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質疑及び一般質問(平成30年11月)
平成30年9月21日、25日、27日に開催された本会議(質疑及び一般質問)では、次の議員が質問を行いました。
質疑及び一般質問の映像はこちら「議会中継(インターネット中継)」<外部リンク>
質疑及び一般質問の中から一部を掲載します。
9月21日(金曜日)
今後の危機管理対応について 自由民主党 大手 治之
大手 治之議員
質問:全国で相次ぐ自然災害と、県防災ヘリの事故を踏まえ、今後の危機管理対応にどう取り組んでいくのか伺います。
回答:今回の防災ヘリの事故により、県警ヘリや近県7県から支援を受けていますが、広域性と機動性を有する防災ヘリは、本県に欠くことのできないものと考えています。今後の危機管理対応については、消防、警察、自衛隊等の防災関係機関との連携強化、広域的な相互応援体制の充実、本県の防災体制の充実・強化を図りながら、県民の生命や財産を守ることを最優先に、常に危機意識を持って対応していきます。
財政健全化に向けた取組方針について リベラル群馬 後藤 克己
後藤 克己議員
質問:財政健全化に向けた取組方針を策定すべきと考えますが、いかがでしょうか。
回答:現在の財政状況は、実質公債費比率や将来負担比率など、全ての指標が早期健全化基準を大きく下回っていますが、引き続き財政の健全性を維持していくことが必要であるため、総合計画及び行政改革大綱に「健全な財政運営の維持」を掲げ、その実現に努めています。今後も持続可能な財政運営を維持するためには、将来を含めた歳入歳出の見通しを踏まえた対応が必要となってきていることから、現在、中期的な財政見通しの作成を進めています。
高校におけるICT環境の整備状況について 自由民主党 今泉 健司
今泉 健司議員
質問:全国的にも、自治体によってICTの整備状況は異なりますが、県内の高校の整備状況を伺います。
回答:国の整備方針では、教室にプロジェクタ等大型提示装置の常設や無線LAN環境の整備が示されていますが、県内公立高校の無線LAN整備率は7.4%で、全国平均の22.5%を下回り、大型提示装置の充足率は27.8%にとどまっています。今後は、生徒が適切な教育環境の下で学習に取り組むことができるよう、ICT環境の整備に積極的に努めていきます。
建設業における熱中症対策の更に一歩進んだ対策について 公明党 藥丸 潔
藥丸 潔議員
質問:適切な施工管理を行うための具体的な基準を策定し、工期延長や経費の加算、サマータイム制の導入など、より一歩進んだ対策が必要と考えますが、県の見解を伺います。
回答:冷房を備えた作業員休憩所の設置などは、昨年度から経費の加算ができるようになりました。また、高温が続く場合は工期を延長するよう、今年度、県の機関や市町村に通知しています。サマータイムの導入や現場の作業中止基準は、県内建設業者の意見を聞きながら検討していきます。
9月25日(火曜日)
知事の3期目の公約の主な数値目標である、1人当たりの県民所得について 自由民主党 織田沢 俊幸
織田沢 俊幸議員
質問:平成24年度の約290万円から平成31年度には315万円とする目標ですが、達成できそうか伺います。
回答:県民所得は、各県の経済力を示す指標として広く使われています。目標の達成に向け、重点施策として、群馬コンベンションセンターの整備、農畜産物の輸出、7つの交通軸の整備を始めとする社会基盤整備などを推進してきました。直近の統計である平成27年度の県民経済計算では、314万5千円となっており、目標は達成可能と考えています。
的外れな土木事業の抜本的な見直しについて 日本共産党 伊藤 祐司
伊藤 祐司議員
質問:減り続ける水需要のもとでのダム建設や、交通量減少が顕著な地域の自動車専用道路の整備など、的外れな予算であると考えますがいかがでしょうか。
回答:社会資本整備の推進に当たっては、本県を取り巻く状況の変化、時代や社会からの要請、地域ニーズなどを踏まえ、常に社会資本整備のあり方を検証しながら推進しており、的外れな土木事業を展開しているとは考えていません。今後も、常に社会資本整備のあり方を検証しながら、しっかりと取り組んでいきます。
遺伝子組換えカイコについて 自由民主党 岸 善一郎
岸 善一郎議員
生産された緑色蛍光シルク繭
質問:遺伝子組換えカイコに関するこれまでの実績と、今後の実用化に向けた取組について伺います。
回答:蚕糸技術センターでは国との共同研究で、昨年10月、緑色に光る蛍光シルクを生産する遺伝子組換えカイコの農家飼育を世界で初めて実現させました。今後は、青く光るシルクや強く切れにくいシルクを生産する遺伝子組換えカイコの大量飼育技術の開発、ヒト用医薬品の開発などに取り組みます。また、低コストな人工飼料や一年中、カイコを飼育できる技術の開発にも取り組む予定です。
異常気象による野菜への影響等について 自由民主党 山崎 俊之
山崎 俊之議員
質問:猛暑や豪雨など、異常気象による野菜への影響と今後の対策について伺います。
回答:近年多発している異常気象により、露地野菜では、高温少雨によるキャベツの収穫期の前進化や小玉化、豪雨による土壌流出、ほ場の浸水や病害が発生し、施設野菜では、ハウス内の高温によるほうれんそうの発芽不良やトマトの着果不良などの影響が出ています。対策としては、遮光資材の利用や屋根散水等によるハウスの冷却技術の導入、グリーンベルトや排水溝の設置、適正防除などを指導・支援しています。
9月27日(木曜日)
館林市本町の中央通り線の現道拡幅について 自由民主党 多田 善洋
多田 善洋議員
質問:館林市本町の中央通り線の現道拡幅工事について、基本的なコンセプトや整備期間も含めた今後の見通しを伺います。
回答:本工事は、幅員狭小で歩道のない延長560m区間に歩道を設置し、車道を拡幅する事業です。地域住民からいただいた意見を踏まえ、歩行者休憩スペースの設置、良好な街並み形成のための電線類の地中化など賑わいを創出する計画としています。平成28年度に事業着手し、今年度から用地買収に着手する予定で、平成39年度の完成を目標に、事業を推進していきます。
ぐんま県境稜線トレイルと関係温泉地との連携について 自由民主党 萩原 渉
萩原 渉議員
万座温泉
質問:「ぐんま県境稜線トレイル・温泉郷ネットワーク」として関係温泉地が連携し、協働で地域全体の活性化を図る施策が有効と考えますがいかがでしょうか。
回答:稜線トレイルの麓には、多くの温泉地が点在しています。県も全線開通前から、稜線トレイルと周辺温泉地を結びつけ、ホームページの開設や観光ガイドブックの作成、モニターツアーなどに取り組んできました。稜線でつながる各温泉地が連携して魅力を発信することは、新たな観光誘客の目玉になるため、今後もPRに努めていきます。
SOSの出し方教育について リベラル群馬 本郷 高明
本郷 高明議員
質問:児童生徒に向けて、ライフスキルとしての「SOSの出し方教育」を行うべきと考えますがいかがでしょうか。
回答:「SOSの出し方教育」は、自殺防止の観点から、非常に重要だと認識しています。今年1月に出された国の通知を踏まえ、関係機関に改めて、SOSの受け止め方を含む「SOSの出し方に関する教育」を充実させるよう通知しました。また、現在、中学生対象の「SOSの出し方に関する教育」の県版プログラムを作成しており、このプログラムを普及させ、各校の取組の充実につなげたいと考えています。
GAP(農業生産工程管理)の今後の取組方針について 自由民主党 久保田 順一郎
久保田 順一郎議員
質問:東京オリンピック・パラリンピックを契機として、産地・生産者に対してGAPに取り組む気運の醸成を促すとともに、認証取得に向けた取組を支援していくことが重要と考えますが、今後の取組方針を伺います。
回答:東京オリ・パラ大会を契機として、GAPに対する関心が高まっていることから、まずはGAPの手法を導入してもらうための普及・啓発を続けます。さらに、JGAP(注1)等の認証取得に向けた指導・助言等の支援も行いたいと考えています。
注1 JGAP:日本発のGAP認証制度