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リトリート・温泉文化に関する特別委員会が県内調査を実施しました(令和5年8月22日)

1 調査目的

 閉会中の委員会活動として、リトリート・温泉文化に関する特別委員会所管事項より、「リトリートの推進に関すること」について、県内調査を実施し、今後の本県施策の進展に役立てます。

2 調査期日

 令和5年8月22日(火曜日)

3 調査項目

尾瀬国立公園(利根郡片品村)

 尾瀬国立公園は、日本最大の山地湿原である尾瀬ヶ原のほか、天上の楽園と言われるアヤメ平や、標高1,660メートルの高い場所にある尾瀬沼、日本百名山に数えられる至仏山など、湿原、湖、山々が織りなす美しい景観がその特徴です。また、尾瀬は高山植物の宝庫としても有名であり、生育が確認されている高等植物だけでも900種類を超え、5月中旬から10月中旬までの約5ヶ月間に凝縮された短い春・夏・秋の間に、芽吹き、花を咲かせる色とりどりの花々が入山者の目を楽しませてくれています。
 このような尾瀬の地形的、気候的環境も含む生態系そのものが、学術的にも自然の素晴らしさを伝えてくれる貴重なものであることから、文化財保護法の「特別天然記念物」及び自然公園法の「特別保護地区」に指定されているほか、ラムサール条約湿地(正式名称:「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」)にも登録されています。
 また尾瀬は、ダム開発や観光道路開発など、過去に幾度も開発の危機にさらされましたが、多くの人々の努力によって今日まで貴重な自然が保たれたほか、「ごみ持ち帰り運動」が尾瀬から日本全国に広がるなど、「日本の自然保護運動発祥の地」とも呼ばれています。
 群馬県は、平成5年に「山の鼻ビジターセンター」を設置し、入山者への利用マナーの啓発や自然解説などを実施し、尾瀬の保護と適正利用を図るほか、尾瀬を環境学習・STEAM教育の実践の場としてとらえ、「尾瀬ネイチャーラーニング」や「尾瀬シーズンズスクール」を実施しています。
 一方で、尾瀬の入山者は、平成8年の65万人を頭打ちに減少が続き、新型コロナウイルス感染症の拡大により令和2年度は過去最低の11万人を記録しています。令和4年度は16万人まで回復したものの、コロナ禍以前の令和元年度の25万人に戻っていない状況であり、入山者の回復や受入れ環境の整備など、尾瀬の持続的な発展に向けた取り組みが課題となっています。
 尾瀬の優れた景観と自然環境は、麓の片品村の温泉や食などとも相まって、リトリートを推進する上での重要なコンテンツであることから、その現状について調査を行いました。

尾瀬の木道を歩く様子の画像
木道を歩く様子

ガイドからの説明を受ける様子
ガイドからの説明を受ける様子

4 出席委員

委員長:星野寛、副委員長:矢野英司
委員:あべともよ、委員:小川晶、委員:高井俊一郎、委員:牛木義、委員:粟野好映、委員:須永聡、委員:鈴木数成、委員:今井俊哉、委員:清水大樹


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