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産経土木常任委員会(令和7年3月19日)
産経土木常任委員会委員長報告
委員長 松本 基志
産経土木常任委員会に付託されました案件のうち、令和7年度関係議案の審査経過と結果について、ご報告を申し上げます。
はじめに、付託議案の審査についてでありますが、第1号議案「令和7年度群馬県一般会計予算」に関して、産業経済部関係では、ジョブカフェぐんまの見直しに関して、企業向け人材確保相談窓口の具体的な支援内容、東毛サテライトや出張相談廃止の影響、就職氷河期世代向け支援の取組や周知について質疑され、企業向け相談窓口では、商工会議所などとしっかり連携するよう要望されました。
また、ぐんまの地酒振興に関して、海外販路開拓に向けた取組や、ガストロノミーツーリズムの観点を取り入れることについて質疑されました。
次に、ぐんまネクストジェネレーターに関して、新規追加された事前研修や交流会の具体的な内容、学生に求められる経営知識について質疑されました。
次に、ぐんま賃上げ促進支援金に関して、電子申請が難しい事業者への対応、連携する4市町の具体的な取組、価格転嫁による賃上げの原資の確保や職場環境の改善の必要性について、質疑されるとともに、事業のPRに加え、電子申請などの手続きに関して、商工会議所や商工会などと連携して事業者を支援する体制を構築するよう要望されました。
また、パートナーシップ構築宣言に関して、現在の宣言企業数に対する当局の見解、宣言企業数を拡大し価格転嫁の効果を高めるための今後の取組、継続的な支援の必要性について質疑されました。
次に、リトリート推進について、予算の重点的な考え方や、観光関係者へリトリートの意識を根付かせる必要性、関係者と県との間の意識のずれ、「リトリートの聖地」に近づいている具体的な地域について、当局の見解が質されるとともに、リトリートを理解するために先進地視察を行う場合の支援策や、キャッチコピーを活用したプロモーション施策について質疑されました。
県土整備部関係では、県庁~前橋駅クリエイティブシティ構想に関して、実施内容や、県庁から国道17号までの社会実験における交通規制について質疑され、実施に当たっては、地元調整を丁寧に進めるよう要望されました。
次に、自動車ドライバー向け自転車事故対策に関して、CM動画を放映する具体的なメディア、インターネット広告やSNS以外の広報について質疑されるとともに、多くの人に周知できるように積極的に取り組むよう要望されました。
また、キャラバン隊に想定している人材像について質疑され、中高生の自転車事故ワースト1位を脱却できるよう取り組むことが要望されました。
次に、孤立集落対策に関して、孤立が発生しそうな箇所への対策に係る当局の見解が質疑され、孤立集落対策にしっかりと取り組むよう要望されました。
次に、第16号議案「群馬県カスタマーハラスメント防止条例」に関して、普及啓発用のショート動画の具体的なイメージや、PRのためのぐんまちゃんの活用について質疑されました。
次に、第17号議案「ツーモグンマの設置及び管理に関する条例」に関して、TUMOGunmaのオープニングセレモニーの日程や内覧の機会について質疑されました。
次に、第53号議案「令和7年度群馬県電気事業会計予算」に関して、今後の新規水力発電所の予定、関根発電所復旧事業の実施内容や今後の予定、騒音に係る現状について質疑され、復旧事業について、スケジュールどおり進めるよう要望されました。
次に、第56号議案「令和7年度群馬県団地造成事業会計予算」に関して、これまでの産業団地整備における開発手法の傾向や、O、P、Q地区で予定される実際の開発手法について質疑されました。
次に、第57号議案「令和7年度群馬県施設管理事業会計予算」に関して、前橋ゴルフ場クラブハウスの改修における現状の取組と今後の進捗について質疑され、整備に当たっては、指定管理者から意見を聴き、互いにWin-Winとなるクラブハウスとするよう要望されました。
次に、第60号議案「群馬県水道用水供給事業に係る布設工事監督者を配置すべき水道の布設工事等を定める条例の一部を改正する条例」に関して、条例の改正による、人員確保にとってのメリットについて質疑されました。
その他の議案についても、慎重に審議の上、採決した結果、本委員会に付託されました各議案は、いずれも全会一致をもって、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
この他、委員会の所管事項について、各般の議論が行われましたので、以下、その主な項目について申し上げます。
はじめに、産業経済部関係では、
- 群馬県内高校生の就職・Uターン意識調査について
- 事業承継支援に係る取組実績について
- 在日フランス商工会議所群馬デスクの活動について
県土整備部関係では、
- 区画線の維持管理について
- 「無電柱化推進計画」における優先整備区間について
- 建設産業の業界全体のイメージアップへの県の取組について
- 県営住宅の入居待機者減少への取組について
- 自転車活用推進計画見直しにおける、今後の自転車通行空間整備への取組について
- 自転車活用推進計画見直しにおける、自転車利用の促進の取組について
- 敷島公園新水泳場のろ過装置の方式の変更の検討について
- 土地収用制度について
これらの事項につきましても、活発な議論が行われました。
以上、申し上げまして、委員長報告といたします。