)

1.開催日時

平成28年10月6日(木曜日)10時開始 13時40分終了

2.開催場所

301委員会室

3.出席委員

委員長:松本耕司、副委員長:井田泉
委員:関根圀男、委員:黒沢孝行、委員:岸善一郎、委員:井下泰伸、委員:金井康夫、委員:高橋正、委員:本間惠治、委員:伊藤清、委員:山崎俊之、委員:加賀谷富士子

4.欠席委員

なし

5.主な質疑

(1)国際戦略(県産木材の中国への輸出)について

関根委員
 県産木材の中国への輸出が開始されたが、その現状はどうか。

山田国際戦略課長
 平成27年10月1日に関東森林管理局、碓氷川森林組合、県内貿易会社の3者で計2,600立方メートルの県産原木を中国へ輸出する契約を締結した。これは、県内貿易会社から上海事務所に木材輸出についての相談があり、同事務所が関係機関との調整を行ったことがきっかけとなっている。

関根委員
 量は少ないが、開始したことは画期的なことなので、続けられるよう国際戦略課、上海事務所でも応援態勢をしっかり作ってもらいたい。常任委員会で環境森林部長からも前向きな話があった。関係部局との連携はどうか。

山田国際戦略課長
 県内の貿易事業者は、貿易に関する実務については熟知しているが、林業関係の法令や木材加工などの技術面の知識も含めて、専門的・技術的な面からの議論の場がほしいと言っている。所管部局と連携して関係者を集め、研究会等の開催など、オール群馬で議論できる場の設置について働きかけたい。

関根委員
 中国における木材の需要はかなり多いと聞いているが、県内関係者はよく知らないと思うので、十分説明して広めてもらいたい。執行部で把握している中国における木材の需要はどうか。

山田国際戦略課長
 中国国内では10年以上前から不動産価格が高騰を続けており、木材輸入量も林野庁の資料では原木で2004年から2014年までの10年間で2倍、製材では、4.3倍に伸びている。また、現地で得た情報では、高所得者向けマンションの内装材として、日本産の高級スギ材の需要が急激に伸びている。そのような状況下で、県産木材の輸出をさらに促進できるように、引き続き上海事務所で情報収集を進め、所管部局である環境森林部や関係機関と連携して取り組んでまいりたい。

関根委員
 森林ジャーナリストの田中淳夫氏によると、日本は木材の輸出国に変わったと本やブログで発表している。2015年の木材輸出高が日本全体で229億円、うち中国向けは89億となっている。特に九州が多いが、宮崎県では3,500立方メートルのスギ、ヒノキを中国に輸出し、5年後には年間100万立方メートルの輸出を目標にしている。島根県、秋田県、高知県、北海道、鹿児島県と日本中で中国向け輸出を始めている。県産材を売るチャンスだと思うので、様々な課題を検討して県産材が少しでも多く輸出できるよう前向きに取り組んでいただきたい。

(2)東国文化周知に関する今後の取組について

関根委員
 歴史博物館の東国文化発信の拠点化について、具体的にどのような取組を行うのか。

加藤文化振興課長
 多言語での音声ガイドを整備し、目と耳の両方からの情報により、理解を一層深めることができるようにする。また、学習コーナーの端末の検索ソフトを改良し、黒井峯遺跡や太田天神山古墳をはじめとする県内の貴重な東国文化の遺産に足を運びやすくなるように、遺産の説明やアクセスマップ、駐車場情報、近隣の観光スポット等を盛り込む予定である。さらに、東国文化の中心として栄えた時代の技術や生活を紹介する映像を制作し、館内で上映するだけでなく、県のホームページやインターネットを活用して、効果的に発信したい。

関根委員
 音声ガイドは日本人向けのものか。

加藤文化振興課長
 音声ガイドは外国語も含めて検討している。

関根委員
 世界の記憶登録に向けて、上野三碑をはじめ東国文化の普及啓発の具体的な取組はどうか。

加藤文化振興課長
 上野三碑では、リーフレットやポスター、のぼり旗や講演会による周知活動に加えて、身近に感じていただくため、展示用の「レプリカ」の作成を行い、活用したい。また、東国文化の歴史的な価値がよくわかるようなストーリーをつくり、これを使って、既存のスマートフォンアプリで学びながら、上野三碑をはじめとした県内の東国文化ゆかりの歴史文化遺産を実際に楽しく巡るスタンプラリーを実施したい。

黒沢委員
 これからの取組になると思うが、例えば小学校高学年の遠足は歴史博物館に行くことを義務的にすると、小学校5、6年生頃の記憶は非常に残ると思う。子どもたちが歴史博物館に行って興味を持ち、親を連れて県内の東国文化を見に行きたいと思わせることも重要かと思うがどうか。

加藤文化振興課長
 これまでも多くの県内小学校を受け入れているが、歴史博物館は高速道路のインターチェンジに近いことから、県外の小学校の利用も非常に多い。県内小学校の受け入れ増加に向け、教育委員会にも働きかけていきたい。

(3)観光情報誌「ググッとぐんま」について

黒沢委員
 観光情報誌「ググッとぐんま」に東国文化の発信拠点となる「歴史博物館」の記載がない。東京で大々的にPRするのであれば、日帰り又は一泊二日の周遊観光のモデルコース等を取り上げてはどうか。

吉田観光物産課長
 歴史博物館の掲載はないが、上野三碑の特集や富岡製糸場と絹産業遺産群を掲載し、東国文化をPRしている。周遊観光については、「ぐんまを巡る旅」で取り上げており、歴史博物館のリニューアルやグランドオープンを契機に、歴史博物館を拠点とする周遊観光について情報発信を行い、地域での滞在時間の延長や地域での観光消費額が増加するよう取り組んで行きたい。

黒沢委員
 旅行では食が重要だと思う。行政が作成する印刷物で難しい点もあると思うが、例えばギンヒカリを食べられるお店を紹介したり、個店を取り上げることはどうか。

吉田観光物産課長
 全県的な観光情報誌で個店を紹介することは難しいが、地域機関や市町村等が作成するパンフレットではより詳細な情報も掲載されているので、それらと連携した情報発信を行っていきたい。

岸委員
 観光情報誌「ググっとぐんま」について、常任委員会でも要望したが、県内35市町村のおらが村の宝を出せるとよいと思うがどうか。

吉田観光物産課長
 観光情報誌では、県内5エリア毎の旬な観光情報を掲載している。年4回発行しており、年間トータルでは、県内35市町村の観光資源が掲載されている。各市町村の一押しの観光地等をまとめたパンフレットなども面白いと思うので、研究してまいりたい。

井田(泉)委員
 最後に、観光情報誌「ググっとぐんま」について、何部発行でどこに配布しているか。

吉田観光物産課長
 50万部を発行し、首都圏の主要駅、県内の観光施設、道の駅などで配布している。

(4)県道足利伊勢崎線の丸山交差点改良工区について

黒沢委員
 県道足利伊勢崎線の丸山交差点改良工区終点から西側の丸山西交差点までの4車線化工事の見通しはどうか。

若田部道路整備課長
 お尋ねの区間は、現在事業中の丸山交差点及び只上交差点の改良工事と、その西側の4車線化事業の「強戸工区」延長1.8キロメートルに挟まれた、延長850メートルの区間である。850メートル区間の4車線化については、強戸工区の進捗状況や太田スマートIC開通後の交通量などの推移をみながら、必要性を含め事業手法等を検討してまいりたい。

(5)ベトナムハノイのアンテナショップについて

岸委員
 ASEAN向けの輸出促進ということで、ベトナムのショッピングモールに茨城、栃木との3県連携でアンテナショップを出店したとのことだが、どのような状況か。

山田国際戦略課長
 ベトナムは今後も経済発展の余地が充分にあり、平均年齢も低い将来有望な国と言える。早期に消費市場の動向を調査したいとの意見が群馬県、栃木県、茨城県の3県で一致したこと、今年の2月に本県と同国との間で経済連携協定を締結したことを踏まえ、今後ベトナムでどのように展開したらよいか、テスト販売として始めたところである。

岸委員
 それぞれの特産品を販売しているとのことだが、何か。

山田国際戦略課長
 それぞれの県で県内の事業者から出品希望を募り、最終的に30品目ずつを選定した。本県ではこんにゃく製品、酒、麺類、伝統工芸品などを出品している。

岸委員
 現在のショッピングモール以外にも出店する予定はあるか。

山田国際戦略課長
 アンテナショップの設置期間は7月31日~2月中旬を予定しており、それと並行して3県の特産品をレストランや、現地バイヤーに売り込んでいる。また現地バイヤーの招へいも予定している。ハノイに設置したアンテナショップを核として、ASEAN地域への展開を進めてまいりたい。

(6)牛肉の輸出について

岸委員
 肉の輸出は和牛が中心のようである。高品質の交雑牛であれば輸出できると思うが、海外への売り込みは行っているのか。

真下ぐんまブランド推進課長
 交雑牛については、シンガポールへの輸出が進んでおり、県としても力を入れているところである。

(7)「女性の視点を活かしたイメージアップ」について

岸委員
 新規事業である「女性の視点を活かしたイメージアップ」はどのようなものか。

新井ぐんまイメージアップ推進室長
 若い女性に群馬県によいイメージを持ってもらい、魅力を感じてもらうことにより、人口減少対策としての県内在住の若年女性の流出防止や、県外在住の若い女性の呼び込み、定着を図ることを目的に取り組んでいるものである。

(8)県内の古墳情報の冊子化について

岸委員
 県内各地域の古墳の情報を冊子化するなど、積極的なPRが必要と考えるがどうか。

加藤文化振興課長
 古墳総合調査の結果等を踏まえて、古墳大国として東国文化の中心地であった本県を強力にPRする方策を検討したい。

(9)地域資源の磨き上げについて

井下委員
 県内に観光素材はたくさんあるが、焦点を絞り磨き上げを行い、観光誘客のコンテンツとしていくべきと考えるがどうか。

吉田観光物産課長
 群馬には多くの観光資源があり、一つに絞るのは難しいが、あえて一つに絞ると、温泉がメインとなると考える。温泉地に宿泊いただき、周辺観光地を周遊してもらえるよう、情報発信をしたい。県内で市町村DMOが5か所設立されており、各市町村と一緒に磨き上げた観光資源を県域DMOで支援しながら、誘客を進めたい。

井下委員
 やはり温泉は武器だと思う。そこで、群馬への誘客を図るため、県の役割はなにか。

吉田観光物産課長
 「稜線トレイル」や「アウトドア」など新たな観光資源を県として提案するとともに、観光素材の磨き上げも支援してまいりたい。

井下委員
 観光キャンペーンでは、県全体を過不足なくPRするのでなく、テーマを絞るなど配分があってもよいのでないか。

吉田観光物産課長
 県として、食については「すきやき」など打ち出している。キャンペーン手法については、今後検討してまいりたい。

(10)既存資源を活用した観光客誘客について

井下委員
 既存資源を活用した観光客の誘客について、県内には魅力ある観光資源が多くあるが、それぞれの市町村の資産をすべて取り上げると、全体として薄まってしまう。他県は集約してアピールしている。今後は、違う方向性を見いだす必要があるのではないか。

向田企画部長
 県の役割は、複数の市町村を組み合わせて宣伝することと、大きな視点でストーリーを作ることだと思う。例えば、富岡製糸場だけを見ても世界遺産の価値は分からないので、関連遺産を見る必要がある。ストーリーを作り複数の資産を結びつけていくことが県の大きな役割である。ストーリーを繋げていくと複数の市町村が絡んでくるし、その中で郷土の食もPRできると思うので、今後、より深いところに手が届くような観光PRができればよいと思う。

井下委員
 その方向性しかないと思っている。県民がストーリーで分かってもらって、盛り上げていく認識ができれば違う動きになると思う。

(11)山のグレーディングについて

金井(康)委員
 山のグレーディングの一覧表ができたが、今後、どのように活用していくのか。また、外国人観光客へのPRはどのように取り組むのか。

吉田観光物産課長
 現在、一覧となっているものを県全体の地図に落としたり、ホームページ等の情報発信も活用しやすいものとなるよう、検討していきたい。また、「稜線トレイル」の周辺観光地をめぐる情報を発信し、海外からの誘客にも活用していきたい。

金井(康)委員
 山梨県や長野県等は、同一基準でグレーディングしているが、群馬はどうか。

吉田観光物産課長
 同様の基準で作成している。

金井(康)委員
 県警の発表では県内の遭難者は過去最多であった。今回のグレーディングをPRするとともに、外国人観光客に分かりやすいよう翻訳し、ネット環境からも見られるようにしたらどうか。

吉田観光物産課長
 検討したい。

(12)県内の上州地鶏の販売促進について

高橋委員
 県内で上州地鶏の生産が進みつつあり、その肉を活用したすき焼きなどを提供する動きも始まっている。生産振興とともに、これら地域食材の販売促進活動についても支援すべきと考えるがどうか。

真下ぐんまブランド推進課長
 県では、県産牛肉を使ったおもてなし料理としてのすき焼きを推進しているところである。上州地鶏など地場産の食材を使った地域特有のすき焼きの開発・普及についても、「ぐんま・すき焼きアクション」の取り組みとして、積極的に支援することとしている。

(13)「麺-1グランプリ」について

本間委員
 館林で開催された「麺-1グランプリ」に参加したところ、「道路に案内があったので立ち寄った。来年も参加する。」という方がいた。既存イベントを活用した誘客はどうか。


吉田観光物産課長
 県内各地のイベントも重要な観光資源であると考えている。県では、観光素材集を作成しており、首都圏旅行業者や雑誌社などに配布するなど、ツアー造成に向けた情報発信も行っている。今後も様々な場面でPRしていきたい。

(14)屋外広告物条例の改正案について

伊藤(清)委員
 屋外広告物条例の改正案について、新基準に適合しない屋外広告物は、建て替えの時、もしくは改造する時まで設置可能とあるが、5年なりの周知期間を設けて、その後は撤去してもらうような対策が必要ではないか。

林まちづくり室長
 未開通の上信自動車道に向けた広告物はまだ立っていないことから、既存不適格の広告物が発生するのは、上信自動車道付近を通る一般道となる。今回の条例改正の主眼は、上信自動車道本線からの眺望景観の保全である。一般道に立つ広告物については、3年や5年後に建て替えをしてもらうのは負担が大きいと考え、このような取り扱いとしている。

(15)温泉マークの変更について

伊藤(清)委員
 良い景観のためには、不適格の広告物が立ち続けるのは問題だと思うので、このことをよく踏まえて進めてもらいたい。もう一点、国では、東京オリンピック開催に向け、外国人にわかりやすいマークを作成する方針で、従来の温泉マークも変更されると聞いている。磯部温泉は温泉記号発祥の地である。変更について、県としてどう考えているか。

吉田観光物産課長
 国が外国人観光客向けにわかりやすいマークを検討しているものだが、必ずしも強制するものではないと聞いている。また、安中市や安中市観光協会は、国に変更の見直しを求める要望書を提出する予定と聞いている。新聞報道によれば、大分県の別府温泉は、従来のマークを使っていく方向とのことである。

伊藤(清)委員
 県としてはどう対応する予定か。

吉田観光物産課長
 各県の動きを情報収集しているところである。県としては、地元の意向に沿う形で支援していきたい。

(16)ぐんまちゃんデザイン利用商品について

伊藤(清)委員
 群馬には温泉記号発祥の地である磯部温泉があるので、しっかり対応いただきたい。続いて、ぐんまちゃんデザイン利用商品の売上が191億円、経済波及効果が335億円と伸びてきているものの、グッズ売上は下がってきている。くまモンは国内で1千億円、海外で21億円の売上がある。この違いは何か。

新井ぐんまイメージアップ推進室長
 くまモンは民間を絡めて戦略的に生み出されたキャラクターであり、全国展開している商品等にも利用され、大きな売上となっている。群馬県でも県内に製造拠点がある企業にぐんまちゃんデザイン利用の働きかけを開始したところである。

伊藤(清)委員
 昨年度は前年度に比べグッズの売上が減少しているが理由は何か。

新井ぐんまイメージアップ推進室長
 平成26年度はぐんまちゃんがゆるキャラグランプリで優勝した年であり、新たな商品が出て売上が上がった。昨年度は優勝から時間が経ち効果が少し薄れたものと思われる。

伊藤(清)委員
 くまモングッズは海外で販売されているが、ぐんまちゃんの対応はどうか。

新井ぐんまイメージアップ推進室長
 海外での販売には商標権が問題となる。海外でぐんまちゃんを用いたPRが増えている中、事業者の方に安心して販売していただくため、中国では3分類について商標登録済みであり、台湾、香港でも現在出願中である。

(17)上海事務所について

山崎委員
 8月後半に上海に行き現地進出企業やJETROなどで話を聞いてきたが、9月20日付け新聞に「上海進出見直しへ」との記事があった。この記事について所感を伺いたい。

山田国際戦略課長
 読売新聞の記事は「ものづくり商談会」についてのものである。中国は経済の動きが速く、企業の動きも速い。90年代は委託加工して日本で販売する形であったが、2000年代は加工した物を中国国内で販売するようになり、2010年代には競争激化と選別が進んでいるが、依然として中国市場の大きさは無視できない。こうした情勢を踏まえた上で、企業のニーズに応じて支援策を見直しながら進めてまいりたい。

山崎委員
 日本経済新聞で日中経済協会訪中団による「中国から撤退する際の手続き迅速化要請」との記事について、所感はどうか。

山田国際戦略課長
 中国の経済の動きが非常に速いため、進出した企業が最初の目論見と異なる状況になり撤退する場合があるが、そうした自由な行動が制約されかねない状況について、相談を受けたことはある。一方、新たな企業の中国進出もあり県内に本社がある企業の中国での事業所数はむしろ増加している。こうした状況に応じ、県内中小企業をタイムリーに支援していきたい。

山崎委員
 日経新聞でも中国への進出事業所数はまた増加しているとの報道があった。質の良い日本商品は高くても売れることも聞いており、巨大な消費市場に変貌している。上海総領事も「まだら模様」と言っていたが、所感はどうか。

山田国際戦略課長
 事業の種類や、事業者の戦略によって違いがある。群馬県では自動車関連企業の中国進出が多いが、中国の自動車販売台数は約2400万台、米国は1700万台、日本は500万台と中国が非常に多く、県内の進出企業が中国における外資系企業に部品を納めて成功している事例もある。一方で木材輸出や、雑貨等消費財の百貨店での常設販売などの成果も出てきている。今後とも、情勢を見極めて適切な支援をしていきたい。

(18)「めがね橋」周辺の観光対策について

井田(泉)副委員長
 前回の特別委員会で高崎駅にぐんまちゃんを置いてPRしたらどうか話したところ、早速、等身大レプリカを設置してもらい、御礼申し上げる。めがね橋周辺の駐車場が狭くて入りづらい。路肩に停車する人もあり、交通渋滞を起こしている。この施設に誘客するのであれば駐車場対策を考えるべきだと思うが、現状と対策についてお聞きしたい。

吉田観光物産課長
 めがね橋駐車場には、普通車22台、大型4台、トイレ1箇所が整備されているほか、アプトの道を徒歩10分ほどの距離にある碓氷湖には広い駐車場もある。

井田(泉)委員
 分かりやすい駐車場への誘導など、安中市と連携はしているのか。

吉田観光物産課長
 安中市もDMOを立ち上げており、今後も連携して積極的にPRに努めていきたい。

(19)日本シャンソン館について

井田(泉)副委員長
 日本シャンソン館の観光拠点としての連携について伺いたい。

吉田観光物産課長
 観光入込調査の調査地点として協力いただき、年間来館者数は4000~5000人となっている。観光素材集では、渋川市「芸術の散歩道・アルテナード」の中で紹介しており、先日、県観光物産国際協会がぐんまちゃん家で開催した「サロンドG」でも渋川市や渋川伊香保温泉観光協会がPRを行っている。

井田(泉)委員
 県民の日には県民に限り入館料が無料になるとあるが。

吉田観光物産課長
 毎年、県内観光施設等に対して県民の日記念事業として協力を要請している。その一環として参加しているのではないか。

(20)台湾について

加賀谷委員
 台湾フェアの内容と来場者数等を聞きたい。

山田国際戦略課長
 7月8日~10日の3日間群馬県台湾総会と共催で第1回台湾フェアを開催した。非常に盛況で県民にも台湾に関心を持ってもらえたと思う。3日間で約1万人の来場者があり、文化や観光の紹介や物販を行ったが、2日目には商品が足りなくなり追加するほどであった。次回以降はそうした点も踏まえて満足いただけるよう対策を考えていきたい。

加賀谷委員
 昨年度の特別委員会の海外調査で新竹県長に前橋まつりへの参加を提案したが、その後の情報は入っているか。

山田国際戦略課長
 聞いていない。

加賀谷委員
 祭りに来られないのは仕方がないが、県として、もっと積極的に取り組んでほしい。

山田国際戦略課長
 台湾については重要な市場と認識しており、これまでも知事をはじめとして県産農畜産物の輸入解禁を働きかけてきたが、解禁になればすぐにPRできるよう準備を進めている。また、教育旅行をはじめとする観光誘客に、観光物産課を中心に上海事務所も協力して取り組んでおり、観光博への出展や旅行業者への働きかけを行っている。今後とも県民の利益に結びつく経済交流を進めていきたい。

松本委員長
 台湾から私の所に来年1月に輸入解禁になるという連絡があったが聞いているか。

向田企画部長
 年内か年度内には解禁となるのではないかという予測は各方面から聞いているが、台湾側から正式な話は聞いていない。

松本委員長
 先ほど、来年1月から解禁になるとの連絡があった。新竹県の話もあるが、その他にも台湾の中学校と太田市の学校の学校交流の話がまとまった。こうした独自の交流の動きをどう考えるか。

向田企画部長
 新竹県についての海外調査を通じた交流は承知している。教育旅行については若者に日本に親近感をもってもらうプラスの効果があり観光物産課を中心に推進している。既に本県と協定を締結している自治体については、農畜産物等の輸入規制がいつ解除になっても対応できるように準備を進めているところである。台湾全体との交流は進めるが、新たな協定締結までは今のところ考えていない状況である。

松本委員長
 台南市で地震災害があった際や最近の台風被害などでお見舞いの気持ちを表すなど、もっと積極的に動いてほしい。新竹県については相手方が別の事業が入り来日できず残念だった。協定締結先に限らず、もっと新しいところとの交流を広げてほしい。館林市も雲林県との交流を進め日台親善協会を設立すると聞いている。ベトナムなどへの取組もよいが、最も親日的な台湾との交流をしっかり進めてほしい。


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