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文教警察常任委員会が県内調査を実施しました(令和6年1月25日)
1 調査目的
文教警察常任委員会所管事項より、「教育体制の確立」、「警察体制の確立」について調査し、今後の委員会審査の参考とします。
2 調査期日
令和6年1月25日(木曜日)
3 調査項目
群馬病院児童思春期病棟(高崎市)
当院では、児童思春期専門の精神科医が、児童のこころの問題について、医療的支援治療や相談にあたっています。令和5年2月、病院北側に児童思春期病棟を開設し、児童思春期精神科として外来、入院治療に対応しています。病棟は24床を有し、不登校の長期化や様々な症状が深刻化して家庭生活が困難になった児童は、入院治療に入り、医療的支援や学習サポートを受けています。また、家族に対しても子どもを支えるサポーターになるための心理教育プログラムが用意されています。赤城特別支援学校から教員の派遣を受け入れるなど院外の諸機関とも連携し、医療者と患者及びその家族との協働作業により成長を育もうとする当院の取組について、特別支援教育の充実に向けた施策の参考とするべく調査しました。
児童思春期病棟を視察する様子
群馬県警少年サポートセンター(前橋市)
平成11年、少年育成センター(旧名称)として、少年の非行防止と健全育成を目的に、当時の警察本部少年課(現在は子供・女性安全対策課)内に設立されました。令和5年10月、中央児童相談所内に移転し、児童相談所との連携がさらに強まりました。学校、教育委員会等の関係機関とも連携し、児童虐待や少年非行をはじめ、子どもに関する様々な問題の早期解決が期待されています。
福祉分野との連携が強化された少年サポートセンターの活動状況を視察し、児童、生徒、青少年の育成支援の取組への理解を深めました。
概要説明を受ける様子
県立みらい共創中学校(伊勢崎市)
現在の夜間中学は、不登校等で十分な教育を受けられないまま中学校を卒業した者や、本国又は我が国で義務教育を修了していない外国籍の者等に対し、義務教育を受ける機会を保障するための役割が期待されています。
令和2年の本県でのニーズ調査において、夜間中学について、不登校を経験した人の学び直しや社会復帰のきっかけとしたいと考える家族・関係者や、自ら入学を希望する外国籍の方が多数いたことから、県総合教育センター敷地内に単独の県立夜間中学である「みらい共創中学校」を令和6年4月に開校することとしました。
対象生徒は、群馬県在住の満15歳を超えた者で、「義務教育未修了者」または「中学校を卒業したが、不登校等により十分に学ぶことができなかった者」で、国籍不問、1学年につき1学級、各学年35名以内の定員としています。
当校の開校に向けた校舎工事の進捗状況を視察し、生徒に寄り添い、多文化共生・共創の推進に向けた学校教育の計画状況を調査しました。
概要説明を受ける様子
みらい共創中学校のコモンスペースにて
4 出席委員
委員長:高井俊一郎、副委員長:亀山貴史
委員:井田泉、委員:あべともよ、委員:藥丸潔、委員:穂積昌信、委員:鈴木敦子、委員:須永聡、委員:鈴木数成