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災害対応力強化に関する特別委員会が県内調査を実施しました(令和6年11月19日)
1 調査目的
災害時の対応強化に関すること(医療・福祉含む)、防災・減災に関すること及び災害レジリエンスの強化に関することについて県内調査を実施し、今後の本県施策の進展に役立てます。
2 調査日
令和6年11月19日(火曜日)
3 調査内容
(1)群馬県消防学校(前橋市)
群馬県消防学校は、消防組織法第51条に基づき設置された消防職員及び消防団員の教育訓練機関です。昭和28年に県庁内に消防訓練所として開設、昭和39年に前橋市元総社町で消防学校として開設、昭和54年に現在地の前橋市田口町に新築移転されました。学校施設として、教室・図書室・視聴覚室等を備える本館、宿泊施設であり救急実技室等も備える誠心寮2棟、屋内訓練場(体育館)、訓練塔(A塔)、救助塔(B塔)、燃焼実験室(C塔)、水難救助訓練施設(プール)等が設置されています。訓練用車両としては、消防ポンプ自動車、高規格救急車等を備えています。
消防職員や消防団員以外にも、自衛消防隊員、女性防火クラブなどの防災関係団体に対し、防災教育を実施しています。
また、車両後部に地震体験室を設置した地震体験車を有し、学校や企業の避難訓練などへの貸出も行っています。さらに、防災について学びたい方への消防学校一日入校を実施し、防災対策などの講義、消火器・消火栓取扱訓練、煙体験や救助袋での避難訓練、天ぷら油火災実験、地震体験など、防災への関心を高める活動に力を入れています。
ついては、災害時の対応強化の観点から、群馬県消防学校の調査を行いました。
地震を体験する様子
(2)利根川(伊勢崎・玉村工区)河川改修事業(伊勢崎市・佐波郡玉村町)
群馬県では、県土整備分野の最上位計画である「ぐんま・県土整備プラン2020」に基づき、災害に強く、安定した経済活動が可能な県を目指しており、群馬県を襲った令和元年東日本台風をはじめ、近年の気候変動の影響等による気象災害の新たな脅威にしっかりと対応できる「災害レジリエンスNo.1」の実現に向け、ハード・ソフトが一体となった防災・減災対策を加速する方向性を打ち出しています。
中でも、「重点水害アクション(5か年重点レジリエンス戦略)」として、令和元年東日本台風により溢れそうになった河川等の改修や、「防災インフラの整備(中長期レジリエンス戦略)」として、行政や経済活動の拠点機能を有する地域等の河川改修を重点的に推進しています。対象となっている利根川(伊勢崎・玉村工区)においては、河道掘削や堤防整備等により、沿川の市街地や工業団地などの水害リスク軽減を図っています。
ついては、防災・減災及び災害レジリエンスの強化の観点から、利根川(伊勢崎・玉村工区)河川改修事業の調査を行いました。
堤防整備及び河道掘削の進捗状況について説明を受ける様子
利根川(伊勢崎・玉村工区)にて
4 出席委員
委員長:井田泉、副委員長:森昌彦
委員:伊藤清、委員:穂積昌信、委員:加賀谷富士子、委員:松本基志、委員:金沢充隆、委員:追川徳信、委員:須永聡、委員:水野喜徳