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厚生文化常任委員会(生活文化スポーツ部関係)平成28年10月3日(月曜日)

1.開催日時

平成28年10月3日(月曜日)9時59分開始 13時28分終了

2.開催場所

402委員会室

3.出席委員

委員長:原和隆、副委員長:川野辺達也
委員:橋爪洋介、委員:須藤和臣、委員:中島篤、委員:井下泰伸、委員:酒井宏明、委員:小川晶、委員:本間惠治、委員:穂積昌信

4.欠席委員

なし

5.主な質疑

(1)「東国文化普及啓発」の9月補正予算案について

須藤(和)委員
 9月補正予算で取り組む「東国文化周知のための映像制作」、「東国文化ゆかりの地巡りのアプリ」、「よみがえれ古墳人の3D映像制作」は、誰もが来て見て感じて、そして自分のこととして考えることができるツールになり得ると思うが、その内容が問題で、上州人の心を伝えることができるかが重要と考えるがどうか。

加藤文化振興課長
 東国文化周知のための映像は、当時の最先端の技術であった馬の生産など、高度な技術や生活を実感できるようなものにし、アプリは、東国文化のストーリーをよく理解しながら楽しく東国文化のゆかりの地を巡ることができるようなものにしたい。また、3D映像は、当時の高度な技術や人々の生活を目の当たりにできるように表現したい。

須藤(和)委員
 上州が東国の一大拠点として栄えた理由である川や水運、渡来人によりもたらされた馬の生産技術、地政学上の有利性、さらに、先人達の苦悩等を上州人のアイデンティティとして是非入れていただきたいと思うがどうか。

加藤文化振興課長
 地政学的な有利性や噴火などの歴史、人々の生活について、わかりやすく、心に残るような映像を制作していきたい。

(2)いわて国体における本県の順位について

橋爪委員
 いわて国体における目標順位と現在の順位はどうか。

藪原スポーツ振興課長
 本大会前に行われた水泳が終了した時点ではあるが現在12位である。前回の最終結果が22位であったので、良くなっている。

(3)2巡目の国体招致について

橋爪委員
 必要なスポーツ人材の確保や要望を教育委員会や人事委員会へ出しているのか。

藪原スポーツ振興課長
 現在は招致に向けて国体開催自体の検討を行っている段階であり、具体的な要望は出していない。

橋爪委員
 学校現場における指導者の適正配置や新規採用については、以前から継続して議会で要望しているところである。議会としては、積極的に取り組んでもらいたいと考えるがどうか。

藪原スポーツ振興課長
 今は招致について検討する段階であり、施設整備や、選手・指導者の育成も課題になると考えている。県庁内部の関係部局で検討部会を起ち上げ、どのような課題があるか検討しているところであり、今後懇話会でもそのような話も出てくると考えているので、いろいろな意見をいただきながら対応していきたい。

小川委員
 29年の1月までに国体検討懇話会を3回開催して、その後正式に開催要望書を文科省に提出することになると思うが、標準スケジュールによると平成30年には内々定がもらえるとなっている。そのようなスケジュールでよいか。

藪原スポーツ振興課長
 開催要望書は今年度末から来年度当初までには提出したい。日本体育協会の理事会のスケジュールにもよるが、通常、2ヶ月から3ヶ月で内々定がもらえる。来年度早々には内々定がもらえるようなスケジュールで取り組んでいる。

小川委員
 国体招致に向けた施設整備について、既存の施設を少し改修すればよいのか、それとも建替が必要でかなり費用となるのか。

藪原スポーツ振興課長
 まず、会場地をどこにするかしっかり決めなければならない。通常だと内々定後に設置される準備委員会の中で、競技団体と市町村の要望を踏まえ会場地を決定することになる。その会場地を基に具体的な施設整備に関する検討を行うこととなる。

小川委員
 できるだけ費用を抑える方向で、内々定後に県としてしっかりとした方針を出してほしいと考えるがどうか。

藪原スポーツ振興課長
 関係者の意見をよく聴きながら方針を出していきたい。

(4)伊香保スケートリンクについて

橋爪委員
 伊香保のスケートリンクの指定管理者について、候補者が出なかった原因は何か。

藪原スポーツ振興課長
 現管理者である渋川市からは人員の確保ができないと聞いている。現在、管理運営に当たっている嘱託職員から退職するとの話を聞き、代わりの者を探しているが、公募期間中には見つからなかったとのことである。

橋爪委員
 応募の前段階で、候補団体と事前協議等は行わなかったのか。

藪原スポーツ振興課長
 渋川市とは、現在の管理業務を通して話をする他、正式ではないが、次期公募についても話をしていた。今年度になって、手を挙げないと言われた。

橋爪委員
 事務レベルでの話の中で、管理運営に当たっていた嘱託職員が退職したいと申し出ているという話が、普通は出ると思うが、まったくなかったのか。

藪原スポーツ振興課長
 残念ながら、そのような情報が渋川市からなかった。

橋爪委員
 指定管理料の問題だけで人材が確保できるのか。

藪原スポーツ振興課長
 技術的な面を民間や別の施設を管理している団体に委託するような可能性も探ってもらっている。費用についても、外部委託になるといくらになるか話をしている。

橋爪委員
 来年4月以降も指定管理者が決まっていない場合は県の直営となるのか。

藪原スポーツ振興課長
 県の直営も選択肢の中に入る。

橋爪委員
 他にも何か方法はあるのか。

藪原スポーツ振興課長
 指定管理に手を挙げていただくことに全力を尽くしているので、それも1つであり、それと直営も考えられるということである。

(5)競技力の向上及び選手の発掘について

井下委員
 競技団体の意識改革が必要といわれている中で、どのように競技団体と連携し、競技力向上を図るのか。

藪原スポーツ振興課長
 当課の職員がスポーツ協会の職員と一緒に強化の現場へ行き、指導者等から話を聞いている。そこでの成果や課題を共有し、スポーツ協会や各競技団体と共に、競技力向上を図る良い方法を探っているところである。今後も充実させていく。

井下委員
 選手の発掘については今後どのように取り組んでいくのか。

藪原スポーツ振興課長
 競技団体の方でないとなかなか難しいので、競技団体に選手の発掘に努めていただくことになる。ジュニアについては、スーパーキッズ事業やオリンピック・パラリンピックチャレンジ事業のドリームロード事業において、優秀な選手を認定し、意識付けを図っている。ジュニアの育成も重要であるので、今後も継続的に取り組んでいく。

井下委員
 他の種目で良い選手が眠っている場合もあると思うが、競技団体との連携や選手についての情報共有など、話し合う場を作る予定はあるのか。

藪原スポーツ振興課長
 スポーツ協会の中に強化委員会がある。強化委員には各スポーツ団体の代表がいるので、優秀な人材の発掘や育成について、種目を超えた情報共有についても検討してもらえるよう提案していきたい。

(6)医療通訳について

酒井委員
 県の取組状況はどうか。

角田人権男女・多文化共生課長
 県では、医療通訳のボランティアを派遣する制度であるメディカルインタープリター派遣制度を運営している。ボランティア養成講座を修了した方を登録し、県と協定を締結した33医療機関等に対し派遣している。登録者は10言語で延べ143人で、派遣実績は27年度は130件、今年度は9月末時点で42件である。

酒井委員
 ボランティアの交通費など、医療通訳を行うためにかかる経費についてはどうか。

角田人権男女・多文化共生課長
 医療機関または患者からボランティアへ、交通費として1回につき2千円が支払われる。

酒井委員
 交通費の支払いに県は関わっていないのか。

角田人権男女・多文化共生課長
 県は支払いには関わらず、派遣のマッチングを行う。

酒井委員
 他県の制度を見習って、制度の充実を図るべきと考えるがどうか。

角田人権男女・多文化共生課長
 制度を安定・充実させなければならないと認識している。外国人住民が増加している一方ボランティア数が少ない言語については、ボランティアの養成に努めている。また、参加者の利便性に配慮した養成講座の開催、講座内容の充実にも努めており、さらに、既に登録しているボランティアに対するスキルアップ講座も、昨年度から開催している。

酒井委員
 通訳にあたって誤訳があった場合に、ボランティアが免責される仕組みが必要と考えるがどうか。

角田人権男女・多文化共生課長
 誤訳が発生した場合、医療機関が加入する賠償責任保険で補償されることを、医療機関と協定を締結する際の条件としている。

酒井委員
 「群馬の医療と言語・文化を考える会」に対して、県から助成を行うべきと考えるがどうか。

角田人権男女・多文化共生課長
 助成金という形ではないが、同会とはこれまでも情報交換等を行っている。今後も引き続き連携していきたい。

(7)群馬交響楽団の今後に対する議論の状況ついて

酒井委員
 契約制や年俸制を導入する考えはあるか。

加藤文化振興課長
 5月に提出された「群馬交響楽団を考える懇談会」の報告書を受け、群響、高崎市、高崎財団、県の4者で検討を進めている。運営の一体化や楽員の給料など、まだ何も決まっていない。

酒井委員
 広く県民から意見を聴くため、シンポジウムや公開討論会などを開催してはどうか。

加藤文化振興課長
 懇談会からの報告書を受け、現在、4者で課題の整理を行っている。課題が整理できた段階で、県民の意見を聞く必要もあると思われるので、4者で意見を徴するタイミングや中身などについて検討していきたい。

酒井委員
 一体化ありきではなく、我が街のオーケストラとして支援を続けてほしいと考えるがどうか。

佐藤生活文化スポーツ部長
 県としては、群響を群馬の宝として支援をしている。新ホールについては、群響の新しい活動拠点としてもらうことで、群響の活動が広がると期待している。新ホールの開館を群響の飛躍のチャンスとして捉え、群響をよりはばたかせられるように、関係機関と連携して考えていきたい。

(8)上野三碑の普及啓発について

酒井委員
 歴史的な価値の認知度を全県的に広めていくための取組として、どのような普及啓発を考えているのか。

加藤文化振興課長
 東国文化ゆかりの地巡りやレプリカの作成、映像制作、講演会などにより、県民の心に届くよう、特に、子どもたちにもわかりやすい表現を心がけていきたい。

酒井委員
 単にレプリカや映像を作成するということではなく、何をどう伝えていくのかという点をさらに強める必要があると考えるがどうか。

佐藤生活文化スポーツ部長
 上野三碑の碑文を読んでみると、それぞれ特徴があり、心を打つ内容となっている。45年の短い期間に3つ碑が建てられたのは、当時の群馬が大陸や中央との交流を通じて先進的な文化が入ってきた地だという土壌があってこそである。上野三碑も含め、東国文化全体の歴史についてわかりやすいストーリーをつくり、周知していきたい。

(9)指定管理者による公の施設の管理運営について

小川委員
 本日の配付資料「指定管理者による公の施設の管理運営状況」について、「利用者満足度調査等の結果及び対応状況」の項目を見ると、ほどんどがアンケート結果を記載しているが、アンケート回収数が少ないのではと感じる。自然史博物館附帯ホールについては、回収率48.6%とのことだが、具体的に回収者が何人なのか。

加藤文化振興課長
 956人を対象に調査を実施し、464人から回答があった。

小川委員
 ベイシア文化ホールでは、毎年駐車場の改修について意見が出されている。同じように自然史博物館附帯ホールも、トイレが少ないという要望、伊香保リンクについても、トイレのウォシュレット化や靴の更新など要望が出されているが、こういった改修、更新は指定管理者が行うのか、県が行うのか。

加藤文化振興課長
 駐車場やトイレの改修など、規模の大きな施設・設備改修は県が実施し、簡易な修繕は指定管理者が実施している。

小川委員
 伊香保リンクの貸し靴や椅子の修理は指定管理者が行うのか。

藪原スポーツ振興課長
 修繕については、30万円未満は指定管理者の対応で、それ以上は県が対応する。貸し靴の更新は昨年度、県が行ったところである。

橋爪委員
 生活文化スポーツ部における指定管理者評価委員会のメンバー構成はどうか。

三田県民生活課長
 税理士、社会保険労務士のほか、文化・スポーツ各施設の専門委員として、大学教授や施設利用者の代表等計8名で構成されている。

(10)男女人権参画の視点からの県の広報資料等の確認について

小川委員
 女性差別や男女共同参画の視点が欠けた広報事例が他県で発生したが、それに対する感想はどうか。

角田人権男女・多文化共生課長
 社会には、女性差別や男女共同参画の視点が欠けた広報資料等があると改めて認識し、残念に思っている。

小川委員
 県では、各部署でPR動画やポスター等作成していると思うが、その内容に問題がないか誰がチェックしているのか。

角田人権男女・多文化共生課長
 男女共同参画を推進する全庁的な組織を設置しているほか、職員に対して研修を行っており、本県職員は、男女共同参画の視点を持って施策にあたっていると考えている。広報資料等の確認については、一次的には各所属で行い、全庁的な体制の中でも行われている。

小川委員
 実際に適切でない表現があり、チェックした事例はあるのか。

角田人権男女・多文化共生課長
 資料のイラストの中に、男女の違いが際立ったものがあり、修正を依頼した事例がある。そういったことが起こらないよう、チェックのための手引を国や県独自でも作成しており、昨年度、全所属に配布した。

小川委員
 今回、このように他県で問題となったので、再度意思統一してほしいがどうか。

角田人権男女・多文化共生課長
 手引を活用していきたい。

(11)多文化共生について

小川委員
 多文化共生が所管する外国人の範囲は、定住外国人に限るのか。

角田人権男女・多文化共生課長
 多文化共生は、外国人を地域社会の一員として受け入れて日本人住民と共に生きるというのを目的としているので、原則として外国人住民を施策の対象としている。

小川委員
 観光、医療、福祉、生活全般のことに対して外国人の視点が必要だと思うが、他部署との連携はどうか。

角田人権男女・多文化共生課長
 庁内の関係所属からなる多文化共生推進検討会議を開催し、役割分担と情報共有をしながら連携して取り組んでいる。

小川委員
 先日、危機管理の関係で、全市町村の災害時避難者カードを取り寄せて調べたところ、外国語対応のものが一つもなく、外国人を受け入れる視点を持つ必要性を感じた。それぞれの部署の取組の中で、外国人の視点を持つよう伝えてほしいがどうか。

角田人権男女・多文化共生課長
 検討会議の場で再度確認していきたい。

(12)ぐんまマラソンについて

小川委員
 ぐんまマラソンの経済効果は把握しているのか。

内田スポーツプロジェクト推進室長
 参加者の消費動向まで把握していないため数字としては示すことはできない。しかし、インターネットで公表されている他県の経済効果を見ると、少ないものでも事業費の2倍程度の経済効果が報告されていることから、同程度の経済効果があるのではないかと推測している。

小川委員
 経済効果の把握を検討すべきと考えるがどうか。

内田スポーツプロジェクト推進室長
 今年はホームページ上で参加者のアンケートを実施予定である。その中で経済効果を把握するような項目を含めて検討していきたい。


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