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議第8号議案(令和5年)

自衛隊の抜本的な処遇改善及び生活勤務環境改善を求める意見書

 近年、北朝鮮による度重なるミサイルの発射や、中国による覇権主義的行動により、日本を取り巻く安全保障環境は、これまでになく緊張が高まっている。更には、ロシアによるウクライナ侵略は、これまでの国際秩序を大きく揺るがしている。
 また、国内では、気候変動の影響による自然災害の激甚化・頻発化に加え、突発的に豚熱や鳥インフルエンザが発生するなど、国民生活に大きな打撃を与えている。
 このような時代にあって、有事の際に国民の生命・財産を守り抜くためには、防衛力の抜本的強化を着実に進める必要があるが、その一方で、生産年齢人口の減少により、自衛官の充足率低下に歯止めがかからない状況が続いており、自衛官の人員確保は喫緊の課題である。
 ついては、自衛官がその能力をいかんなく発揮することができるよう、任務や勤務環境の特殊性を考慮した給与・手当について抜本的な見直しを行い、大幅な処遇改善の実現とともに、隊舎・宿舎の近代化や予防保全を含む計画的な更新に加え、生活・勤務用備品の所要数整備や老朽更新など生活勤務環境の改善を、可及的速やかに進める必要がある。
 よって、国会及び政府におかれては、国民の安全・安心の確保、地域と国際社会の平和と繁栄の実現に向け、自衛官の皆さんが一層、国と国民を守るという崇高な思いや使命感を胸に職務にあたることができるよう、自衛官の抜本的な処遇改善及び生活勤務環境改善について、引き続き予算の確保及び着実な執行を強く求める。
 
 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

 

 令和5年10月11日

群馬県議会議長 安孫子 哲

​ 衆議院議長
 参議院議長
 内閣総理大臣
 財務大臣
 防衛大臣
 内閣官房長官 あて