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スポーツ・文化の振興に関する特別委員会(令和7年3月19日)
スポーツ・文化の振興に関する特別委員会委員長報告
委員長 橋爪 洋介
スポーツ・文化の振興に関する特別委員会における審査経過と結果について、ご報告申し上げます。
本委員会は、
- スポーツの推進に関すること(eスポーツ含む)
- 湯けむり国スポ・全スポぐんまに関すること(施設整備含む)
- 健康増進に関すること
- 観光、温泉文化の振興に関すること
- 伝統文化の支援に関すること
以上を付議事件として、昨年5月に設置されました。
以来、各定例会の委員会においては、これらの付議事件に関し、活発な議論を行ってまいりました。
また、群馬県スポーツ協会及び群馬県パラスポーツ協会から意見を聴取するとともに、令和7年に国民スポーツ大会及び全国障害者スポーツ大会を開催する滋賀県において、施設整備の状況や競技力向上に係る取組及び文化振興策について調査を行い、今後の本県の取組の参考にすべく、認識を深めてまいりました。
こうした審査の結果、3月5日の委員会において、今定例会をもって本委員会における付議事件の審査を終了するとともに、知事あてに提言を提出することを確認し、3月14日の委員会において「スポーツ・文化の振興に関する提言」を取りまとめ、全会一致をもって決定したところであります。
以下、提言の主なものについて申し上げます。
まず、1点目として、「スポーツの推進」に関して、
・部活動の地域移行について、学校だけではなく社会全体の問題として捉え、受け皿となる地域クラブの状況など、地域の実情に合わせて取り組むこと。
次に、2点目として、「湯けむり国スポ・全スポぐんま」に関して、
- 競技力向上について、スポーツ医科学データを収集活用し、データ分析に基づいた選手強化及び指導者資質の向上を図ること。
- 教育委員会への要望について、来る国スポ・全スポを見据え、各競技団体の意向を確認しながら、競技力向上推進対策のための教員・指導者適正配置や、教員採用選考においてスポーツ特別選考枠の拡充や一般選考における加点措置等を配慮すること。
- 施設整備について、選手が意欲を持って競技に取り組めるよう、また応援する方にも配慮した施設整備を行うこと。
- アスリートの就職支援について、企業とのマッチングにおいて他県に劣らない支援金制度を設けること。
- 予算について、ぐんま未来創生基金を施設整備、競技力向上対策推進などに活用すること。
- 全国障害者スポーツ大会について、選手の育成や競技力向上など障害者スポーツ競技団体の活動を促進する指導者の確保を図ること。
次に、3点目として、「健康増進」に関して、
・県公式アプリ「G-WALK+」の活用を促進するなど、県民の自主的な健康づくりをサポートする取組を推進すること。
次に、4点目として、「観光・温泉文化の振興」に関して、
- 温泉文化のユネスコ無形文化遺産登録について、機運醸成を諮るには、温泉文化の価値をしっかり発信し、狙いを明確にして取り組むこと。
- リトリート推進について、1泊2日のプランも取り入れるなど、創意工夫すること。
最後に、5点目として、「伝統文化の支援」に関して、
・後継者の育成や、子どもたちへの伝統文化の体験・継承する取組を継続して実施すること。
以上を含め、5項目、68の事項にわたる提言であります。
県当局におかれては、本委員会での議論を踏まえ、本県におけるスポーツ・文化の振興に対する施策の充実と必要な財政措置を強く要望いたします。
なお、審査終了に伴う委員会報告書につきましても、内容審査を行い、全会一致をもって決定し、過日、議長あてに提出したところであります。
以上、申し上げまして、委員長報告といたします。