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文教警察常任委員会(平成29年3月22日)
文教警察常任委員会 委員長 清水 真人
委員長 清水 真人
文教警察常任委員会に付託されました案件の審査経過と結果について、ご報告申し上げます。
はじめに付託議案についてであります。第1号議案「平成29年度群馬県一般会計予算」に関して、まず、教育委員会関係では、特別支援学校へのスクールバス導入による通学時間の短縮効果について質されたほか、重複障害のある生徒の高等部への入学希望者数、及び伊勢崎特別支援学校や太田高等特別支援学校での受け入れ対応の状況などについて質疑されました。
また、伊勢崎高等特別支援学校における施設改修など、環境整備への考え方について見解が求められました。
次に、スクールカウンセラーに関し、当初予算の減額要因や来年度の配置状況などが質されたほか、今後の人材確保や人材養成への取組、スクールカウンセラーへの相談者の割合について質疑されました。
次に、スクールソーシャルワーカーに関し、人員が不足していると言われていることへの認識が質されたほか、市町村教育委員会へ人材を配置するため、市町村長に理解を得る方策について見解が求められました。
また、今後の人材養成方法と併せ、文部科学省の政策目標や、人員の増員に対する県の考え方についても質疑されました。
次に、家庭教育支援に関し、教育委員会で実施している「親の学びプログラム」と、こども未来部で実施している「ほめて育てるコミュニケーション・トレーニング」との相違点について質されたほか、今後の連携方法などについて見解が求められました。
続いて、警察本部関係では、航空隊で運用しているヘリコプターの維持管理経費の内容や運用実績、運航の体制、安全管理の状況などについて質疑されました。
次に、新たに導入を予定しているドローンやウェアラブルカメラに関し、その主な用途や配備予定所属が質されたほか、ドローンの操縦訓練方法などについても質疑されました。
次に、第31号議案「群馬県警察本部の組織及び定員に関する条例の一部を改正する条例」に関し、警察官1人当たりの負担人口の現状について質されるとともに、今後も更なる増員に向け、警察庁に対して働きかけを継続していくよう要望されました。
以上の点を踏まえ採決した結果、本委員会に付託されました各議案は、全会一致をもって、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
引き続き行いました請願の審査結果につきましては、お手元に配付の報告書のとおりであります。
この他、委員会の所管事項について各般の議論が行われましたので、以下、その主な項目について申し上げます。
はじめに、教育委員会関係については、
- 小学校の学習プログラム等における県有施設の活用について
- 夏休み中の教職員の活動について
- 臨時職員による不祥事について
- 中学校における武道の選択について
- 群馬テレビ番組「みんなの時間」について
- 子どもの貧困対策に関する職員への周知策について
- 問題行動の現状と対策について
- 夜間中学校に対する対応等について
- 教員の多忙化解消対策について
- 労働時間の把握状況及び市町村教育委員会への働きかけについて
- 特別支援教育への理解及び条件整備について
- 英語教育の推進及び英語教育アドバイザー教員の配置について
- 古墳総合調査の成果の活用について
- 天神山古墳整備の考え方について
次に、警察本部関係については、
- 刑法犯認知件数の減少の要因について
- 詐欺被害の現状及び防止策について
- 少年非行の現状と対策及び関係機関等との連携状況について
- 信号機のLED化の現状及び今後の整備予定について
- 防犯カメラの設置状況及び活用事例等について
- Nシステムの運用状況について
- 特殊詐欺防止に係る「迷惑電話チェッカー」の活用状況及び効果について
- 女性警察官の採用及び幹部への登用状況等について
- 道路交通法の改正概要及び認知症診断に係る公安委員会指定医の確保状況等について
これらの事項につきましても、活発な議論が行われました。
以上、申し上げまして委員長報告といたします。