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議第4号議案(令和6年)

脳卒中・心臓病等総合支援センターモデル事業への群馬大学医学部附属病院の採択を求める意見書

 群馬県の令和4年の死因別死亡者数は、循環器系疾患による死亡者が7,205名であり、悪性新生物による死亡者6,075名を大幅に超えている状況で、年々その傾向が強まっている。今後の県全体の循環器病対策のため、令和6年度に脳卒中・心臓病等総合支援センターを群馬大学医学部附属病院に設置し、取組を進めることが必須である。
 群馬大学医学部附属病院は、県内唯一の特定機能病院として、脳卒中・心臓病の高度な診療を担っている。また、県内唯一の医師養成機関として、他病院へ医師を派遣し、本県の医療機関連携の中心に位置している。
 令和6年度脳卒中・心臓病等総合支援センターモデル事業において、同院は患者相談窓口の強化を図るとともに、新たに心不全療養指導士など相談スタッフを配置し、多職種連携のチーム体制で患者を支援することを計画している。また、他の医療機関にも相談窓口が設置されるよう、同院がサポートし、県内全体の患者支援体制構築に貢献する意欲があり、こうした患者相談スタッフや地域医療機関のための研修や情報提供を一層強化する予定である。
 さらには、他の医療機関とのICT連携を進め、遠隔地であっても同院の専門医による診断や治療を行う体制の構築を目指している。
 加えて、同院が前橋地域のかかりつけ医と連携する、BNP血液検査と運動負荷試験を使った心不全の早期診断プロジェクトは、全国的にも先進的な取組であり、今後他地域に展開していくことを計画している。
 県の策定する令和6年度からの第2期群馬県循環器病対策推進計画においては、「脳卒中・心臓病等総合支援センターの設置」を明記し、県と同院が綿密に連携し、県内の循環器病対策の一層の強化に取り組むこととした。
 よって、国においては、脳卒中診療や心臓病・循環器診療に係る医療向上を図るため、脳卒中・心臓病等総合支援センターモデル事業に群馬大学医学部附属病院を採択されるよう強く要望する。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

 令和6年3月18日

群馬県議会議長 安孫子 哲 ​

 衆議院議長
 参議院議長
 内閣総理大臣
 厚生労働大臣
 内閣官房長官 あて