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交通・次世代産業振興に関する特別委員会(令和6年3月18日)

交通・次世代産業振興に関する特別委員会委員長報告

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委員長 井田 泉

 交通・次世代産業振興に関する特別委員会における審査経過と結果について、ご報告申し上げます。
 本委員会は、公共交通、群馬県版MaaS(マース)、物流の効率化、DX推進・デジタルイノベーション加速化、次世代モビリティ産業に関することについて、一体的、横断的、集中的に審査を行うことを目的に、昨年5月に設置されました。
 以来、委員会においては、付議事件に関し、活発な議論を行ってまいりました。
 また、MaaS事業やデマンド交通、地方鉄道事業活性化、スマートシティ計画推進、メタバース技術の活用等の取組について、広島県、大阪府、京都府における事業展開を調査し、本県の施策への参考とするべく認識を深めてまいりました。
 さらに、前橋駅から前橋市大胡支所までをバス、鉄道、デマンドバスを乗り継いでGunMaaS(グンマース)を実際に体験し、その効果及び課題について調査してまいりました。
 こうした取組の結果、今定例会をもって本委員会における付議事件の審査を終了するとともに、知事あてに提言書を提出することを確認いたしました。
 提言書については、これまでの審議や調査などにおける議論を踏まえ、全25項目からなる「交通・次世代産業振興に関する提言」を取りまとめ、全会一致をもって決定したところであります。
 以下、主な項目を申し上げます。
 先ず、公共交通に関することでは、

  • 公共交通は、利用者を含め市町村や県も自分事として考える意識改革が必要であり、公共交通の利用価値を広く理解してもらえるよう啓発に取り組むこと。
  • 過度な自動車依存から脱却し、自動車以外の交通手段も選択できるよう、官民一体となって議論し、自動運転技術の導入を含めた公共交通のモデル地域の実現や、地方鉄道の維持整備、バス等によるデマンド交通の充実等、ソフト面及びハード面双方の充実を図ること。
  • 地方の中小私鉄の維持運営には多額の支援が必要なことから、国の制度の活用を含めた財源確保に努めること。

 群馬県版MaaSに関することでは、

  • GunMaaSに従来の価値観と異なるポジティブな影響を与えられるようなキーワードを用いる等して普及させること。
  • また、スマートフォン等のデジタル機器への抵抗感を低減させるための操作に対する支援等を行うこと。
  • タクシー事業者が多く参加できるよう支援すること。
  • 行政によるGunMaaS推進は、民間事業者ではできない交通手段をつくることができるという強みがあり、全県に展開していく中で、その強みを最大限活用すること。

 DX推進・デジタルイノベーション加速化に関することでは、

  • 災害対応は自治体の役割の中で、デジタル化が効果的な分野であることから、そのための人材育成やデジタル化対応への備えを急務として取り組むこと。
  • デジタルイノベーション加速化支援の対象を、農業、教育等にも拡大すること。
  • デジタル化への取組が遅れている中小企業が多いことから、県の支援事業をよりPRして周知に努めること。

 eスポーツに関することでは、

・異なる世代の人達が触れあえるeスポーツの社会的役割も踏まえ、eスポーツ育成に取り組むこと。

 自動運転技術に関することでは、

・自動運転技術に対する期待は非常に高く、関係者と十分連携し、県域の普及を含めた取組を進めること。

 以上のとおりであります。
 なお、審査終了に伴う委員会報告書につきましても、内容審査を行い、全会一致をもって決定し、過日、議長あてに提出したところであります。
 以上、申し上げまして、委員長報告といたします。


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