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文教警察常任委員会(警察本部関係) 平成26年12月5日(金曜日)

1.開催日時

平成26年12月5日(金曜日)10時開始 11時23分終了

2.開催場所

302委員会室

3.出席委員

委員長:星名建市、副委員長:安孫子哲
委員:中村紀雄、委員:岩井均、委員:塚原仁、委員:あべともよ、委員:岸善一郎、委員:吉山勇、委員:高橋正

4.欠席委員

なし

5.主な質疑

(1)群馬県職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例について

あべ委員
 増額改定は何年ぶりになるのか。また、職員一人当たりの給与はどの程度増額されるのか。

田島警務部長
 7年ぶりである。改定により、職員の年間給与は平均で約7万4千円増額となる見込みである。

あべ委員
 民間調査によれば物価上昇や消費税の増額などの対応には3パーセント以上の賃上げが必要とされており、今回の改定は限定的なものと思われるがどうか。

田島警務部長
 公務員給与は、地方公務員法に定める給与等の決定原則に基づき、人事委員会において職員及び民間企業の給与や社会経済情勢などを総合的に勘案し、慎重な検討を行った上で条例改正を経て決定されるものと承知している。

(2)携帯電話使用中における交通事故の現状と対策について

塚原委員
 本年の携帯電話使用中の交通事故発生状況についてはどうか。

高橋交通部長
 11月末現在の概数で、発生件数43件、死者数0人、負傷者数60人といずれも減少傾向で推移しているが、5年前と比較し約2.5倍の増加となっている。原因は、「画像目的使用中」の事故が半分以上を占めている。

塚原委員
 交通事故防止対策についてはどうか。

高橋交通部長
 事故の約8割が追突事故であることから、自動車運転者に対する携帯電話使用の取締り強化、交差点等における停止中の車両運転者に対する指導・警告、携帯電話の危険性を訴える交通安全教育等を実施している。

塚原委員
 運送業会に対する取組についてはどうか。

高橋交通部長
 群馬県トラック協会、安全運転管理者協議会等に対し、具体的事例を示しつつ指導、教養を実施している。

(3)交通死亡事故抑止対策について

塚原委員
 本年の交通事故発生状況はどうか。

高橋交通部長
 12月4日現在で、交通事故発生件数5,041件、死者数60人、負傷者数18,993人で、いずれも昨年同期比では減少傾向で推移している。ただし、交通事故死者に占める高齢者の割合が6割以上を占め、全国平均を約1割上回っているほか、11月中に10件の死亡事故が連続発生するなどしており、厳しい情勢であると認識している。

塚原委員
 年末の交通事故防止対策についてはどうか。

高橋交通部長
 交通事故多発箇所における街頭監視、車両検問等を実施しているほか、11月以降は白バイを夜間運用している。また、国道354号(東毛広域幹線道路)では、7人の交通死亡事故が発生したことから、交通安全運動の出動式を太田警察署で開催するなどの対策を講じている。

(4)警察犬の運用状況について

塚原委員
 警察犬の運用状況についてはどうか。

小倉刑事部長
 警察犬の体制等は、県警察が直接管理する「直轄警察犬」と、民間の訓練士等が管理する「嘱託警察犬」で運用している。直轄警察犬はいずれもドイツシェパード犬で、嘱託警察犬は、ドイツシェパードとラブラドールリトリーバーである。本年11月末現在の出動件数等は総件数371件であり、うち直轄警察犬が281件、嘱託警察犬が90件である。内訳では、強盗、窃盗等の犯罪捜査62件、行方不明者等の捜索活動289件、イベント活動等20件で、その他に広報活動や変死体現場における活動などがある。

塚原委員
 嘱託警察犬制度はどのようなものか。

小倉刑事部長
 民間人が所有し、訓練士等が飼育・訓練する犬のうち、審査会で合格した犬とその訓練士に対し1年間の期間を定めて現場出動等、警察活動を嘱託している制度である。

塚原委員
 警察犬の活用による効果的な事例はどのようなものがあるか。

小倉刑事部長
 主なものとして、1月に前橋警察署管内で89歳の男性が行方不明となった際に、同人を発見・保護した事例や、9月に高崎警察署管内で73歳の女性が行方不明となった際に、同人を発見・保護した事例などのほか、強盗事件において遺留品を発見したといった事例がある。

塚原委員
 警察犬は現体制で足りているのか。

小倉刑事部長
 犯罪現場では、第一に直轄警察犬を活用し、嘱託警察犬についても活用を広げている。出動件数はこの10年で約1.5倍に増加しているが、現在の事案発生状況であれば現頭数で間に合っている。

(5)取調べの可視化ついて

中村委員
 可視化は法制化の方向に進んでおり、現時点では試行段階だと思うが実施状況はどうか。

小倉刑事部長
 取調べにおける録音・録画については、県警独自の取組ではなく警察庁が示した指針に基づいて全国一律に行っており、本県においても同指針に基づき取り組んでいる。

中村委員
 実施している中で問題点はないか。

小倉刑事部長
 被疑者が拒否すれば実施しないこととしており、意思確認の状況までは録音・録画しているが、今後も可能な限り実施していく所存である。

中村委員
 実際に拒否する例はあるのか。また、法制化も同様の方向か。

小倉刑事部長
 実際に拒否事例はある。なお、法制審議会が法務大臣に答申した取調べの可視化を含めた法改革要綱でも、一定の場合には実施しない除外項目を設けていると承知している。

(6)DNA型鑑定について

中村委員
 DNA型鑑定のやり直し要望に対応するには資料の保存が必要であるが、どのようにしているのか。

小倉刑事部長
 確定裁判を経た証拠品は全て検察庁に送付しており、刑事確定訴訟記録法に基づき検察庁において保存しているものと承知している。

中村委員
 本県で資料が保存されていないことで不都合が生じたという事実はあるか。

小倉刑事部長
 現時点で確認しているものはない。

(7)道路標示への対応について

あべ委員
 道路標示補修予算の推移についてはどうか。

高橋交通部長
 今年度は約1億7千万円となっているほか、25年度は約2億9千万円、24年度は約2億9千万円、23年度は約2億1千万円、平成22年度は約2億3千万円となっている。

あべ委員
 薄くなった道路標示の把握はどのようにしているのか。

高橋交通部長
 各警察署員等が通常勤務を通じ把握するほか、住民の通報等によっても把握している。

あべ委員
 把握した標示に対しどの程度の塗り替えを行ったのか。

高橋交通部長
 県内には横断歩道が約3万本、はみ出し禁止等の実線が2,736キロメートルあるが、昨年度は横断歩道3,169本、実線140キロメートル等の塗り替えを行った。横断歩道や停止線等の緊急性の高いものから優先的に行っており、引き続き計画的に実施していきたい。

(8)地域警察官の警ら活動について

あべ委員
 警ら活動の意義は何か。

金田地域部長
 警らは、交番、駐在所、パトカーによる勤務員が管内をパトロールし、管内状況の把握を行うとともに、職務質問等による犯罪の予防検挙、交通指導取締り、事件事故防止上の危険箇所の把握、市民や事業者に対する防犯指導等で地域の安全を確保するための活動である。

あべ委員
 警ら活動で重点としているのはどのようなところか。

金田地域部長
 時間帯や地域性等により異なるが、基本的には事件・事故多発場所、事件やトラブル発生のおそれのある場所、住民から要望のある場所等を重点としている。具体的には、通学路や学校施設周辺、駅・公園や空き地、金融機関やコンビニ等の深夜営業店舗周辺、若者等のい集場所、更には昼間や深夜の住宅街等である。

あべ委員
 今後どのようなパトロール活動を推進していくのか。

金田地域部長
 警らをする際は、犯罪の発生場所、発生状況などについて把握しており、そのような場所を重点的に実施している状況である。また、交通事故等に関しても、管内の発生場所の状況を把握しており重点的な警ら活動に努めている。

(9)職員の看護休暇取得状況について

あべ委員
 看護休暇はどのような場合に取得できるのか。また、実際の取得状況はどうか。

田島警務部長
 看護休暇は、中学校卒業までの子を養育する職員が、その子の看護のために勤務しないことが相当であると認められる場合に取得することができる。取得状況は、延人数で、平成24年度246人、25年度は257人、本年は10月末現在で134人が取得している。

あべ委員
 女性警察官の採用・登用拡大のため、休暇が取得しやすい環境をつくってほしいがどうか。

田島警務部長
 仕事と子育ての両立支援は人材確保や中途退職防止にもなるため積極的に推進している。各種休暇制度をわかりやすく紹介する資料の作成や、平素の業務指導などを通じ利用促進を図っており、引き続き取得しやすい職場環境づくりに努めていく。

(10)安全・安心なまちづくりの推進について

岸委員
 防犯運動や防犯意識の高揚、防犯ボランテアの拡充などの取組状況はどうか
羽鳥生活安全部長
 関係機関・団体との緊密な連携の下、各種機会を捉えた防犯キャンペーンや防犯講話、情報発信などを通じ、地域住民への参加と協力を呼びかけ「地域の安全は地域で守る」との意識高揚に向けた広報啓発活動を推進している。県内で活動する防犯ボランティアは昨年末現在で755団体、約8万人と平成16年末より団体数で約3.6倍、人員は約2倍となっている。

岸委員
 防犯運動や防犯意識の高揚、防犯ボランテアの拡充などの取組状況はどうか、防犯ボランティア等が行う児童の登下校時の見守り活動、青色防犯パトロール活動の成果及び今後の周知と小中学校との連携方針について伺いたい。

羽鳥生活安全部長
 青色防犯パトロール車によるパトロールは、本年10月末現在184団体、943台、約2万3千人が実施し、運用開始した平成17年と比べ団体数で約8倍、台数で約11倍となっている。刑法犯認知件数が減少しているほか、子供に対する声かけ事案も25年以降は減少に転じているなど、目に見える形で活動の成果も現れている。

岸委員
 自主防犯ボランティアへの支援状況はどうか。

羽鳥生活安全部長
 活動団体に対する表彰のほか、自主防犯パトロール活動の拠点支援や活動マニュアル等の資料配布、防犯リーダー研修会、警察官との合同パトロール等を実施している。

岸委員
 防犯講話ではどのようなことを行っているのか。

羽鳥生活安全部長
 子どもに対しては年齢に応じた防犯教室等、高齢者対象には振り込め詐欺被害防止と併せ交通安全講話、防犯ボランティアに対しては活動上の留意事項に関する研修会や防犯リーダー育成に向けた講話等、受講対象者毎に内容を変えて実施している。

岸委員
 青色防犯パトロールに対するガソリン代等の物的支援についてはどうか。

羽鳥生活安全部長
 ガソリン代は車を所有する市町村等で負担していることろもあるが、多くの自主防犯ボランティア団体では、高い使命感を持って自己負担していると承知している。今後、物的支援については検討していきたい。

(11)県内の治安情勢等について

安孫子副委員長
 本年を振り返り、県内治安情勢についての本部長の認識はどうか。

富田警察本部長
 刑法犯認知件数が引き続き減少傾向で推移し、各種検挙率も他県と比較して高い状況にあるほか、交通事故死者数も減少傾向を維持している一方で、振り込め詐欺等の特殊詐欺被害が急増し、危険ドラッグ関係事案も発生している。個々事件として、前橋市内で発生した強盗殺人事件や高崎市内で発生した路上強盗事件など捜査中の重要事件、何より以前から捜査している未解決事件も抱えており、県民の不安解消には至っていない厳しい情勢であると認識している。今後も、安全・安全を誇れる群馬県の実現のために努力してまいりたい。

安孫子副委員長
 年末及び来年に向けての取組についてはどうか。

羽鳥生活安全部長
 客引き行為に対しては、実態を踏まえつつ違法行為があれば厳正に対処する方針を今後も貫いていくなど、地域住民や客として訪れる方々が不安を感じることがないよう、良好な風俗環境や街づくりのために取り組んでいく所存である。


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